1. ザーサイとは何か?

ザーサイとは、「大心菜(ダイシンサイ)」と呼ばれることもあるアブラナ科アブラナ属のカラシナの変種のこと。主に中国四川省などで作られる野菜の一種であり、その茎の付け根にできる拳大の部分は食用とされている。日本でもかつては千葉県館山などで栽培されていたが、現在は中国からの輸入がほとんどである。日本では一般的にその「漬け物(ザーサイ漬け)」がよく知られている。
ザーサイ漬けとは?
日本でザーサイというと「ザーサイ漬け」を指すことが多い。ザーサイ漬けとは、中華香辛料と一緒に漬け込んだザーサイのこと。「ピリリ」とした辛味があり、独特な風味と食感を楽しむことができる。また、ザーサイ漬けは白飯との相性も良く、粥(中華粥)と一緒に楽しむことも多い。
2. ザーサイの基本的な栄養価

文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(※1)には、生のザーサイの栄養価は収録されていないが、漬物の栄養価は収録されている。そこで100gあたりの「ザーサイ/漬物」の主な栄養価を確認しておこう。
ザーサイ(漬物)の100gあたりの栄養価
・エネルギー:20kcal
・たんぱく質:2.5g
・脂質:0.1g
・炭水化物:4.6g
(食物繊維:4.6g)
・食塩相当量:13.7g
・たんぱく質:2.5g
・脂質:0.1g
・炭水化物:4.6g
(食物繊維:4.6g)
・食塩相当量:13.7g
3. 市販のザーサイは塩抜きが必要?

家庭菜園などで育てたザーサイは、塩抜きしないで野菜として食べることが可能だ。また「味付ザーサイ(桃屋)」のように市販のザーサイ漬けは、漬物としてそのまま食べられる。しかし「四川極品搾菜」のような中華食材として販売されているものは、塩抜きが必要になるので注意しよう。
ザーサイの塩抜きのやり方・手順
1.丸のままのザーサイを袋から取り出す
2.食べやすいよう包丁で薄切りにする
3.ボウルに水を張りザーサイを入れる
4.20~30分程度水に浸けてから取り出す
5.キッチンペーパーで水気をよく拭き取る
2.食べやすいよう包丁で薄切りにする
3.ボウルに水を張りザーサイを入れる
4.20~30分程度水に浸けてから取り出す
5.キッチンペーパーで水気をよく拭き取る
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4. ザーサイの美味しいアレンジ料理5選

本場、中国ではザーサイは漬物としてだけでなく、前菜、炒め物、スープなどにも使われている。ここではそんなザーサイ漬けの美味しいアレンジ料理をいくつか紹介しておこう。
1.ザーサイ炒飯
ザーサイを使った定番料理の一つが「ザーサイ炒飯」である。ザーサイを加えることで、ほどよい辛味やシャキシャキとした食感がアクセントとなって美味しい。レタス・卵・ネギといったお好みの具材とご飯を一緒に炒めて炒飯にするだけで、大人の味わいが楽しめる主食が完成するだろう。
2.ザーサイのスープ
ザーサイをスープの具材に使うのもおすすめだ。ザーサイを細かく切って、鶏がらスープの素で味付けしたスープに入れればあっという間に出来上がる。ザーサイのほかに卵・豆腐・ねぎを加えてみるのもおすすめ。また、コショウやショウガで味付けすることでスパイシーな味わいに仕上がる。
3.ザーサイ豆腐
ザーサイは冷奴などのトッピングとしても使える。細かく切ったザーサイを絹豆腐の上に乗せて、醤油とごま油を少しかけるだけで完成だ。ツルンとした美味しい豆腐とパンチのあるザーサイの相性はバツグンに良い。ボリューム感のあるおかずを手軽に作りたいときにもおすすめだ。
4.ザーサイの和え物
ザーサイは和え物に使うのも良い。特にキュウリとの相性が良く、おすすめの組み合わせである。ザーサイの和え物を作るときは、ザーサイもキュウリも同じように細長く切るのがポイント。それからよく和えることで、キュウリとザーサイのシャキシャキ感が楽しめる和え物が完成する。
5.ザーサイ炒め
ザーサイは炒め物の具材にすることも可能だ。ザーサイだけを炒めても美味しいが、豚肉とキノコの炒め物などにプラスするのもおすすめだ。ザーサイのピリ辛な味わいとシャキっとした食感が加わることで美味しさがアップする。そのほか、中華風の炒め物を作るときにも加えてみると良いだろう。
結論
日本では漬け物の状態で販売されることが多いザーサイだが、実はその原材料自体も「ザーサイ」という植物である。また、ザーサイ漬けはそのまま食べても美味しいが、炒飯やスープなどにしても美味しく食べることが可能だ。ぜひザーサイ漬けを購入した際はアレンジ料理も楽しんでみよう。
(参考文献)
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/
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