1. フードトラックとは

フードトラックとは、厨房設備が整っている車のこと。いわゆる移動販売車の一種で、通常は、車内で調理したものを、移動しながら販売している。キッチンカー、ケータリングカーとも呼ばれている。
たとえば、いまはあまり見かけなくなってしまったが、ラーメンやおでんの屋台などもフードトラックに該当する。ある意味フードトラックの元祖といえる。最近では、そんなラーメンやおでんの屋台の存在が希薄になるくらい、多彩なジャンルのメニューを提供する個性的な外装のフードトラックを、オフィス街やイベント会場などで、目にする機会もめっぽう増えてきたようだ。
ここ10年ほどの間、脱サラしてフードトラックを始めようとする人や、副業としてフードトラックを始めようとする人が、年々増加していて、フードトラック関連の起業セミナーはどこも大盛況のようだ。
ではそんなフードトラックの魅力についてさらに詳しく見ていこう。
2. フードトラックの魅力 販売する側

フードトラックは、販売する側にとっても、利用する側にとっても、どちらにも大きな魅力がある事業形態といえるだろう。まずは、販売する側の魅力として主に以下のものがある。
通常の飲食店よりも開業資金や固定費がかからない
飲食店などの店舗を構えるとなると、それなりにまとまった資金が必要となるし、家賃や人件費などの固定費も毎月必要になる。フードトラックは、家賃は必要ないし、人件費も1人で営業すれば自分の分だけで済ませられる。開業資金も、厨房設備を備えた車の購入資金、各種申請費用などを合算しても、店舗を構えるのに比べると、安い価格に抑えることが可能になる。
自由に移動できる
一定の制限はあるものの、フードトラックなら、出店する場所と時間を自由に選んで移動できる。
3. フードトラックの魅力 利用する側

フードトラックを利用する側の魅力としては、以下のような点を挙げることができる。
さまざまなジャンルの料理を楽しめる
利用する側としては、何よりの魅力といえるだろう。フードトラックが増えれば増えるほど、いろいろなジャンルメニューを楽しむことができる。現在のフードトラックで提供されるのは、カレーやハンバーガー、各種弁当類などの定番メニューに加え、イタリア料理、メキシコ料理、スペイン料理、タイ料理などのレストランさながらの本格的なメニューと、実に幅広い。普段なら口にできないような料理を手軽に味わえる点も見逃せない。
「三密」を避けられる
フードトラックは、基本的に屋外でのテイクアウト販売のため、三密を避けることができる。いまの時代に、利用する側にとっては大きな魅力になるだろう。とくに三密が心配で、外食を控えている人にとっては、この魅力はさらに大きくなるかもしれない。
結論
フードトラックがどのようなものなのか?その魅力についてお伝えした。ご理解いただけただろうか?フードトラックは、非常に厳しいいまの時代の外食産業にとって、新しいビジネスモデルのひとつとして期待されているようだ。いずれにせよ、これからも、フードトラックから、ますます目が離せない。
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