1. じゅんさいとはどんな食べ物?
じゅんさいは、スイレン科の水草の仲間である。生育場所は淡水の沼で、じゅんさい沼は深く約1mほどあり、沼底から茎をぐんぐん伸ばし、水面に円状の葉を浮かべている。また、新芽はヌルヌルしたゼリー状であり、食用として収穫される。
じゅんさいの収穫
じゅんさいの収穫は、4~9月くらいまでの期間に行われる。じゅんさいは収穫時期によって1番芽、2番芽、3番芽と呼ばれている。1番芽といわれる6月頃に収穫されたものが一番美味しいといわれている。
じゅんさいは、葉が開く前の段階で、花の蕾や茎、芽の部分を摘み取ったものを食べる。秋田県では採り子が木船で収穫する風景が季節の風物詩になっている。
特徴
収穫したじゅんさいはみずみずしく、周りは寒天のような粘性のある物質に囲まれていて、ツルっとした喉ごしと歯ごたえが楽しめる食材だ。茎の先端の丸い茶色のものは、蕾であり、先端の葉が細い部分は葉に成長する前の若い芽だ。
2. じゅんさいのもつ栄養素とは?
じゅんさい栄養素
じゅんさいのカロリーは、100gあたり4kcalと低カロリーだ。栄養素ではビタミンK16μg 、食物繊維1.0g、銅0.02mgが豊富だ。
ビタミンK
血液凝固に関与している脂溶性のビタミンである。ビタミンKの種類は2種類あり、ビタミンK1はフィロキノンと呼ばれ、植物油、海藻、野菜などに含まれる。一方、ビタミンK2はメナキノンと呼ばれ、腸内細菌によって作られる。また、ビタミンKは骨にカルシウムを沈着させ、骨からのカルシウムの減少を防ぐのを助ける働きをする。
食物繊維
じゅんさいには水溶性食物繊維が多く含まれている。水溶性食物繊維は粘性があり、胃腸をゆっくり移動するため、糖質の吸収を緩やかにして血糖値の急激な上昇を防いでくれる。
銅
赤血球の合成を助ける栄養素だ。身体の中には骨、血液、骨格筋を中心に存在している。また、銅は赤血球の材料になる鉄の輸送にも関わり、銅が不足すると赤血球の合成がされず貧血のリスクにもなる。
3. じゅんさいの食べ方とは?
生じゅんさいの食べ方
生のじゅんさいは水をはったボウルに入れて軽く洗い、ぬめりがすべてなくならないように気をつけながら水気を切る。
そして、沸騰した湯で1〜2分茹でてから氷水で冷やす。多くの場合は鮮やかな緑色になるようだが、ならない場合もある。冷えたら水気を切り、いろいろなメニューに使える。わさび醤油、酢の物、汁物などにも活用できる。
そして、沸騰した湯で1〜2分茹でてから氷水で冷やす。多くの場合は鮮やかな緑色になるようだが、ならない場合もある。冷えたら水気を切り、いろいろなメニューに使える。わさび醤油、酢の物、汁物などにも活用できる。
酢漬け・水煮じゅんさいの食べ方
じゅんさいの入っている袋などを開けて、ザルに移して水気を切る。そして、水をはったボウルに水気を切ったじゅんさいを入れて酢を抜く。およそ30分前後浸水させておくと酢が抜けるが、一晩置くことでしっかり酢を抜くことができる。酢が抜けたら、ザルに移して水気を切ったら完成だ。
じゅんさいの天ぷら
作り方は生じゅんさいを水洗いし、水気をしっかり切る。次に、じゅんさいに天ぷら粉をつけて180℃くらいの油で揚げる。あらかじめキッチンペーパーなどでじゅんさいの水分をふき取ると油が跳ねにくくなるのでおすすめ。とろとろサクサクの食感がクセになる味わいだ。
じゅんさいとろろ丼
作り方は長芋をすり下ろしておく。次に、生じゅんさいを茹で、水切りをしておく。そして、ごはんを盛り付けた丼ぶりに長芋とじゅんさいをトッピングしたら完成だ。ワサビ醤油などにも合い、簡単に作ることができるレシピだ。
結論
じゅんさいには水溶性の食物繊維やビタミンKなどの栄養素も含まれているので、普段の食事にも取り入れたい。じゅんさいは火を通してから食べるのが一般的のようだ。酢の物や汁物、天ぷらなどいろいろなメニューに活用できるので、レシピの幅も広がりそうだ。
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