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【お屠蘇】の飲み方には独自の作法がある!使う食器も専用だった!

【お屠蘇】の飲み方には独自の作法がある!使う食器も専用だった!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2021年1月20日

お正月に飲む祝い酒であるお屠蘇。新年のお祝いのためだけに飲まれるのではなく、新しい年の無病息災や健康長寿を祈願するために飲まれている。お屠蘇には、独自の作法にのっとった飲み方がある。そこで今回は、来たる新年に備えて、お屠蘇の飲み方についてお伝えしよう。

  

1. まずはお屠蘇について知ろう

冒頭でも少し述べたように、お屠蘇は、新しい年の無病息災や健康長寿を祈願するために飲むお酒のこと。ただのお酒ではなく、屠蘇散と呼ばれる複数の生薬が溶け込んだ薬用酒である。日本酒をお屠蘇として飲む地域もあるが、本来、お屠蘇と日本酒は別物である
お屠蘇は、中国の三国時代に実在した医者が厄除けのために生薬を溶け込ませた酒を飲んだのが始まりといわれている。日本には平安時代の嵯峨天皇の頃に伝わり、宮中のお正月の儀式として年々継承されることになった。江戸時代になると、お正月の風習として幅広く世間に浸透し、庶民の間でもすっかり定着したようだ。
いまもなお、お正月にお屠蘇を飲むのは、風習として残ってはいるが、正式な作法にのっとってお屠蘇が飲まれるということは、少なくなっているようだ。

2. お屠蘇を飲む屠蘇器について

作法にのっとった場合、お屠蘇は、「屠蘇器」と呼ばれる専用の器で飲むことになる。「屠蘇器」は、「銚子(ちょうし)」「盃(さかずき)」「盃台(さかずきだい)」「屠蘇台(とそだい)」がセットになっている。

銚子(ちょうし)

お屠蘇を入れる器。屠蘇器を使用するときは、通常、銚子に、銚子飾りを結びつける。

盃(さかずき)

お屠蘇を注ぐ器で、大中小の3つの大きさがある。正式には、「屠蘇三献(とそさんこん)」と呼ばれる。正式には、3つの盃をすべて使うことになるが、一般的には、中の大きさの盃だけを使った略式の作法で行われる。

盃台(さかずきだい)

大中小の盃を重ねて置くための台。

屠蘇台(とそだい)

銚子と盃台を載せる台。
なお、屠蘇器は、屠蘇を入れるだけでなく、結納の「固めの杯」や、婚礼の「誓杯の儀」には、お神酒を入れて使用される場合もある。

3. 作法にのっとったお屠蘇の飲み方

お屠蘇を飲む前には、家族全員が、元日の朝に汲んだ若水と呼ばれる水で手を清めて、神棚や仏壇を拝んでおく必要がある。
その後、家族全員が揃って新年の挨拶を済ませた後、作法として、最年少者から順に、飲むことになる。この作法には、若いエネルギーを最年長者に伝え、家族全員の長寿を願うという意味がある。また、家族に厄年の人がいる場合は、その人が、一番最後に飲むことになる。
作法にのっとったお屠蘇の飲み方の手順は以下の通り。

1.お屠蘇を銚子に入れ、銚子飾りを結びつける

「銚子飾り」は銚子に蝶結びで結びつける。

2.屠蘇台を準備する

最年長者が、屠蘇台を準備する。飲む人は、最年長者の正面に座り、互いに一礼する。 その後、大と小の盃を、盃台からおろす。

3.最年長者がお屠蘇をすすめる

最年長者が、盃台を持ち上げ、その状態で、飲む人に差し出す。飲む人は、両手で、盃台から盃を受け取る。

4.お屠蘇を注ぐ

最年長者は、屠蘇台に盃台を戻してから、銚子を持ち、飲む人の持っている盃に、お屠蘇を注ぐ。作法としては、銚子を3回傾けて注ぐ。最初の2回は注ぐ形だけで、3回目に注ぐ。

5.お屠蘇を飲む

お屠蘇は、飲む前に、「一人これを飲めば一家病無く、一家これを飲めば一里病無し」と唱える。また、一度に飲まず、3回に分けて飲むのが作法。2回目までは、少しだけ飲み、3回目に飲み干す。飲む際は、家族全員が日の出の方角である東の方角を向く。
飲み終えたら、最年長者が盃台を持ち上げ、飲み終えた人がそこに戻す。
最年長者が、盃台を屠蘇台に戻した後、互いに一礼する。
これを全員が飲み終えるまで繰り返す。

結論

お屠蘇の作法にのっとった飲み方を紹介した。ただし、地域によっては、最年少者から次の年少者へと順番に盃をすすめるという方法もあるようだ。唱える言葉も地域によって異なる。できればその地域の作法に従うようにしよう。いずれにせよ、作法にのっとった飲み方を実践すると、より厳かな気分でお正月を迎えることができることだけは確かだ。
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  • 公開日:

    2021年1月 1日

  • 更新日:

    2021年1月20日

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