2021年4月 3日1. ざぼん漬けとは？歴史や発祥について
ざぼん漬けとは、ざぼんと呼ばれる文旦のような柑橘類の果実の皮を砂糖で甘く煮詰めたものだ。優しい甘さと皮の苦味がうまく合わさって、クセになる味わいが楽しめる。食感はまるでゼリーのようで、とろけるような口どけを感じることができるのだ。
ざぼん漬けの歴史
もともとざぼんの原産地や東南アジアや中国方面で、日本では比較的温かい長崎県や大分県などで栽培されている。そんなざぼんは江戸時代に中国から伝わったといわれている。鹿児島県の漁師が嵐で遭難した中国の通商船を助けた際、お礼にざぼんを貰ったのが始まりだという。そしてざぼんの食べ方として皮を砂糖漬けにすることを伝授された漁師が、庭先でざぼんの栽培を始めた。明治時代には大分県の菓子職人がざぼん漬けを食べて感動したのをきっかけに、大分県の別府の名物になったのだ。現在でも長崎県や大分県では名産品として人々に愛されている。
2. ざぼん漬けに含まれる栄養やカロリーは？
ざぼん漬けに使われているざぼんである文旦のカロリーは、100gあたり38kcalだ。しかしざぼん漬けにすることで、そのカロリーは100gあたり344kcalにアップしてしまう。ざぼん漬けはざぼんの皮を砂糖のシロップで煮詰めて作るので、カロリーが高くなってしまうのだ。
ざぼんに含まれている栄養素
ざぼんは柑橘類でもありビタミンCやビタミンEや葉酸、カリウムなどを豊富に含んでいる。とくにざぼんに含まれているビタミンCの量は、ほかの柑橘類と比較してもトップクラスだ。ビタミンCは抗酸化作用があるほか、日焼けを防いでくれる効果も期待できる（※1）。
3. 通販で買えるざぼん漬けのおすすめと食べ方は？
ざぼん漬けは通販で購入することができる。通販で購入できるざぼん漬けと、ざぼん漬けの美味しい食べ方を紹介しよう。
大分県 三味ざぼん店
ざぼんの名産地である大分県にある三味ざぼん店は、職人の手作業により、1日がかりでざぼん漬けを作っている。手間をかけて作ることで、まるで宝石のような輝きをもつざぼん漬けが完成するのだ。
長崎県 文旦堂
長崎県にある文旦堂のざぼん漬け。さわやかな香りと、口の中に入れた瞬間に広がる甘さとほろ苦さが絶妙だ。小袋になっているので、食べる分ずつ袋を開けられるのも嬉しい。
ざぼん漬けの食べ方
ざぼん漬けはそのまま食べても美味しいが、きな粉をまぶしたり、プレーンヨーグルトに混ぜたりして食べるのもおすすめだ。きなこをまぶすことで、ざぼん漬けを餅のようにいただける。また、ざぼん漬けは甘いのでプレーンヨーグルトの甘みとして加えるのもいいだろう。
4. 自家製ざぼん漬けの作り方
ざぼん漬けは、文旦であるざぼんを用意すれば自宅でも簡単に漬けることができる。手作りのおやつとしても重宝する、ざぼん漬けの作り方を見てみよう。
作り方
ざぼんを用意し、皮の黄色い部分を薄く切り落とす。白い部分を1cm幅に切っておこう。鍋にざぼんの皮と皮が隠れるほどの水を入れて30分ほど煮る。ザルで濾してボウルに入れて水にさらして、冷蔵庫で一晩置いておく。再度ザルで濾し水気を切ったら、鍋にざぼんの皮と砂糖を入れて汁気がなくなるまで火にかける。粗熱を取ってグラニュー糖をまぶしたら完成だ。
作る際のポイント
使う砂糖の分量は、ざぼん漬けにする白い皮と同じ量を使うといいだろう。さらにざぼんが入手できない場合は、同じざぼんの一種である晩白柚を使うのもおすすめだ。
結論
さぼん漬けは、ざぼんと呼ばれる文旦の一種の皮を甘くしたものだ。通販で購入したり、自宅で作ったりと、意外と手軽に味わうことができるお菓子だ。ざぼん漬けは、栄養も満点で甘さを活かしてヨーグルトのトッピングとして使うのもおすすめ。まだ味わったことがない人はぜひ食べてみてもらいたい。
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