1. じゅんさいの旬:どんな食材?

じゅんさいとはどこで、どのように生育されているのか知らないのではないだろうか。秋田県の三種町がじゅんさいの名産地といわれているが、詳しい場所についても紹介していこう。
じゅんさいは水草?
山菜だと思っている人もいるかもしれないが、実はじゅんさいは水草の一種である。じゅんさい沼と呼ばれる、淡水の沼地で生息しているのだ。根を沼底にはり、長さは大体1m前後。茎が伸び、あの緑色のじゅんさいが水面に浮かんでくる。旬の時期には沼の水面がじゅんさいでいっぱいになるのだ。スーパーなどで食べるじゅんさいは新芽。旬の時期になると新芽がたくさん収穫でき、ゼリーのような食感を楽しめるようになっているのだ。じゅんさいのゼリー状の食感はぬめりであり、じゅんさいの最大の特徴。旬の季節を迎える頃に沼地に小舟を動かして収穫をしていく。
2. じゅんさいの旬はいつ?

じゅんさいが沼地で生息していることはわかったが、ではいつが旬なのか。ここではじゅんさいの食べごろになる時期について詳しく説明していこう。
じゅんさいの旬は6月
じゅんさいは大体春が訪れる4月頃から、秋口になる9月の上旬頃までが収穫の旬の時期。しかし、最もじゅんさいが美味しい旬の頃は6月だ。葉っぱが開く前に手摘みする芽、または茎を食べるのがおすすめ。スーパーなどで見かけるじゅんさいは、パックに入って売られていることがほとんどだろう。最盛期の6月頃までに収穫されるじゅんさいは、「一番芽」といわれている。実はじゅんさいはこの最大の旬の時期に収穫されたものが一番美味しいとされており、ゼリー状の部分が多い。その後、収穫時期により二番芽、三番芽としている。一番芽でとくに美味しいじゅんさいを食べたいときは、6~7月に収穫されるものを意識するとよいだろう。
3. じゅんさいの旬:どこで採れる?

じゅんさいは秋田県の三種町が日本のなかでは旬の収穫量が一番多いとされ、販売されているものもほとんどが秋田県産である。しかし、じゅんさいは日本の広い地域で生息しているのだ。もし、ほかにもじゅんさいの生息場所を知っていれば、旬のじゅんさいを食べたいときに秋田しかないとがっかりする必要もない。そこでここでは、旬の季節を楽しむために、秋田県以外のじゅんさいの生息地を紹介していこう。
北海道も生息地
じゅんさいは北海道でも生息している。もともと多年草で自生するじゅんさいは、褐色水の沼に生息しはじめるのだ。本州中北部から、北は北海道までと分布図が広いのも特徴である。北海道では大沼公園が有名で、池沼での生息が知られる。
京都も生息地
じゅんさいは京都深泥池(みぞろがいけ)でも生息している。以前絶滅が危惧されていたが、最近は水の改善などをした効果により生息が進んでいるのだ。最近では大量に収穫できるようになり、京都の料理職人の間では、旬の季節に京料理の食材として使えないかという案も出ているという。
結論
ここではじゅんさいの旬の時期を解説しながら、じゅんさいがどんな場所に生息しているのかなどを詳しくまとめてきた。秋田県三種町が日本のなかでじゅんさいの収穫量が一番多いとされているが、実は北海道や京都でも生息している。美味しい料理になるじゅんさいは、京料理などでも食材として注目されているのだ。ぜひ休みの日などにじゅんさいを楽しんでみてはいかがだろうか。
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