1. クグロフってパン?それともケーキ?

クグロフとは、クグロフ型を使って焼きあげられた食べ物である。フランス・アルザス地方が発祥とされ、その後ヨーロッパ各地で作られるようになったといわれている。アルザス地方のクグロフは、リッチな発酵生地を使って作られるパンの一種とされるが、オーストリア・ウィーンでは、バターケーキのように焼きあげたクグロフケーキスタイルが伝統的である。また、18世紀のフランス国王妃、マリー・アントワネットが好んだ食べ物としても有名だ。
クグロフとカヌレ、シフォンケーキの違い
クグロフと同じフランス発祥のカヌレ、焼き型が似ているシフォンケーキとの違いについて説明しよう。カヌレは、フランス・ボルドー地方で生まれ、菓子パンに分類されるが、焼き菓子のような見た目と味である。子どもの拳ほどのカヌレ型を使って焼きあげ、外はカリッと香ばしく中はしっとりした食感が特徴だ。
一方、シフォンケーキは、アメリカ・ロサンゼルスで生まれた、軽い口当たりのスポンジケーキのような焼き菓子だ。中心に穴が開いたシフォンケーキ型を使い、発酵ではなくメレンゲの気泡で生地を膨らませる。油脂にはバターを使わずサラダ油を使うのも特徴のひとつである。
一方、シフォンケーキは、アメリカ・ロサンゼルスで生まれた、軽い口当たりのスポンジケーキのような焼き菓子だ。中心に穴が開いたシフォンケーキ型を使い、発酵ではなくメレンゲの気泡で生地を膨らませる。油脂にはバターを使わずサラダ油を使うのも特徴のひとつである。
2. クグロフ型の種類と選び方

クグロフ型は、材質もサイズも豊富だ。材質には、耐熱プラスチック、アルミ、ギルア、アルスター、金属をフッ素樹脂やシリコン樹脂塗装したものなど実に種類が多い。耐熱プラスチックは、ゼリーやアイスなどクグロフ以外の用途も多く価格が安い。アルミは軽くて熱伝導率が高いが、型から離れにくいため慣れが必要である。また、ギルアやアルスターなど金属に塗装を施したクグロフ型は、熱伝導率も高く型離れがよいので焼きあがりがキレイになるようだ。サイズは直径20cmほどの切り分けサイズから、直径10cm未満のミニサイズまであり、用途によって使い分けることができる。
3. 通販できるおすすめクグロフ

通販で取り寄せ可能なおすすめのクグロフを3つ紹介しよう。
メルヴェイユ クグロフキャラメリゼ
「クグロフキャラメリゼ」は、世界最高級のバター「コールマン」や、上質な国産材料をふんだんに使って作られたクグロフである。生地には「ナポレオン」などの香り高いブランデーの風味を効かせてあり、キャラメリゼしたナッツのサクッとした食感もアクセントとして楽しむことができる一品だ。
京都クグロフ家 プレミアムクグロフ
「プレミアムクグロフ」は大正時代に作られはじめ、時代に合わせて改良が重ねられてきた歴史あるクグロフである。材料にはスペイン産発酵バターや高級アーモンド、厳選した卵を使い、しっとり豊かな味わいのパウンドケーキスタイルだ。茶こしと粉砂糖が付属しており、ふりかけることで華やかに仕上げることができる。
ホシフルーツ 果実のミニョン・ド・クグロフ
「果実のミニョン・ド・クグロフ」は、果実の風味を楽しめる2層仕立てのミニクグロフ。生地に蜂蜜やクリームチーズを練り込み、果物のさわやかさを存分に味わえるクグロフになっている。2層の味には、「パイン&アールグレイ」や「抹茶in小豆」などがあり、老若男女問わず楽しめるのも魅力的。3~5種類のミニクグロフが、3個から最大18個の詰め合わせになっており、贈り物にも最適である。
4. クグロフの日持ちや保存方法

クグロフの日持ちや保存方法、美味しい食べ方を伝授しよう。
日持ちと保存方法
手作りの場合、クグロフの日持ちは常温約2日。それ以上保存する場合は、斜めの線に沿ってスライスし、一切れずつラップに包んで保存容器や袋に入れよう。冷蔵で約1週間、冷凍で約2週間なら美味しく食べられる。焼き立てを保存するときは、必ず熱を冷まし湿気を飛ばしてから包むことが鉄則だ。
美味しい食べ方
冷蔵・冷凍保存したクグロフは、常温に戻してからトースターで軽く温めると表面がサクッとしてより味わい深くなる。そのほか、ホイップクリームやジャムを添えるのもおすすめだ。酒に合わせるなら、さわやかな風味の白ワインと相性がよい。
結論
クグロフのルーツは古いが、その土地の文化、時代に合う味や作り方で親しまれてきたようだ。現代では、クグロフ型を使って焼きあげたお菓子全般が「クグロフ」、または「クグロフケーキ」として販売され、味や食感も多様化している。伝統的な味を大切にしつつ、自分好みのクグロフをぜひ見つけてみてほしい。
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