1. 剥きやすい栗の種類とは

栗は、ブナ科クリ属の落葉樹の総称であり、世界中にたくさんの種類がある。大別すると、日本栗・中国栗・ヨーロッパ栗・アメリカ栗に分けることができる。日本では、茨城県・愛媛県・熊本県・岐阜県などでの生産が盛んで、「丹波栗」や「恵那栗」などのブランド栗も登場している。品種にもよるが、8月中旬から収穫が始まり、9月~10月に旬を迎える。
皮が剥きやすい品種としては、以下のようなものがある。鬼皮や渋皮を剥いていると、食べられる部分が小さくなってしまうこともあるので、大き目のサイズを選ぶようにすると安心だ。
皮が剥きやすい品種としては、以下のようなものがある。鬼皮や渋皮を剥いていると、食べられる部分が小さくなってしまうこともあるので、大き目のサイズを選ぶようにすると安心だ。
石づち
粒が大きい品種である。そのため、皮が剥きやすい。
中国栗
「天津甘栗」などによく使われる品種である。粒が小さく、甘味が強い。国内ではうまく栽培できない。
2. 鬼皮・渋皮の簡単な剥き方

栗には皮が2種類ある。
鬼皮
栗の外側にある固い皮のこと
渋皮
栗の内側にある薄い皮のこと。「栗の渋皮煮」を作る場合など、渋皮は付けたまま調理することもある。
新鮮な栗の場合は鬼皮が柔らかくて剥きやすいが、スーパーなどに売られている栗は収穫してから時間が経ち、皮が固くなっていることが多い。
栗の皮を剥きやすくするための一番簡単な方法として、「栗を水や熱湯に浸しておく」という方法がある。
新鮮な栗の場合は鬼皮が柔らかくて剥きやすいが、スーパーなどに売られている栗は収穫してから時間が経ち、皮が固くなっていることが多い。
栗の皮を剥きやすくするための一番簡単な方法として、「栗を水や熱湯に浸しておく」という方法がある。
皮を水に浸ける
皮が水分でふやけて柔らかくなる。時間がある場合は水に浸して半日程度、急いでいる場合には熱湯に浸けて1~2分程度茹でるようにする。どちらもひたひたになる位の水加減になるように調整しよう。
包丁で鬼皮を剥く
鬼皮が柔らかくなったら、包丁を入れていく。最初にグサっと包丁を入れて、後は回すように皮を剥いていく。鬼皮と同時に渋皮も剥けることがあるが、まずは鬼皮を剥くようにしよう。この時、包丁で皮を剥く場合には包丁も水で濡らしておくようにすると効果的だ。
渋皮を剥く
鬼皮が剥けたら、渋皮を剥いていく。もし渋皮が剥きにくいようであれば、鬼皮を剥いた状態で15~30分程度煮ると剥きやすくなる。煮た後、粗熱を取ってから作業するようにしよう。水に浸すことで鬼皮や渋皮は柔らかくなっているが、それでも少しは固いので、手を切ってしまわないように十分注意したい。
加熱してから皮を剥く場合は、完全に冷めた状態だと作業しづらくなってしまう。温かいうちに皮を剥くようにしよう。
加熱してから皮を剥く場合は、完全に冷めた状態だと作業しづらくなってしまう。温かいうちに皮を剥くようにしよう。
3. 皮を簡単に剥くために便利な道具

「水やお湯で浸して皮を柔らかくしてから、包丁で剥く」という方法が最も手軽だが、道具を使えばさらに簡単に作業することができる。
圧力鍋
生のままの栗を圧力鍋で10分程度加熱するという方法だ。このやり方を用いると、渋皮まで驚くほど簡単に剥くことができる。非常に簡単にもかかわらず効果は絶大なので、ぜひ試してみてほしい。
栗剥き器
栗の皮剥き専用の道具で、ペンチのような形をしている。栗が固定できる形状になっており、包丁などと違って力が入りやすく、手を切る心配が少ない。
結論
栗を手軽に美味しく食べたいという方は、鬼皮や渋皮の剥き方をぜひ参考にしてみよう。皮を簡単に剥くことができれば、栗の料理やスイーツづくりもさらに楽しめるに違いない。