1. たけのこの白いつぶつぶの正体

たけのことは
たけのことは、竹の子どものことだ。生のたけのこが収穫できるのは、ほんの一瞬。食べごろは、土から頭がほんの少し出たくらいで、それ以上、大きくなってしまうと硬くて食べられなくなってしまう。徐々に背を伸ばしながら、産毛の生えた皮を1枚、1枚落とし、30日もするとあの硬い竹になってしまう。しかも、そこから竹はものすごい勢いで成長。なんと1日に1mも背を伸ばすことがあるという。
たけのこの栄養
春の風物詩でもあるたけのこ。グルタミン酸やチロシン、アスパラギン酸などのアミノ酸が含まれており、食物繊維も豊富。低カロリーな食べ物といえるだろう。ただし、アクが非常に強いので、たけのこだけを大量に毎日、食べることはおすすめしない。旬の季節であれば、ぜひ生から茹でて、季節外であれば国産の水煮を上手に使用するといいだろう。
たけのこの白いつぶつぶ
たけのこをカットすると現れる、カビのようにも見える白いつぶつぶや白い粉。実はこれ、たけのこ自身の成分。アミノ酸の一種であるチロシンだ。水煮など、低温になると結晶化して、立体的なつぶつぶとした見た目になる。旨味成分として知られるアミノ酸の一種なので、食べても害がないとされている。
2. たけのこの白いつぶつぶは食べられる?

新鮮なら洗い流さずOK
たけのこの白いつぶつぶ、チロシンは、洗い流すことなく食べてもOK。成長したたけのこに多いとされている。実際に口にして美味しい!と感じるわけではないが、時間が経つとどうしてもえぐみや雑味になりがち。時間が経過したものは、洗い流してもいいかもしれない。
腐りやすいたけのこ
たけのこは、日持ちが長い食材とはいいにくい。買ってきたら、いち早くアク抜きをするのが正解だ。茹で汁、または水に浸して冷蔵保存にし、4〜5日以内に必ず食べ切りたい。もし、食べきれないようであれば、早めに味付けをして保存食にするといい。冷凍することもできないわけではないが、食感が変わってしまうので、工夫が必要だ。
3. たけのこの美味しい食べ方

たけのこは鮮度が命。自宅で茹でたものなら、なおさら一気に食べてしまうのがおすすめ。たけのこを美味しく食べるには、部位ごとに異なるカットをするのがおすすめだ。というのも、穂先と根元ではまったく硬さが異なるのだ。根元は硬いので、繊維を断ち切る方向に切るのが正解。穂先は柔らかいので繊維に沿う方向に切るのがおすすめだ。
たけのこのグリル
茹でたてのたけのこは、オリーブオイルでシンプルに焼くのがおすすめ。塩と胡椒だけで食べると旨い。レモンを絞ってもいいだろう。こんがり焼き色をつけるとさらに食欲が増すはず。煮物やたけのこごはんとは、違った味わいを楽しませてくれる。
たけのこのきんぴら
しゃきしゃきとした歯ごたえを楽しむのなら、きんぴらもおすすめ。しっかりと味を付けるとごはんがすすむ。旬のたけのこであれば、大ぶりに切ってきんぴらにするといい。春の味を存分に楽しむことができる。
結論
たけのこの白いつぶつぶや白い粉は、チロシンというアミノ酸の一種。食べても害はないので、洗い流す必要はない。たけのこは鮮度が落ちやすい食べ物なので、買ってきたらすぐにアク抜きをして、なるべく早く食べ切るのがおすすめだ。
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