1. タンザニアってどんなところ?

タンザニアは、東アフリカにある国で、正式名称は、「タンザニア連合共和国」になる。この国名は、イギリスから独立した1964年から用いられるようになった。それまでは、「荒野の帆」という意味を持つ「タンガニーカ」という名前だったが1964年に、同じくイギリスから独立した「ザンジバル」と連合共和国を形成したのを機に、両者の頭文字である「タン」と「ザン」の名前をとってこの名になった。なお、ザンジバルは、タンザニアの国の一部ではあるが、今も、独自の政府により自治が行われている。
南半球の赤道に近い場所にあり、気候は熱帯サバンナで、季節は雨季と乾季に分けられる。熱帯なので、1年を通して10℃以下になることはないが、日本の1〜2月が最も暑く、逆に8〜9月が最も涼しい時期になる。
タンザニアは、豊かな自然に恵まれた国でもあり、アフリカの最高峰であるキリマンジャロや、世界で2番目の大きさを誇るビクトリア湖などが有名だ。
キリマンジャロの裾野では、コーヒー豆の栽培が盛んで、コーヒー豆の栽培は、タンザニアの主要産業でもある。
2. タンザニアと日本の食事の違い

タンザニアも日本と同様に、原則として朝昼晩の三食を食べるが、食べる時間帯が日本と違っている。タンザニアの朝食は10時くらい、昼食は2時くらい、夕食は8時くらいと、日本に比べると遅めだ。
タンザニアでは、夕食をたくさん摂って、満腹の状態で就寝するという習慣がある。そのため、タンザニアの多くの人々は、朝起きてすぐは、まだお腹が空いておらず食べる気がしないようだ。朝起きてから少し仕事をして、その休憩の合間に朝食をとるというスタイルが定着している。
また、タンザニアでは、食事の際に飲む飲み物として、ソーダやジュースなどが定番となっている点も日本の食事と違っているといえるだろう。
タンザニアの主食としては、ウガリがよく知られている。ウガリは、とうもろこしやキャッサバの粉をお湯で溶いて練り上げたもの。そのウガリを、玉ねぎやトマトなどの野菜と肉を煮込んだシチューにつけて食べるというスタイルが一般的だ。ただ、今は、米を好んで食べる人が多く、ウガリを日常的に食べる人は少ないようで、厳密には主食とはいえないかもしれない。
また、日本ではバナナは、通常そのまま生の状態で食べるが、タンザニアでは、食材として蒸したり焼いたりして食べられることが多い点も違っているといえそうだ。
3. タンザニアの食事マナー

タンザニアでは、食事に招かれた際に、予定時間よりも20分程度遅れていくということを、食事マナーとして押さえておこう。
通常、日本の場合は、予定時間よりも5〜10分ほど前に到着するのが礼儀とされている。しかし、タンザニアでは、予定時間よりも早めに到着することは、招いた人を侮辱する行為になるので、くれぐれも気をつけよう。
通常、日本の場合は、予定時間よりも5〜10分ほど前に到着するのが礼儀とされている。しかし、タンザニアでは、予定時間よりも早めに到着することは、招いた人を侮辱する行為になるので、くれぐれも気をつけよう。
また、食事の前に手をきれいに洗うことは、日本とほぼ共通しているかもしれない。しかしタンザニアでは、左手は「不浄の手」とされているため、食事の際に左手で食べるのは、マナー違反であるとされている。ちなみに握手も左手はNGになる。
タンザニアの主食であるウガリを食べるときは、ひと口大にちぎって、右手の指先で丸めて、スープなどの汁物にひたして食べる。
また、イスラム教徒の多いタンザニアには、ラマダンを習慣としている人も多い。ラマダンは、イスラム暦の9番目に該当する月のことで、その月には、日の出から没までは、水も食べ物も一切口にしない。日没後は、家族や友人が一同に会して食事をとる。ラマダンの時期には、特有の食事メニューになる。
ラマダンの食事メニューの詳細は、各家庭によって異なるものの、最初に、温かいお茶などの水分からとることになる。その後、ウージなどの飲み物を口にした後、固形物に移行する。ウージは、トウモロコシの粉、炒ったピーナッツの粉、砂糖、カルダモン、ジンジャーなどを混ぜ合わせたものをお湯でといた、とろみのある飲み物だ。
ラマダンの期間にタンザニアを訪れるようなことがあった場合、マナーとして、人前で飲食するのは控えた方がよいだろう。
結論
タンザニアがいったいどんなところなのか?その主な特徴や、日本の食事との違い、およびタンザニア独自の食事マナーについて紹介した。果たしてご理解いただけただろうか?今後、タンザニアを訪れる機会があった場合に、参考にしていただければ幸いだ。
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