1. 好きな豆で!本格甘納豆の作り方

甘納豆というとどんな豆を想像するだろうか。おそらく一般的には茶紫色の比較的大きめな豆が定番だろう。しかし、甘納豆とは豆に砂糖の衣が付いているものなので、この豆を使わなくてはならないといった決まりはない。
甘納豆に使える豆の種類としては、大粒で皮が破れにくい大納言、白花豆、インゲン豆、金時豆、黒豆などがある。豆の種類によって浸水時間は異なるが、基本的な作業の流れは同じだ。
豆は固い食材なので、そのまま煮てもなかなか火が通らない。そのため、まずは水に浸けて柔らかくしておく必要がある。一晩ほど豆を水に浸けたらザルに上げて水を切り、今度は弱火でコトコト煮込んでいく。
豆が柔らかくなったら水を切り、水、グラニュー糖で甘く煮付ける。水気を切ってクッキングシートの上に並べて表面を乾燥させ、グラニュー糖をまぶして完成だ。
2. さつまいもの甘納豆の作り方

甘納豆は豆だけではなく、さつまいもを使って作ることもできる。さつまいもを使う場合は豆と違って長時間浸水させる必要はないので、豆に比べて手間がかからない。
まずはさつまいもを輪切りにして、軽く水に浸す。そのあと熱湯でさつまいもを茹でてザルに上げる。鍋に砂糖と水を入れて煮詰め、茹でたさつまいもを加えてコトコトと煮る。
その後火を止めて冷まし、ザルに上げて水分を除く。水気がなくなったら広げて乾かし、グラニュー糖をまぶして絡めたら完成。
さつまいもの甘納豆は、京都府井手町の郷土食となっている。さつまいもの甘みと砂糖のジャリッとした食感が人気のお菓子だ。
3. 圧力鍋を使った甘納豆の作り方

圧力鍋は鍋に強い圧力をかけて食材を柔らかく煮るための調理器具である。豆は浸水させたうえに煮る作業があるため、標準的な方法で調理をすると時間がかかってしまうのはやむを得ない。
豆のように調理に時間がかかる食材は、圧力鍋を使用することで時間を短縮できるほか、火にかける時間を短くできるので光熱費の節約にもなる。圧力鍋を持っている人は、ぜひ圧力鍋を使って甘納豆を作ってみてほしい。
それでは圧力鍋を使って甘納豆を作る具体的な方法を紹介する。まず、甘納豆にする豆を浸水させるが、この作業は圧力鍋を使用しないときと同じく一晩かかる。圧力鍋に豆を水ごと入れてふたをし、強火にかける。
鍋のなかに蒸気が溜まったら弱火にして加圧する。火を止めて減圧をしたら鍋のふたを開け、砂糖を加えて煮て甘みを付ける。その後豆の水気を切り、クッキングシートの上に並べて乾燥させる。豆を早く乾燥させたいときはオーブンを使って乾燥させることも可能だ。
グラニュー糖を入れたボウルに冷めた豆を加えて全体的に混ぜ合わせる。砂糖を絡めたものをザルに上げて1時間以上おき、さらに乾燥させたら完成である。
4. 電子レンジを使った甘納豆の作り方

電子レンジは冷めた料理を温めるだけではなく、調理をすることも可能な便利家電である。煮る、茹でるなど、下ごしらえをするときにも役立つ。実は甘納豆は電子レンジを使って作ることも可能だ。
使う材料はお節料理などにも使われるチルドの黒豆。これを使えば豆を煮る時間が不要なので、簡単に作ることができる。
まず、黒豆の水気を切り、耐熱容器にキッチンペーパーを敷き、豆を並べて電子レンジで加熱し、一度取り出す。もう一度同じ工程を繰り返し、粗熱が取れてからボウルに入れて、グラニュー糖を加えて全体にまぶす。
すでに柔らかく煮てある豆を使用すれば、表面を乾燥させてグラニュー糖をまぶすだけでよい。甘納豆を手軽に作ってみたい人や料理で使った豆が余ってしまったときは、この方法を使って甘納豆を作ってみよう。
結論
甘納豆はお菓子やパンに使えるほか、そのままでも美味しく食べられる。市販の甘納豆を買うのもよいが、手作りの甘納豆は自分で甘さを調整できるので、好みの味付けを楽しめるというメリットがあるのだ。大きさや味わいなど、好みの豆を選んで手作りを楽しんでみよう。
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