1. ヒレ肉とは?

ヒレ(ヒレ肉)とは牛肉や豚肉の部位のひとつで、ロース肉の内側にあり、背骨に沿って左右に1本ずつある細長い肉のこと。脂肪が少なく肉質がきめ細かいという特徴があり、さまざまある部位の中でも「最上肉」と位置付けされている。ヒレ肉が一般的な名称であるが、「フィレ肉」や「テンダーロイン」などと呼ばれることもある。なお、鶏肉の場合はささみがヒレ肉に相当する。
2. ヒレ肉の基本的な栄養価

「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(※1)には、牛と豚のヒレ肉の栄養価がそれぞれ収録されている。そこでそれぞれのヒレ肉の100gあたりの基本的な栄養価を以下にまとめておく。
牛肉(輸入牛/ヒレ/赤肉/生)の100gあたりの栄養価
・エネルギー:123kcal
・たんぱく質:20.5g
・脂質:4.8g
・炭水化物:0.3g
・食物繊維:0g
・たんぱく質:20.5g
・脂質:4.8g
・炭水化物:0.3g
・食物繊維:0g
豚肉(大型種肉/ヒレ/赤肉/生)の100gあたりの栄養価
・エネルギー:118kcal
・たんぱく質:22.2g
・脂質:3.7g
・炭水化物:0.3g
・食物繊維:0g
・たんぱく質:22.2g
・脂質:3.7g
・炭水化物:0.3g
・食物繊維:0g
3. ヒレ肉の美味しい食べ方

ヒレ肉は、ステーキ・ヒレカツ・ローストなどさまざまな方法で美味しく食べることが可能だ。ここでは、そんなヒレ肉を美味しく食べる方法について確認しよう。
1.ステーキ
ヒレ肉のうま味を存分に楽しみたいならステーキがおすすめだ。ビーフステーキでもポークステーキでもジューシーで美味しいステーキを楽しむことができるだろう。なお、ビーフステーキの場合はレア~ミディアムレアがおすすめだが、ポークステーキの場合は中心部までしっかりと火を通す必要がある。この理由は中心部まで火を通さないと、感染症や食中毒などのリスクがあるからだ。(※2)
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2.ヒレカツ
衣を付けたヒレ肉をカラッと揚げてヒレカツにするのもおすすめだ。ヒレカツは豚肉料理の定番であるが、牛ヒレ肉で作った「牛カツ」も非常に美味しい。ヒレカツを作るときにポイントは、丁寧に下ごしらえをすること。それから衣をつけて170℃程度の油でキツネ色になるまで揚げるようにしよう。
3.ロースト
ヒレ肉を使ってローストビーフ・ローストポークを作るのも良いだろう。一般的にローストする場合は、牛肉であればカタ肉やモモ肉などを使うことが多く、豚肉であればロース肉などを使うことが多い。しかし、ヒレ肉を使うことで肉のうま味がたっぷりのローストビーフ・ローストポークが完成する。丁寧に下ごしらえをして、美味しいローストビーフ・ローストポークを作ってみよう。
4. ヒレ肉に関するよくある質問

最後に、ヒレ肉に関するよくある質問・疑問に回答する。
Q1.ヒレには他にどんな呼び方があるのか?
牛サーロインが「肉の王様」と呼ばれるのに対し、牛ヒレ肉は「肉の女王」と呼ばれる。また、英語では「テンダーロイン(ポークテンダーロイン)」と呼ばれ、フランス語では「フィレ」と呼ばれている。日本ではヒレ肉がメインだが、西日本(特に大阪)では「ヘレ肉」と呼ぶこともあるようだ。
Q2.シャトーブリアンとはどんな肉なのか?
シャトーブリアンとは牛肉の部位の一種である。ヒレ肉の中央部分に位置する希少部位であり、牛1頭から600g程度しか取れない「幻の部位」となっている。赤身でありながら非常に柔らかい肉質が特徴であり、牛ステーキにするとその美味しさを最大限楽しむことができる。
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結論
ヒレ肉は「最上肉」に位置付けられている肉であり、ジューシーで柔らかい肉質を楽しむことができる。そんなヒレ肉はステーキ、ヒレカツ、ローストなどさまざまな方法で美味しく食べられる。お祝い事やイベントなどの際にはこのようなヒレ肉料理を用意してみるのも良いだろう。
(参考文献)
- ※:農林水産省「牛、豚、鶏の部位を徹底解説!お肉丸わかり図鑑 」
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2009/spe1_02.html - ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/ - ※2:厚生労働省「豚のお肉や内臓を生食するのは、やめましょう」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syouhisya/121004/
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