1. タルト・タタンの発祥と特徴

タルト・タタンとは、リンゴを使ったタルトのことである。アップルパイの生地がタルトになっているものをイメージしてもらうと早い。ここでは、タルト・タタンの発祥と特徴について解説しよう。
■タルト・タタンの発祥
タルト・タタンは、フランスのソローニュ地方の発祥で、タタン姉妹が作ったタルトということでその名がつけられた。タタン姉妹は、いつものようにりんごのタルトを作ろうとしていたが、タルト生地を入れ忘れて焼いてしまった。苦肉の策で後からタルト生地をかぶせ、ひっくり返して食べてみると意外にも美味しいお菓子になったそうだ。これがタルト・タタンの元となった。失敗から生まれた発明ということだ。まさに「失敗は成功の元」である。
■タルト・タタンの特徴
タルト・タタンの特徴といえば、やはりバターや砂糖のしみ込んだりんごだろう。場合によっては洋酒が使われることもあり、その芳醇な香りが食欲をそそる。また、お店によって甘みや酸味、シナモンのバランスが少しずつ違うのも、食べ比べるのが楽しくなる特徴の1つだ。
2. タルト・タタンを崩さず切る方法

タルトを切る際、乗っていたフルーツが崩れてしまった経験のある人も多いだろう。また、タルト生地がボロボロになってしまうこともある。そこで次は、タルト・タタンをはじめとしたタルトを崩さずに切るコツを紹介しよう。
■タルトはしっかりと冷やす
切り方のコツ1つ目は、切る前にしっかりとタルトを冷やしておくことだ。冷やすことで、中のクリームやフルーツが引き締まり、崩れにくくなる。お店で購入した場合は、すぐ食べるのではなく1度冷蔵庫で冷やし、その後切り分けた方がきれいに切れるだろう。
■包丁の手入れを忘れない
包丁を日頃から研いでおくのもコツの1つである。手入れを怠ると、あっという間に切れ味が落ちてしまう。また、タルトを切る直前に包丁を温めると、生地の油分を溶かしながら切れるので断面がきれいになる。
■フルーツを切る際は刃を小刻みに動かす
タルトの上に乗っているフルーツを切る際は、無理に力を入れてはいけない。刃を小刻みに動かし、ゆっくりと切るのがポイントだ。包丁が手入れされていれば、力を入れることなく切れるはずだ。
3. タルト・タタンの美味しい食べ方

タルト・タタンはそのまま食べても十分美味しいが、ひと手間加えるだけでより美味しくなる。そこで次は、自宅で簡単にできるタルト・タタンの美味しい食べ方を紹介しよう。
■トースターで軽く焼く
タルト・タタンの美味しい食べ方1つ目は、トースターで軽く焼く方法だ。焼くことでより香ばしさが広がり、シナモンの香りも強くなる。タルト生地のサクサク感もアップするので、ジューシーなりんごとマッチするはずだ。温かいフルーツが苦手でない人におすすめしたい。
■アイスクリームを添える
タルト・タタンの美味しい食べ方2つ目は、アイスクリームを添えて食べる方法だ。できればバニラアイスをおすすめする。ミルキーなバニラアイスと、しっとりサクサクとしたタルト・タタンは相性バツグンだ。先ほどの焼いたタルト・タタンにアイスクリームを添えると、温かい×冷たいのコラボレーションも楽しむことができる。
4. ダイエット中の人におすすめのタルト・タタンの食べ方

砂糖やバターがたっぷり使われた生地に、甘く味付けされたりんご。これらから予想されるようにタルト・タタンはカロリーが高く、ダイエットには適していない。しかし、ダイエット中でも食べたくなることがあるだろう。そこで最後に、ダイエット中の人におすすめのタルト・タタンの食べ方を紹介しよう。
■おからタルト
ダイエット中の人におすすめのタルト・タタンの食べ方1つ目は、おからタルトを使う方法だ。タルト生地を作る際、小麦粉の代わりにおからを使い、はちみつで甘さを確保する。こうすることで糖質を抑えられ、ダイエット中でも食べられるようになる。食べごたえは十分なので、ぜひ試してみて欲しい。
■ヘルシーなりんごのキャラメリゼ
ダイエット中の人におすすめのタルト・タタンの食べ方2つ目は、ヘルシーなりんごのキャラメリゼを利用する。タルト・タタンの上には、りんごのキャラメリゼが乗っているが、バターや砂糖が大量に使われておりカロリーが高い。そこで、バターや砂糖の量を減らし、カロリーを抑えてみよう。ただし、砂糖を極端に減らすとキャラメリゼ独特の色や風味は落ちるかもしれない。
結論
タルト・タタンは、ひと口で食べた人を幸せにできるスイーツである。お店で見かけたら、家族へプレゼントしてみてはいかがだろうか。その際は、今回紹介した食べ方を参考にして欲しい。また、タルト・タタンは自宅でも作ることができる。自分で作るとその味は格別だ。ぜひチャレンジしてみて欲しい。