1. 鮭とばの特徴

鮭とばは、漢字で書くと鮭冬葉。「とば」の語源はアイヌ語のtupaである。tupaには、身おろしした鮭をさらに細かく切って乾かしたもの、という意味がある。まずは、鮭とばの特徴について詳しく見ていこう。
鮭の旨みが凝縮している
鮭とばは、鮭を切って海水で洗い、潮風に当てて乾燥させて作る。そのため塩分が強く感じられるが、干して水分が抜けることにより、鮭の旨みが凝縮しているのが最大の魅力だ。もともとは保存食として利用されていたため、当初は北海道や東北地方に限定された珍味だった。しかし、鮭とばの美味しさに魅せられた人によって全国に知れ渡り、現在はどこのコンビニやスーパーでも販売されるほどの食品となっている。
高たんぱくで低カロリー・低糖質
鮭とばは、基本的に鮭と塩のみでできている(商品によってはほかの調味料や香辛料が添加されているものもある)。そのため、総重量の50%以上がたんぱく質という高たんぱくな食品なのだ。一方、脂質と糖質はわずかな量のため低カロリーで低糖質である。
2. 鮭とばの切り方

鮭とばといえばスティック状のものをイメージする人が多いかもしれないが、違う切り方の鮭とばもある。
- スライス...よく見かける鮭の切り身をさらに薄くしたような切り方。
- 細切り...スティックをさらに細くした切り方。
- 一口サイズ...スティックをぶつ切りにしたり手で割いたりして細かくした切り方。
スティックや細切りはつまみに、スライスは料理に向いている。一口サイズはつまみにも料理にも使いやすい。もし塊で販売されている鮭とばを入手したら、目的に合わせてこれらの切り方に挑戦してみるのもよいだろう。
3. 鮭とばのリメイク法

鮭とばを軽く炙ったり酒に浸したりして食べても美味しいが、料理に加えて楽しむこともできる。おすすめのリメイク法をいくつか紹介しよう。
ごはんと合わせるリメイク法
鮭とばときのこなどを合わせた炊き込みごはん、シンプルなお茶漬け、鮭とばチャーハンなどは気軽に楽しめるリメイク法だ。鮭とばにほどよい塩気があるため、味つけも省ける。
野菜と合わせるリメイク法
鮭とばと新玉ねぎやパプリカを合わせてマリネにしたり、青菜と炒めたりしても美味しい。鮭の旨みは野菜との相性もよく、食べごたえのある一品に仕上がる。
4. 鮭とばの糖質制限中の人におすすめな食べ方

鮭とば自体は糖質の低い食品だが、塩気が強いためごはんが恋しくなる人もいるかもしれない。また、ビールのつまみとして食べても美味しいが、糖質が気になる人には危険だ。鮭とばの糖質制限中の人におすすめな食べ方をおさえておこう。
レモンをかける
鮭とばにマヨネーズをかける人も多いが、マヨネーズはご存知の通りカロリーが高いため、レモンをかけるのがおすすめだ。
糖質オフの酒を選ぶ
鮭とばをつまみにする場合は、ビールなど糖質の高いものではなく糖質オフの酒を選ぼう。
サラダやマリネで食べる
空腹を満たしたい場合は、ごはんの代わりに葉野菜と鮭とばを合わせよう。たっぷりのレタスと一緒に食べたい。鮭とばに塩気があるため、ドレッシングがなくても意外と美味しくいただける。
結論
鮭とばは、そのまま食べるだけでなくリメイクすることもできるし組み合わせる食品によって、違った食べ方を楽しめることがわかった。糖質が気になる人も、鮭とば自体は低糖質のため同じく糖質の低い食品と組み合わせた食べ方を工夫して楽しんでほしい。
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