1. えんどう豆はどんな豆?

えんどう豆と聞いてどのような豆を思い浮かべるだろうか。一般的に、豆は鞘に包まれた状態で収穫され、鞘は食べずに豆のみを食べる。枝豆をイメージしてもらうと分かりやすい。しかし、えんどう豆は豆だけでなく鞘も食べられることが多い。スーパーの野菜コーナーに「さやえんどう」や「スナップえんどう」が並んでいるが、これらはえんどう豆が成熟する前に収穫され鞘ごと食べられているというわけだ。鞘も一緒に食べる場合は豆類ではなく野菜類に分類される。
また、えんどう豆の豆のみを食べる場合、成熟度によって名が変わり、未熟状態のえんどう豆は「グリンピース」と呼ばれる。よくグリンピースの青臭さが苦手という人がいるが、未熟な豆であるため青臭さが残っているのだ。ちなみにグリンピースは豆なのだが、食品成分表の分類では野菜類に分類される。グリンピースを完熟させた状態で収穫した豆がえんどう豆と呼ばれる。えんどう豆は色によって青えんどう豆と赤えんどう豆と呼び方が変わるのだが、どちらもみつ豆などお菓子作りに使われることが多い。
2. えんどう豆を簡単に取り出す裏技

お菓子作りに使われるえんどう豆は一般的に乾燥状態で売られていることが多い。乾燥させることによって保存しやすくなり通年にわたって流通させることができるからだ。そのため、生のえんどう豆を手に入れることはなかなか難しいのだが、旬である春先には手に入れられる可能性がある。えんどう豆は鞘から出すと鮮度が落ちてしまうため店頭に並ぶ場合は鞘に入った状態となる。そのため、えんどう豆を使うには鞘から取り出す必要があるのだが、購入したえんどう豆の鞘が多ければ多いほど取り出す作業に時間がかかってしまい調理になかなか取り掛かれなくなってしまう。しかし裏技を使うことであっという間に豆を取り出すことができる。
方法はいたって簡単だ。鞘の筋を指で軽く押すと鞘に隙間ができる。そこに指を入れて広げれば、あとは豆を取り外すだけだ。もし指で軽く押すだけでは鞘が開かない場合は鞘をひねる。そうすると鞘の口が開くので同様に指で広げて豆を取り出す。この方法はグリンピースを鞘から取り出す際にも使える。
3. えんどう豆の下処理に使える裏技

生のえんどう豆の場合はそのまま茹でて調理に使えるのだが、乾燥えんどう豆の場合は一晩ほど水につけて戻す必要がある。十分に吸水させることによって、煮たときに火の通りが不均一になったり豆が割れたりするのを防ぐことができる。乾燥豆を調理するにあたって戻すという作業は必須なのだが、すぐに調理に取り掛かれないという難点にもなっている。しかし裏技を使うことで戻す時間を短くすることができる。
その裏技とは熱湯を使うことだ。熱湯を使うことで吸水にかかる時間を大幅に短縮できる。水で戻す場合は一晩ほど放置する必要があるが、熱湯を使えば早ければ1時間ほどで吸水が完了する。つまり購入してきた当日中に調理することができるというわけだ。熱湯を使って時短する方法はほかの乾燥豆でも使えるためぜひ実践してほしい。
4. えんどう豆を簡単に調理する裏技

乾燥えんどう豆を戻したら鍋でじっくりと煮ていくのだが、忙しいときにずっとキッチンにいて火の状態を確認したり煮汁の量を調整したりするのは難しい。これが乾燥えんどう豆の敬遠される理由のひとつなのだが、裏技を使えば鍋に張り付く必要がなくなる。
オーソドックスなのは圧力鍋を使う方法だろう。加圧しながら煮るため豆に火が通りやすく大幅な時間短縮にもなる。しかし圧力鍋がないという家も多いだろう。そこでおすすめするのがステンレスポットを使う方法だ。ステンレスポットとはいわゆる魔法瓶タイプの水筒で保温ができるものだ。ステンレスポットに戻しておいたえんどう豆と熱湯を入れてふたをしっかりして1~2時間放置しておけば煮たのと同じ状態になる。もし硬さが残るようであれば熱湯を注ぎなおして再び放置する。熱湯を沸かす以外は火を使う必要がなく、外出前にセットしておけば自動でえんどう豆が煮えている状態になる。
結論
えんどう豆は乾燥状態で売られていることが多く、戻すのにも調理にも手間と時間がかかり時間がないときには手を出しづらい食品だ。しかし裏技を使えば時間を大幅に短縮できる。戻す際は水ではなく熱湯を、煮る場合は圧力鍋やステンレスポットをうまく活用してえんどう豆を身近な食品として活用しよう。
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