目次
- 1. お寿司を冷蔵庫保存するとまずくなるのはなぜ?
- 2. お寿司を冷蔵庫に入れない場合
- 3. 冷蔵庫保存のお寿司は次の日に食べても大丈夫?
- 4. お寿司を冷蔵庫で保存するコツ
- 5. 冷蔵庫保存のお寿司を美味しく食べるコツ
1. お寿司を冷蔵庫保存するとまずくなるのはなぜ?

テイクアウトの寿司を購入すれば、すぐに食べる場合を除いてまずは冷蔵庫に入れるだろう。ところが、冷蔵庫から出した寿司の味がイマイチと感じる人は少なくないはずだ。まずは、冷蔵庫に入れた寿司の味が落ちるのはなぜなのか、説明する。
すし飯が乾燥して固くなる
冷蔵庫に入れた寿司の味が落ちるのは、その温度と乾燥がすし飯に悪影響を与えるためである。冷蔵庫内は想像以上に乾燥しており、すし飯に含まれた水分が失われて固くなるのである。また冷蔵庫の低温は米に含まれるでんぷん質が老化するため、すし飯の味が落ちるのである。
スーパーのお寿司が冷蔵庫保存でもまずくならない理由
スーパー等で販売されている寿司も、冷蔵庫に配置されていることは同じである。しかし販売されている寿司は、購入者のために上部が解放されているのが常である。そのため、スーパーの冷蔵庫内は、冷えすぎることも極度に乾燥することもない。つまり、寿司の味が落ちる要素が排除されているのである。
2. お寿司を冷蔵庫に入れない場合

寿司は冷蔵庫での保存が基本である。しかし、購入してから1時間以内に食べる場合や、室内でも低い気温を維持できる場所での保管ならば冷蔵庫に入れなくてもよいこともある。もちろん、直射日光や夏場の常温保存は避け、クーラーが効いた場所、冬場でも暖房が効きすぎていない場所が最低条件である。心配な場合は、保冷剤である程度冷やしてもよいだろう。いずれにしても、購入後の寿司はなるべく早い消費が望ましいことはよくよく覚えておこう。
3. 冷蔵庫保存のお寿司は次の日に食べても大丈夫?

ちなみに、冷蔵庫に入れた寿司はいつまで日持ちするのか。刺身などの生ものが乗った寿司は当然、購入当日に消費する必要がある。購入する時間によっては半日も持たないという理屈になるが、いなりや卵など火の通った寿司であれば翌日まで保つ可能性もある。ただしこれらは自己判断せず、あくまで購入した寿司に添付されている賞味期限を遵守するのが基本である。寿司は冷蔵庫での保管を前提としているため、冷蔵庫に入れたからより日持ちがするわけではないことを覚えておく必要がある。
4. お寿司を冷蔵庫で保存するコツ

冷蔵庫に入れて、酢飯がパサパサになってしまった寿司は味気ないものである。冷蔵庫に保存しても、酢飯が固くならない方法はあるのだろうか。より美味しく寿司を食べるために、いくつかの対処法を紹介する。
野菜室で保存する
酢飯が固くならないようにするために、冷蔵庫内でも温度が比較的高い野菜室に入れておくのもひとつの手である。寿司を入れた容器を、新聞紙やサランラップでくるめば乾燥予防にもなる。
濡らしたキッチンペーパーをかぶせる
乾燥を防ぐためには、キッチンペーパーに水を含ませて寿司の入った容器の上にのせておく方法もある。注意すべきは、寿司に直接キッチンペーパーが当たらないようにすることである。また、濡れたキッチンペーパーをふたの上に乗せたまま容器全体をラップでくるんでおけば、さらなる乾燥対策となる。
密閉して保存する
寿司が空気に触れないよう密閉することも大事である。容器ごとラップにくるんで密閉する方法のほか、密閉可能な袋を2重にして使用することもできる。容器を2重の袋に入れて冷蔵庫に保管してみよう。
5. 冷蔵庫保存のお寿司を美味しく食べるコツ

冷蔵庫に保管しておいた寿司、冷え切ったしゃりは好ましいとはいえない。はたして美味しく食べる方法は皆無なのか。冷蔵庫で冷えてしまった寿司を食べる際のちょっとした工夫を見てみよう。
固くなったお寿司を復活させる方法
冷蔵庫に入れて固まってしまったしゃりは、ネタと話して20秒ほど電子レンジで温めるとふっくら感が戻ってくる。少し温まったしゃりは、握りたての感覚も味わえるため一石二鳥である。ちなみにネタが生臭くなった場合には、流水で軽く洗って水分をしっかりと除去して温めたしゃりに乗せるとよい。
アレンジして食べる
固くなってしまった寿司は、寿司とは別の料理にしてしまってもよいかもしれない。たとえば、しゃりを小丼に入れて上に刺身を乗せてお茶を注げば、お茶漬けとして美味しく食べることができる。あるいは、しゃりを丼に入れて温め、その上に数種の寿司ネタをキレイに盛って海鮮丼として食べてもよいだろう。
結論
気軽に購入できるテイクアウトの寿司は、冷蔵保存が基本である。しかし冷蔵庫に入れておくと、酢飯が固くなりパサパサとした食感になってしまうのは否定できない。これは冷蔵庫内で酢飯が冷え、乾燥してしまうのが原因である。しゃりが固くならないよう工夫をし、ネタの部分も新鮮なうちに美味しく寿司を食べきるようにしてほしい。