1. オレンジの種類
ひとくちにオレンジといっても実は種類が豊富だ。オレンジはミカン科ミカン属の柑橘でインド・アッサムが原産とされている。ここからは代表的な3つのオレンジの特徴について学んでいこう。
バレンシアオレンジ
アメリカ、カリフォルニア生まれのバレンシアオレンジは、オレンジのなかでもポピュラーな品種である。甘みがあり、香りも高いため、ジュースの原料になることも多い。アメリカ産は夏に旬を迎える。国内で流通しているそのほとんどが輸入品である。
ネーブルオレンジ
英語でへそを意味するネーブルが名前につけられたオレンジは、へこんだ果頂部がまるでおへそのように見えるところが特徴だ。バレンシアオレンジよりさらに甘みと酸味のバランスがよく、果実の色がやや薄い。果汁の劣化が早いこと、熱に弱いこともあり、ジュースの原料にはなりにくい。アメリカ産も国産も冬に旬を迎える。
ブラッドオレンジ
イタリア料理店でよく見かけるブラッドオレンジジュースの原料にもなっているのが、ブラッドオレンジだ。ブラッドとは血を表す言葉で、その名の通り赤い果肉が特徴で果汁も多く、非常にジューシー。こちらも国内産が稀に流通している。
2. オレンジの食べごろ
オレンジは、比較的長持ちすると感じてしまうが、食べごろを過ぎると乾燥して果汁が減ったり、果肉の甘みが落ちてしまうので、注意が必要だ。
輸入品であれ、国産であれ、食べごろになったものがスーパーに陳列されていることが多いので、皮に張りがあり、持ったときにずっしり重いものを選び、購入後はなるべく早く食べるのが正解だ。皮は薄いほうが可食部分が増えるので、触れたときに皮が薄く感じるものもいい。一概にはいえないが、大きめサイズのほうが果肉も果汁も多く、ジューシーさを感じられる傾向にある。夏場は乾燥しないよう保存袋に入れて、冷蔵庫へ入れることも重要である。購入後少なくとも1週間以内には食べきりたい。
3. .簡単!オレンジの切り方【基本編】
オレンジはミカンのように手でむくことは、なかなか難しい。このため食べるためには、ナイフが必要だ。まずは簡単な切り方をおさらいしていこう。
【基本編1】くし切り
くし切りは、オレンジの切り方のなかでも簡単なので、まずはマスターしたい。容量はレモンのくし切りと同じである。
- キレイに洗ったオレンジを縦半分に切る。
- 半分を4等分、または3等分して食べやすいくし型にする。
- 1つずつ、寝かせて中心部分を切り落とす。タネはナイフの先を使ってとりのぞいておく。
- 皮が下になるように置き、皮と果肉の間にナイフを入れる。端の部分は繋いだままにすると食べやすい。
【基本編2】皮なし果肉だけの切り方
皮をすべて取り除くとより食べやすくなる。この場合は丸のままで皮をむくのがおすすめだ。
- ヘタと底部分を切り落とし、切り落とした断面を下にしてまな板に置く。
- 果実の丸みに沿うようナイフを入れて、皮を剥いでいく。このとき白い部分が残らないようにする。
- 1周皮をむいたら、薄皮の筋に沿って、V字にナイフを入れて、果肉を切り取っていく。
4. おしゃれ!オレンジの切り方【応用編】
おしゃれ!オレンジの切り方【応用編】
【応用編1】くし切りをおしゃれに
くし切りの皮部分に細工をすることで、より華やかでおしゃれな仕上がりになる。オレンジの皮がまるで羽のようになれば、成功だ。
- くし切りにしたオレンジは、皮と果肉がくっついていないほうの先端を落とす。
- 身に白い筋がある場合は、切り落とす。
- くし切りを縦に置き、皮を少し右側に出して、左上を切り落とさないよう斜めに切り込みを3本入れる。
- 1で切り落とした先端を内側に丸める。
【応用編2】皮なし果肉だけの切り方をおしゃれに
先ほどのように皮を切り落としてしまうのではなく、バスケットにするおしゃれな切り方は、果肉だけなので食べやすいうえ、おしゃれに見せてくれるので、ちょっとしたお祝いの席などにも重宝する切り方だ。
- ヘタと底部分を切り落とし、メインのオレンジも切る。
- 半分に切ったオレンジは、車輪のように見える方向に置き、皮と果肉の間にナイフの先を入れ、オレンジを回しながら、ぐるりと1周切り、皮と果肉を切り離す。
- 1で落としたヘタと底部分を2で切り離した皮の下にはめて、バスケット状にする。
- 基本編と同じ要領で果肉を外し、元と同じようにバスケットにはめ込めば完成だ。
結論
オレンジは、通年スーパーに並ぶポピュラーなフルーツのひとつである。甘みと酸味のバランスがよく、食べやすいので、老若男女に好かれるフルーツともいえる。切り方ひとつで、表情が変わるので、まずは基本編をマスターし、ぜひ応用編にもチャレンジしてみてほしい。おしゃれな切り方にするといつもより美味しく感じる、なんて効果があるかも?
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