1. 東京の浅草名物・どじょう鍋はまずい?

どじょう鍋は1801年(享和元年)創業の駒形どぜうの初代当主である越後屋助七が発案というのが定説である。酒の中に生きたどじょうを入れて酔わせておとなしくしてからまるごと煮込むという豪快な料理だ。その味はあっさりとした白身魚であり、小骨の食感と合わせてうなぎに似ているともいわれているのだ。そして、どじょう鍋はみそ汁と割り下で煮るため、もつ煮込みのような味付けである。
ところで、どじょうというと泥臭さが気になるかもしれない。しかし、水田などで捕まえてきたどじょうならいざ知らず、一般に流通しているどじょうは養殖であり、その心配はほとんど必要ない。さらに酒に漬けることでにおいを消し、どじょう鍋は味付けも濃いため、泥臭さが気になることはないといってもよく、美味しく食べることができるのである。
2. どじょう鍋と柳川鍋との違い

どじょうを煮込んだ料理として、どじょう鍋のほかに柳川鍋という料理がある。この2つは、どじょうとごぼうを煮込むというところは同じであるが、生きたままのどじょうを酒に漬けて煮ながら食べるどじょう鍋に対し、柳川鍋はどじょうを開いて内臓を取り出し、下煮してから鍋に入れ煮汁をかけて卵でとじるという点が異なるのである。
そこで、どじょう豆腐といわれる料理を聞いたことがあるだろうか。豆腐と生きたどじょうを一緒に煮ると、その熱さからどじょうが豆腐に入り込むといわれている。このようなことをする理由は、中国の僧侶が肉食を禁じられていたために、豆腐を食べているように見せかけるためだったといわれている。ところが実際にはどじょうが豆腐に入り込むことはなく、都市伝説となっている料理である。
3. 自宅でチャレンジ!どじょう鍋の作り方

どじょう鍋を食べてみたくなった人のために、その作り方を紹介しよう。
まずはどじょうの入手方法である。地域によってはスーパーで売っていることもあるので、店頭で発見できればラッキーだ。しかし、ほとんどの場合は通信販売で購入することになる。川や水田で捕まえるのも1つの方法ではあるが、泥抜きをしても泥臭さが取り切れない可能性を考えると、食用として養殖されたどじょうを購入するほうが確実である。
また、寄生虫などによる食中毒についても、食用どじょうは厚生労働省の同様の基準で食品検査を行っていることから安全に食べることができるのである。どじょうを手に入れることができたら、みそ汁を作り、その中に1時間ほど酒に漬けたどじょうを投入し煮込んだら、どじょうを土鍋に移し替え割り下を注ぎ、小口切りにしたねぎを加え、煮えたら山椒や唐辛子をかけて完成だ。
4. どじょう鍋のおすすめ取り寄せ2選

最後にどじょう鍋のおすすめ取り寄せを紹介したい。しかし、どじょう鍋としてセットで取り寄せを行っているのは、兵庫県にあるどじょう鍋の森本屋だけのようである。ほかはどじょうそのものの取り寄せとなるが、どじょう鍋は一般的な調味料で作ることができるため、紹介しておきたい。
有限会社 林屋川魚店
こちらでは天然の活どじょうを購入することができる。もちろん泥抜きはしてあるので届いたらそのまま調理に使用することが可能だ。
有限会社 大河商店
こちらはどじょうの取扱量が多いことから、小さなものから大きなものまで4種類のサイズを指定することができるのだ。また、常時在庫が確保されており、1年を通して購入することができるのである。
結論
どじょう鍋は東京下町の郷土料理である。「泥臭い」「まずい」というイメージもあるが、きちんと泥抜きされたどじょうはあっさりとしており、うなぎにも似た味わいなのだ。
どじょうさえ手に入れば難しい料理ではないため、チャレンジしてみてはどうだろう。
どじょうさえ手に入れば難しい料理ではないため、チャレンジしてみてはどうだろう。
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