1. 牛ヒレ肉とはどの部位?

そもそも、牛ヒレ肉とは牛のどの部位にあたるのかを見ていこう。
牛ヒレ肉の部位
ヒレの部位を説明するために、まずはサーロインについて見ていこう。サーロインは、牛の腰の上部にあたる部位の肉だ。リブロースとランプの間に位置する。ヒレは、サーロインの下側、内臓に近い部分の部位を指す。
牛ヒレ肉は、1頭の牛から3%ほどしか取れない希少部位だ。そのため高級で、よく見かけはするものの高価だ。
牛ヒレ肉は、1頭の牛から3%ほどしか取れない希少部位だ。そのため高級で、よく見かけはするものの高価だ。
英語で何と呼ぶ?
英語では、牛ヒレ肉のことをテンダーロイン(tenderloin)と呼ぶ。ロインとは腰の肉のことだ。また、テンダーとは柔らかいという意味、つまりテンダーロインとは「柔らかい腰肉」のことを指す。牛ヒレ肉はその名の通り柔らかく、また脂肪が少なく上品な味わいなのが特徴だ。
2. 柔らかさが魅力の牛ヒレカツ

牛ヒレ肉の食べ方はステーキをはじめさまざまだが、牛ヒレカツは代表的なものの1つだ。ここでは、牛ヒレカツの美味しい作り方について見ていこう。
牛ヒレ肉の準備
牛ヒレ肉は、事前に室温に戻しておく。冷蔵庫から取り出してすぐ加熱すると、火が通りにくいうえに固くなりやすいためだ。
豚の場合は肉をたたいておく必要があるが、牛ヒレ肉の場合は柔らかいため不要だ。好みで軽くたたいておくのもよい。
室温に戻したら食べやすい大きさに切る。あるいはまるごと使うのもよい。塩こしょうをふって下味を付けておこう。
豚の場合は肉をたたいておく必要があるが、牛ヒレ肉の場合は柔らかいため不要だ。好みで軽くたたいておくのもよい。
室温に戻したら食べやすい大きさに切る。あるいはまるごと使うのもよい。塩こしょうをふって下味を付けておこう。
衣の準備
揚げ衣を準備する。通常のフライ類と同じく、小麦粉、溶き卵、パン粉があればよい。好みで溶き卵に薄く味を付けておくのもおすすめだ。
揚げる
あとは通常の揚げ物と同じ要領で揚げていく。牛ヒレ肉を小麦粉、溶き卵、パン粉の順に浸して衣を付け、油で揚げる。揚げ鍋を使ってもよいし、油を2~3cmほど入れたフライパンを使ってもよい。
衣がきつね色になるのが完成の目安だ。なお、牛ヒレ肉は火を通し過ぎると固くなってしまう。柔らかく仕上げるためには、火を通し過ぎないように注意しよう。
揚がったら取り出して、網などの上で油を切りつつ休ませてから、皿に盛り付ければよい。牛ヒレ肉をまるごと揚げた場合は、ここで食べやすい大きさに切り分ければよい。とんかつソースやからしなどを付けて食べよう。
衣がきつね色になるのが完成の目安だ。なお、牛ヒレ肉は火を通し過ぎると固くなってしまう。柔らかく仕上げるためには、火を通し過ぎないように注意しよう。
揚がったら取り出して、網などの上で油を切りつつ休ませてから、皿に盛り付ければよい。牛ヒレ肉をまるごと揚げた場合は、ここで食べやすい大きさに切り分ければよい。とんかつソースやからしなどを付けて食べよう。
3. 牛ヒレ肉を使ったおすすめ料理5選

牛ヒレ肉は、ほかにもさまざまな調理法で美味しく食べられる。おすすめの例をいくつか見ていこう。
赤ワイン煮
牛ヒレ肉の柔らかさは、煮込み料理にもしっかりと活きる。ほろほろとした食感や、上品な味を楽しめる。中でも定番といえるのは赤ワイン煮だ。玉ねぎやマッシュルームなど、シンプルな食材を使って作るのがおすすめだ。もちろん、好みでほかの具材を加えても構わない。いずれにせよ、時間をかけてじっくり煮込むと美味しい。
トマト煮
ほかの煮込み料理として、たとえばあっさりとしたトマト煮もおすすめだ。牛ヒレ肉のあっさりとした食感や味を活かせる。トマトや具材の栄養もしっかり摂れるので、栄養面でもおすすめだ。
ビーフシチュー
牛肉を使った煮込み料理といえば、ビーフシチューもおすすめだ。牛ヒレ肉を塊で使ってじっくり煮込めば、柔らかく食べごたえもバツグンだ。ビーフシチューといえばデミグラスソースを使った茶色いものが定番だが、ひと口サイズに切ってホワイトシチューに加えるなどしても美味しい。
中華炒め
牛ヒレ肉は炒め物に使っても美味しい。たとえば中華炒めがおすすめだ。豆板醤などをしっかりきかせて濃厚な味に仕上げてみよう。牛ヒレ肉のあっさりした味は、調味料とも相性がよいため、味がよくなじむ。強火でさっと仕上げれば、時間をかけずに作れるのも嬉しい。
和風炒め
牛ヒレ肉は和風の味付けにもよく合う。とくにしょうゆとの相性はバツグンだ。この相性を活かして、和風の炒めものを作っても美味しい。きのこや野菜などの具材をたっぷり組み合わせて、栄養満点に仕上げよう。牛ヒレ肉のあっさりした風味を味わいつつ、ほかの具材もしっかりと楽しめる料理に仕上がるはずだ。
結論
牛ヒレ肉は、サーロインの内臓寄りの部分に当たるあっさりした部位だ。定番のステーキはもちろん、牛ヒレカツにして食べても美味しい。また、煮込み料理や炒め物など、相性のよい料理がいくつもある。せっかくの希少な部位だ、余すことなく美味しく味わっていただきたい。
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