1. エバミルクとは?

エバミルク(無糖練乳)とは、牛乳や脱脂乳を濃縮した粘状の乳製品のこと。乳等省令では(※1)「乳固形分25.0%以上、このうち乳脂肪分7.5%以上」と定められており、また「濃縮乳であって直接飲用として使う目的で販売するもの」をエバミルクと呼んでいる。主に缶詰で販売されており、一般的にはコーヒーや紅茶のクリーム、クリームソース、洋菓子などに使われることが多い。
2. エバミルクの基本的な栄養価

文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」には(※2)、無糖練乳の名前でエバミルクの栄養価が収録されている。そこで以下に、エバミルクの100gあたりの栄養価をまとめておく。また、コンデンスミルクや生クリームなどとのカロリーの比較もしてみよう。
エバミルクの100gあたりの栄養価
・エネルギー:135kcal
・たんぱく質:6.8g
・脂質:7.9g
・炭水化物:11.2g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:4.88g
・一価不飽和脂肪酸:2.1g
・多価不飽和脂肪酸:0.13g
・ビタミン
・ビタミンA(レチノール):48μg
・ビタミンD:Tr
・ビタミンE:0.2mg
・ビタミンK:3μg
・ビタミンB1:0.06mg
・ビタミンB2:0.35mg
・ナイアシン:0.2mg
・ビタミンB6:0.01mg
・ビタミンB12:0.1μg
・葉酸:1μg
・パントテン酸:1.1mg
・ビオチン:-
・ビタミンC:Tr
・ミネラル
・ナトリウム:140mg
・カリウム:330mg
・カルシウム:270mg
・マグネシウム:21mg
・リン:210mg
・鉄:0.2mg
・亜鉛:1.0mg
・銅:0.02mg
・マンガン:-
・ヨウ素:-
・セレン:-
・クロム:-
・モリブデン:-
・食物繊維:0g
・たんぱく質:6.8g
・脂質:7.9g
・炭水化物:11.2g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:4.88g
・一価不飽和脂肪酸:2.1g
・多価不飽和脂肪酸:0.13g
・ビタミン
・ビタミンA(レチノール):48μg
・ビタミンD:Tr
・ビタミンE:0.2mg
・ビタミンK:3μg
・ビタミンB1:0.06mg
・ビタミンB2:0.35mg
・ナイアシン:0.2mg
・ビタミンB6:0.01mg
・ビタミンB12:0.1μg
・葉酸:1μg
・パントテン酸:1.1mg
・ビオチン:-
・ビタミンC:Tr
・ミネラル
・ナトリウム:140mg
・カリウム:330mg
・カルシウム:270mg
・マグネシウム:21mg
・リン:210mg
・鉄:0.2mg
・亜鉛:1.0mg
・銅:0.02mg
・マンガン:-
・ヨウ素:-
・セレン:-
・クロム:-
・モリブデン:-
・食物繊維:0g
コンデンスミルクや生クリームとのカロリー比較
エバミルクの100gあたりのカロリーは135kcalである。一方、コンデンスミルクのカロリーは314kcal、生クリームのカロリーは404kcalとなっている(※2)。そのため、もしコンデンスミルクや生クリームの代用にエバミルクが使えるなら、エバミルクのほうがカロリーを抑えることができる。
3. エバミルクの主な使い道

日本人にとってあまり馴染みがないが、海外ではエバミルクはコーヒーや紅茶のクリーム、ソース、スイーツなどさまざまなものに使われている。そんなエバミルクの主な使い道を確認しよう。
その1.コーヒーや紅茶に入れる
海外では、コーヒーや紅茶といったドリンクにエバミルクを入れることも多いという。甘みがないエバミルクを入れることで、ミルクの濃厚な味わいだけをプラスできる。ポーションクリームやコーヒーフレッシュなどの代わりとして、エバミルクを使ってみるとよいだろう。
その2.ソースやスイーツに使う
エバミルクは、ソースやスイーツなどに使われることも多い。例えば、グラタンやドリアなどに使えるベシャメルソース(ホワイトソース)などに使うことができ、プリンや杏仁豆腐などのスイーツに使うこともできる。また、ミルク風味の焼き菓子などを作るときにもエバミルクが役に立つ。
4. 市販で人気のエバミルク2選

エバミルクは一般的なスーパーでもあまり見かけない。そのため、もし購入したいならネット通販を利用するのがおすすめだ。ここでは、ネット通販で人気のエバミルクをいくつか紹介しておこう。
その1.守山乳業「富士イービーエー」
「富士イービーエー」は、守山乳業が製造しているエバミルクのこと。植物性脂肪を配合しており、マイルドな口当たりであることと後味がよいことが特徴となっている。コーヒーや紅茶をはじめスイーツなどに使うことも可能だ。1缶あたりの内容量は411gとなっている。
その2.雪印メグミルク「エバミルク(無糖練乳)」
「エバミルク(無糖練乳)」は、雪印メグミルクが販売しているエバミルクのこと。生乳から作ったエバミルクであり、ミルク感がたっぷりで飲料や料理にコクをプラスしてくれる。そのため、シチューやソースも美味しく仕上がる。こちらも1缶あたりの内容量は411gとなっている。
5. エバミルクに関するよくある質問

ここまでエバミルクについて詳しく解説してきた。しかしまだ「エバミルクの名前の由来は何か」や「エバミルクは家でも作れるのか」などが気になる人もいるだろう。そこで最後に、エバミルクに関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.エバミルクの名前の由来とは?
エバミルクとは、「エバポレーティド・ミルク(Evaporated Milk)」の略称のことである。このエバポレーティドには「蒸発」という意味があり、エバミルクが蒸発凝縮して作られることに由来すると考えられている。なお、蒸発させることで牛乳を2/5程度まで凝縮できるという。
Q2.エバミルクは家でも作れる?
エバミルクは自宅で作ることができる。作り方には「電子レンジで加熱する方法」や「鍋で蒸発させる方法」などいくつかある。鍋で蒸発させるなら、小さな鍋に牛乳を入れて一度沸騰させる。その後は弱火で半分程度になるまで煮詰めたら出来上がりだ。牛乳を焦がさないように注意しよう。
結論
エバミルクは「無糖練乳」のことであり、コクのある味わいが特徴となっている。市販品の多くは缶詰タイプなので、開封前であれば長期保存ができることがメリットである。そのため、ネット通販などでまとめて購入しておくのもおすすめ。もし少量だけ使いたいのであれば、家で作ってみるのもよいだろう。
(参考文献)
- ※1:e-Gov法令検索「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=326M50000100052 - ※2:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/
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