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灌仏会の行事内容とは?花まつりと呼ばれる理由や甘茶との関係を解説

灌仏会の行事内容とは?花まつりと呼ばれる理由や甘茶との関係を解説

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

2021年4月 9日

「灌仏会(かんぶつえ)」とは、花まつりという名前で親しまれているお釈迦様の誕生を祝う行事である。また、花まつりといえば甘茶を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。今回は、花まつりと呼ばれる理由や甘茶を飲むようになったきっかけなど、灌仏会について深掘りをしていく。

  
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1. 灌仏会とは?意味や名前の由来

灌仏会は「かんぶつえ」と読み、一般的には「花まつり」という名前で親しまれている。灌仏会の「灌」は水を注ぐという意味で、お釈迦様が産まれたとき九頭の竜がお釈迦様の頭から甘露の雨を降らせたことに由来する。
毎年4月8日に行われるもので、お釈迦様の生誕祭であることから、仏教でいうクリスマスに相当するだろう。仏教徒の多い日本ではあるものの、キリストの生誕祭であるクリスマスほどは認知度が高くはないようだ。
灌仏会の起源は、インドのルンビニ(現在のネパール)であるといわれている。現在と形は違うが、古来のインドでは、神輿のようなものに仏像を載せて練り歩いたり仏像の周りを回って礼拝したりする行事が行われており、それが中国を経由して日本へ伝わったようだ。
花まつりと呼ばれるようになったのは明治時代以降。由来は、お釈迦様はルンビニの花園で誕生したことや4月8日は桜が満開の時期であること、1901年にドイツ留学していた近角常観がドイツの「Blumen Fest」を花まつりと訳したからなど諸説ある。
豆知識として、灌仏会を英語では、ウェーサーカ祭を意味する「Vesak」、あるいは単純に「Buddha's birthday」と表現する。

2. 灌仏会と甘茶の関係

花まつりといえば、甘茶というイメージではないだろうか。お釈迦様の頭にかけるのはもちろん自分で飲んでもよい。
灌仏会に欠かせない甘茶は、ヤマアジサイの変種であるユキノシタ科の「アマチャ」の若葉を煎じて作られたものだ。名前の似たものに「アマチャヅル茶」というものがあるが、ウリ科の「アマチャヅル」から作られたもので、まったくの別物である。
元々アマチャの葉は苦いが、発酵させると砂糖の100~1000倍の甘さとなる。砂糖がない時代には、漢方や甘味料として重宝されていたようだ。
甘茶以外にも灌仏会の定番の食べ物といえば草団子やよもぎ餅、草餅などがある。また、寺院によっては参拝者に精進料理がふるまわれることもある。4月に行われるまつりのため、春が旬のそら豆やウド、たけのこなどが使われることが多い。
そら豆はさやが天に向かい伸びることから別名を「仏豆」といい、たけのこは土の中から空に向かって成長する様子が誕生仏と似ていることから、別名「仏影蔬(ぶつえいそ)」と呼ばれている。

3. 灌仏会の行事

灌仏会では、参拝客が誕生仏と呼ばれる仏像の頭に竹の杓を使って甘茶をかける。なぜ甘茶を頭にかけるのだろうか。お釈迦様が産まれたとき九頭の竜が現れ、天から甘露の雨を降らせ、それを産湯としたという説や、甘茶には政治を行って平和な世が訪れると甘い露が降る、飲むと不老不死になるなどという言い伝えがあり、お釈迦様への信仰を表すために甘茶をかけるのだ。
また、灌仏会では稚児行列も行われる。子どもたちが伝統的な装束を着て、境内や町中を練り歩く。そのとき、誕生仏を安置した花御堂(はなみどう)を白い象の背中に乗せ一緒に歩くのだ。花御堂はお釈迦様の産まれたルンビニの花園を表しており、木蓮や桜、れんぎょうなどの花が飾られている。灌仏会に白い象が登場するのは、お釈迦様の母親のマーヤー王妃がお釈迦様を身ごもる前、見た夢に白い象が現れたという言い伝えによるものだ。当時から白は穢れのない色であり、象は神聖な生き物とされていたようである。

結論

灌仏会とはどのような行事であるか理解できただろうか。花まつりという名にふさわしい華やかな花御堂や稚児行列もよいが、甘茶や春の食材を使った料理を味わうという楽しみもある。4月8日にはぜひ灌仏会を訪れてみよう。
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  • 公開日:

    2021年4月 8日

  • 更新日:

    2021年4月 9日

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