目次
1. イカ焼きといっても関東と関西では、料理がまったく違う!

まずは、イカ焼きが関東と関西でそれぞれ何を指すのかを確認しよう。
関東のイカ焼き
関東でイカ焼きというと、イカを一杯まるごと焼いた料理を指すのが一般的だ。夏祭りの屋台などで馴染みのある人もいるだろう。
関西のイカ焼き
一方、関西でイカ焼きというと、生地にイカの切り身が入った粉もの料理を指すことが多い。お好み焼きなどのようにトッピングを追加することもあり、幅広いアレンジを楽しめる。どちらもイカを使って焼いて作る料理というのは共通しているが、できあがるのはまったく違うものなのだ。ちなみに関西では、関東でいうイカ焼きをイカの姿焼きと呼ぶことがあるようだ。そのため、関西に関東のイカ焼きを食べる文化がないというわけではない。ただ、イカ焼きと表現した場合には、あくまで粉ものという認識がされているようだ。
2. 関東と関西で、なぜそれぞれ違うイカ焼きが親しまれているのか?

関西では、なぜイカ焼きというと粉もの料理を指すのか。一説によると、とある店がイカを使った粉もの料理を考案し、それが有名になり広まったようだ。粉もののイカ焼きは、短い時間で仕上がるのが嬉しい。また、単品で食べても美味しいうえ、酒などにもよく合うため、親しみやすいというのも広まった理由かもしれない。また、とくに大阪ではお好み焼きが食文化として浸透しているため、近い系統の料理であるイカ焼きが受け入れられやすかったのかもしれない。
一方、関東のイカ焼きは、先述のように祭りの屋台でもよく売られているため、もともと人々にとって馴染みの深い料理だといえる。イカをまるごと使って見ためのインパクトがあるほか、イカの強いにおいが、好き嫌いがあるにせよはっきりと印象に残るのではないだろうか。また、居酒屋などで数人でシェアするのにもちょうどよいサイズである。印象の強さや食べやすさが、人気の理由かもしれない。関東と関西のどちらでも、イカ焼きは食文化の中で親しまれているといえるだろう。
一方、関東のイカ焼きは、先述のように祭りの屋台でもよく売られているため、もともと人々にとって馴染みの深い料理だといえる。イカをまるごと使って見ためのインパクトがあるほか、イカの強いにおいが、好き嫌いがあるにせよはっきりと印象に残るのではないだろうか。また、居酒屋などで数人でシェアするのにもちょうどよいサイズである。印象の強さや食べやすさが、人気の理由かもしれない。関東と関西のどちらでも、イカ焼きは食文化の中で親しまれているといえるだろう。
3. 実は関東と関西に留まらない!イカ焼き文化は日本各地で混ざり合う

ここまで、関東と関西におけるイカ焼きの違いについて説明してきた。しかし、当然ながら日本は関東と関西だけではない。ほかの地域ではイカ焼きといえばどちらを指すのだろうか。実は、地域ごとの分布が意外と複雑で、簡単な問題ではないのだ。東日本ではイカ焼きはおおむね姿焼きを指す。一方西日本は、たとえば中国地方の中にも姿焼きを指す地域と粉ものを指す地域があり、一概にどちらと決めることができない。分布がバラバラな要因はさまざまだ。そのため、単純に関東vs関西という比較をするのはある意味で失礼なのかもしれない。
結論
イカ焼きという名前は、大別すると2通りの料理を指す。姿焼きと粉ものと、まったく違う料理ではあるが、どちらも食文化の中で親しまれ、広がったと考えられる。おおまかには関東では姿焼き、関西では粉ものを指すといえるが、日本全体で見れば地域によってまちまちなうえ、移住などで文化が混ざることも珍しくない。単純に関東vs関西という構図で捉えるのも面白いが、食文化の多様さに思いをはせてみてほしい。
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