1. マーマイトとは?

マーマイト(MARMITE)とは、ユニリーバ社から販売されている発酵食品の一種。また、同社が商標を取得している。(※1)マーマイトの原材料は酵母エキス、食塩、野菜エキス、スパイス、セロリエキスとなっており、その味わいは塩味と苦味を混ぜたような独特なものとなっている。一般的にはトーストに塗って使うことが多いが、煮込み料理や炒め物などの隠し味に使うことも可能だ。
2. マーマイトの基本的な栄養価

マーマイトは葉酸やビタミンB12といったビタミンB群を多く含んでいる。実際、マーマイトの公式ページによると(※2)、100gあたりのビタミンB12含有量は24μgと非常に多い。また、マーマイトの100gあたりと1食分(8g)の主な栄養価は以下のようになっている。
マーマイトの100gあたりと1食分の栄養価
・エネルギー:260kcal、21kcal
・脂質:0.5g以下、0.5g以下
・炭水化物:30g、2.4g
・たんぱく質:34g、2.7g
・ビタミンB1:7.7mg、0.62mg
・ビタミンB2:6.8mg、0.54mg
・ナイアシン:69mg、5.5mg
・葉酸:1250μg、100μg
・ビタミンB12:24μg、1.9μg
・脂質:0.5g以下、0.5g以下
・炭水化物:30g、2.4g
・たんぱく質:34g、2.7g
・ビタミンB1:7.7mg、0.62mg
・ビタミンB2:6.8mg、0.54mg
・ナイアシン:69mg、5.5mg
・葉酸:1250μg、100μg
・ビタミンB12:24μg、1.9μg
3. マーマイトの美味しい使い道

マーマイトはトーストやクラッカーに塗って使うことが多い。また、塩辛い味わいが特徴的であるため煮込み料理や炒め物、スープなどの隠し味に使ったり、マーマイトを使ってソースを作ったりすることも可能だ。ここではそんなマーマイトの美味しい使い道を詳しく解説する。
1.トースト
マーマイトの最も一般的な食べ方は、トーストやクラッカーに塗るというものだ。トーストに使う場合は、まずバターやマーガリンを塗ってから、その上にマーマイトを薄く塗るのがおすすめだ。まんべんなく塗ると味が強すぎるため、薄めに塗るほうが美味しく楽しむことができる。
2.煮込み料理
マーマイトは、煮込み料理の隠し味に使うのもおすすめだ。カレーやアイリッシュシチューなどの煮込み料理に少量だけマーマイトを加えることで、味に深みが出て美味しさがアップする。また、その栄養価の高さから、肉を食べないベジタリアン向けのレシピで見かけることが多いといわれている。
3.ソース
マーマイトを使って特製ソースを作ることも可能だ。必要な材料はマーマイト、トマト缶、オリーブオイル、はちみつ、すりおろしニンニク、一味唐辛子など。あとはこれらを小鍋に入れて、とろみが出るまでじっくりと煮詰めれば出来上がりだ。焼き野菜などをディップして食べても美味しい。
4. マーマイトに関するよくある質問

最後に、マーマイトに関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.マーマイトはいつ誕生した?
マーマイトが商品化されたのは1902年である。それ以前から酵母エキスを使った料理は存在していたとされるが、実際に商品として販売されたのはこの年になってからだ。その後、ビタミンB群の優れた供給源として注目を集めるようになり、戦時中も栄養補助食品として食べられたという。2000年にユニリーバ社が買収したため、現在はユニリーバ社の商標となっている。
Q2.赤色のマーマイトも存在する?
日本で商標を取得しているユニリーバ社のマーマイトは、黄色いラベルとフタが特徴的な見た目をしている。しかし、実はこれとは別に、ニュージーランドのSanitarium Health & Wellbeing社が販売しているマーマイトも存在する。こちらのマーマイトの見た目は赤いラベルとフタが特徴的となっている。味わいはユニリーバ社よりも優しく、「ピリッ」としているといわれている。
結論
イギリスやニュージーランドなどの国民食であるマーマイトは、塩辛い味わいが特徴的な発酵食品である。そのため、ジャムやクリームのようなイメージで食べると、そのギャップに驚いてしまう可能性もある。クセになる人も少なくないというので、もし興味があったら食べてみると良いだろう。
(参考文献)
- ※:Unilever「Marmite」
https://www.unilever.co.uk/brands/nutrition/marmite/ - ※1:工業所有権情報・研修館「特許情報プラットフォーム」
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/ - ※2:Marmite UK「Nutrition Information」
https://www.marmite.co.uk/nutrition-information.html
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