1. ピザ生地を冷蔵庫で保存する場合は

友人や家族とピザを食べるのに、量が足りないと困ると懸念してピザ生地を多めに用意してしまうということは往々にして起こる。そんな場合には、数日間であれば余ったピザ生地の冷蔵保存は可能である。ただし、乾燥などを避けるためのコツは知っておいたほうがいいだろう。
時間がたつとピザ生地は固くなる
ピザを作る場合には、あまさずにそのたびに食べきってしまうのが理想である。しかし余ってしまったピザ生地は、成形しやすいように丸くして保存することができる。冷蔵する場合には、固く絞った清潔なふきんをかぶせて密閉できる容器やプラスチックバッグに入れる必要がある。ふきんが乾いていると、生地の中の水分がふきんに吸収されてしまうので避けるべきだ。ピザ生地は乾燥しやすいため、気密性の高い状態で保管することが質の低下を防ぐことにもつながる。
冷蔵保存のための理想的な温度
ピザ生地を作る際に天然酵母を使用した場合、冷蔵温度は4~8℃が理想的とされている。市販の酵母を使用した場合は、2℃くらいがよいだろう。また、冷蔵保存後にふたたびピザ生地に成形する場合には、少々の小麦粉を新たに加えて練り直す必要がある。ピザ生地の冷蔵保存は、最高でも3日ほどとされている。
2. ピザ生地を冷凍する場合は

作ったピザ生地を3日以上保存する必要がある場合は、冷凍する必要がある。冷凍する場合も、ピザ生地の味を落とさないためにいくつかのコツがある。
オーブンシートやラップを活用して
ピザ生地を冷凍保存する場合は、冷蔵の時と同様に生地が空気に触れない状態であることが最重要事項である。そのため、丸くした生地を軽くオリーブイルをぬったラップにくるんだり、オーブンシートで包んでおくとよい。その上からさらに、フリーザーバッグに入れて冷凍する。冷凍したピザ生地は3週間ほど保存できる。冷凍したピザ生地は、成形する数時間前に冷蔵庫に移動させて解凍させる必要がある。レンジなどを使って解凍すると、生地にムラが出るので避けたほうがよい。
ピザの形にのばして冷凍する
ピザ生地を丸めて冷凍する場合には、ピザ1枚ほどの量に分けておくと使いやすい。さらに、ピザ生地を作った際に丸くのばしておき、それを冷凍すると解凍後の調理が楽になる。その場合も、1枚1枚ラップやオーブンシートに包んで保存する。
焼きあがったピザを冷凍する
また、焼きあげたピザも冷凍が可能である。すでに調理済みのピザを冷凍した場合には、凍ったまま上に具材をのせてオーブンで焼いて食べることができる。その場合には、オーブンを170~180℃に設定し5~10分加熱すればできあがる。温度を高くしすぎると、焦げる場合があるので注意が必要である。焼きあがったピザの冷凍期間は、1週間ほどが限度とされている。
3. パンの代わりに食べることができるピッツァ・ビアンカを楽しむ

こうして保存したピザ生地で、ピザを何度も焼くのも楽しいだろう。トマトソースやチーズ、アンチョビやキノコなど、具は好みでなんでものせることができる。
しかし、このピザ生地を使ってシンプルなピッツァ・ビアンカを作ってみてはどうであろうか。ピザの上は、オリーブオイルと粗塩、好みでローズマリーなどを散らすだけである。
イタリアでは、このピッツァ・ビアンカは子どもたちの健康的なおやつになったり、パンの代わりに食べたりする。焼いたピッツァ・ビアンカを上下に切って、あいだにハムやチーズを挟んで食べるとパニーノ風に楽しめる。
しかし、このピザ生地を使ってシンプルなピッツァ・ビアンカを作ってみてはどうであろうか。ピザの上は、オリーブオイルと粗塩、好みでローズマリーなどを散らすだけである。
イタリアでは、このピッツァ・ビアンカは子どもたちの健康的なおやつになったり、パンの代わりに食べたりする。焼いたピッツァ・ビアンカを上下に切って、あいだにハムやチーズを挟んで食べるとパニーノ風に楽しめる。
結論
ピザ生地は乾燥しやすいため、保存をする際には冷蔵であっても冷凍であっても、ラップやオーブンシートなどを使って気密性の高い状態で保管することが肝心だ。それさえおさえておけば、ピザの形にのばした状態でも、焼きあげた状態でも冷凍保存ができる。自家製ピザ生地が余ったときには、今回紹介した保存方法を実践してみてほしい。
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