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パスタを水につけると絶品って本当?メリットや方法とは

パスタを水につけると絶品って本当?メリットや方法とは

投稿者:ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

監修者:管理栄養士 黒沼祐美(くろぬまゆみ)

鉛筆アイコン 2021年8月12日

乾燥パスタを水に漬けて数時間放置。すると加熱時間わずか1~2分でモチモチ食感のパスタが完成。にわかには信じがたいかもしれないが、この「水漬けパスタ」が実にうまい。「水や火力の節約になるため災害時にも使える」と話題になったこの裏技、ぜひ一度試してみてほしい。

  

1. パスタを水につけるとどうなる?

パスタを水につけてから茹でる水漬けパスタは、乾燥パスタとどのように違うのだろうか。水につけることにより性質が変化し食感が変わるだけでなく、ほかにもメリットがある。そもそもパスタを水につけるとどうなるのか、なぜ食感が変わるのかという点も気になるところだ。水漬けパスタの特徴やメリットについて、詳しく見ていこう。

もちもち食感がクセになる!

乾燥パスタを水につけると、麺が少しずつ水分を吸収していく。その結果パスタの水分保持量が増え、膨張する。この吸水して白っぽく膨らんだ乾燥パスタは、茹でると生パスタのような食感になるのだ。
乾燥パスタは水分保持量が少ないため、そのまま茹でるだけでは水分保持量が上がりにくく、生パスタのようにはならない。しかし、茹でる前に水につけてしばらく置いておくだけで、簡単に水分保持量を上げることができる。生パスタのように柔らかい状態にしてから茹でることで、もちもちの食感を楽しめるのだ。乾麺のアルデンテも美味しいが、簡単に生パスタのような食感に仕上げることができる方法も、ぜひ活用したい。

料理の時短に!

乾燥パスタの茹で時間は太さによって異なるが、1.7mmのスパゲッティなら8~9分が標準である。10分以上茹でる必要のあるパスタも少なくない。しかし、パスタを水につけてから調理すれば、1分ほどで茹であがるため加熱時間を大幅に減らすことができる。水につけることでパスタの水分保持量が多くなるため、短時間で火が通り柔らかくなるからだ。
一般的な乾燥パスタを茹でると8~10分ほどは火のそばを離れられないが、水につけるパスタなら短時間で茹であがるため、調理時間をかなりカットすることができる。また、茹でずに炒めるだけでもよい。事前に吸水させておけば、忙しいときでもサッとパスタが作れて調理が楽になるだろう。

非常時にも大活躍

災害など非常時に、電気やガスの供給が止まってしまった場合にも、水につけるパスタは活用できる。たとえば、カセットコンロや携帯用ガスボンベで調理するとなると、茹で時間の長いパスタはガスをあっという間に消耗してしまう。しかし、水につけてから加熱すれば、調理時間が短縮されるためガスを節約できるのだ。長時間つけておいたものであれば、茹でずに具材と炒めるだけで食べることもできる。乾燥パスタのように大量の水で茹でる必要がないため、水の節約にもなる。電気のみ使用できる場合なら、電子レンジ調理も可能だ。
このように、非常時の調理には水漬けパスタが便利なのである。ライフラインに制限がかかってしまったときにも役立つ方法として、警視庁のTweetでも取り上げられた。

2. 水漬けパスタの作り方

水漬けパスタは乾燥パスタを水につけるだけで簡単にできるが、美味しく仕上げるためにはコツが必要だ。漬け置き時間によってもパスタの水分保持量が変わってくるし、全体がつかるようにしないとムラができてしまう。漬け置き時間や漬け方のポイント、また最適な加熱時間についてもおさえておこう。

水に漬け置く時間は1時間以上

水につけておく時間は、もともとの茹で時間の10倍が目安。1.4mmのスパゲッティで6分なら60分、1.7mmのもので9分なら90分、1.9mmのもので12分なら120分。とはいえ、ある程度まで水を吸うと吸水は止まるので、朝つけて昼食や夕食に使うのもOKだ。水漬けには細長い容器やバットが便利だが、なければ皿やボウルに水を張りパスタを半分に折ってつけておこう。

加熱時間は1~2分でOK

十分に吸水させたら、好みの具材や市販のソースなどをフライパンで温め、水気をきったパスタを投入。1〜2分加熱するだけで、絶品パスタができあがる。ちなみに水を吸ったパスタは白く透明感のない不気味な姿で不安になるかもしれないが、大丈夫。炒めるうちに生パスタのような透明感に変わり、食感もアルデンテとは少し違う独特のモチモチ感に。この変化が理科の実験風で面白く、子どもと一緒に調理しても盛り上がりそうだ。

3. 水漬けパスタを冷凍してさらに時短!

水漬けパスタは美味しくて便利だが、漬け置き時間が必要というデメリットがある。そこでおすすめなのが、時間のあるときにまとめて水漬けパスタを作り、冷凍しておくという方法だ。1回分ずつ小分けにして冷凍しておけば、食べたいときにすぐ調理できる。凍ったまま沸騰した湯に入れ、1分ほど茹でればOKだ。冷凍保存した水漬けパスタを活用すれば、乾燥パスタのように茹で時間がかからないだけでなく、水につける回数が減らせるためさらに時短調理に役立つ。保存期間は1ケ月程度のため、月に一度水漬けパスタを作りストックしておいてはいかがだろう。

水漬けパスタの冷凍保存方法

  • 水漬けパスタの水気をきり、オリーブオイルをからませる。
    油をからませることで、麺同士がくっついてしまうことを防げるほか、乾燥や酸化を防ぐ効果がある。
  • 保存容器に水漬けパスタを入れてラップで覆う。
    凍ったまま鍋に入れて調理することを想定し、パスタを軽く丸めて丸型などコンパクトな容器に入れるとよい。空気に触れにくくするため、パスタの表面をラップで覆う。上から手で押して空気を抜くように少し圧縮する。フリーザーバッグを使う場合は、パスタがあまり広がらないようまとめてから空気を抜き密閉する。
  • ふたをして密閉し、冷凍庫に入れる。

結論

パスタを水につけると、水分保持量が増え生パスタのような食感を楽しめる。また、美味しいだけでなく調理時間の短縮や電気、ガスなどの節約にもつながり、忙しいときや非常時などにも便利だ。さらに冷凍保存すれば、つけ置き時間を節約することもできる。乾麺ならではのアルデンテのパスタもよいが、美味しくて効率的な水漬けパスタもぜひ活用してみてほしい。
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  • 公開日:

    2020年2月22日

  • 更新日:

    2021年8月12日

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