目次
- 異臭がする
- 滑りがある
- 白い膜で覆われている
- 糸をひいている
- 目が白濁としている(丸魚の場合)
- ※1 ※2:農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html
- ※3:一般社団法人大日本水産会「賞味期限と消費期限 魚はいつまでお刺身で大丈夫?」 https://osakana.suisankai.or.jp/s-preserved/5613
- ※4:j-stage「魚の腐敗」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/shokueishi1960/1/1/1_1_12/_pdf
- ※5:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000213323.pdf
1. 魚の消費期限について

まずは消費期限の意味をおさらいしながら、どのようにして魚の消費期限が定められているのかを解説していこう。
消費期限とは
食品には、安全に食べることができる期限が表示されている。その表示には大きく分けて2つある。ひとつが比較的いたみやすい食品につけられる消費期限だ。鮮魚や肉、お弁当、サンドウィッチ、ケーキなどに用いられる。もうひとつが比較的いたみにくい食品につけられる賞味期限だ。お菓子やカップ麺、缶詰などに用いられる。こちらは「品質が変わらずに美味しく食べられる期間」という意味合いだ。
どちらも袋や容器を開けずに、記載の条件で保存した場合にのみ適応されるものである。(※1)
消費期限の決め方
消費期限と賞味期限はその食品についてもっともよく知っている人が決定をしている。具体的には食品の製造業者や加工業者、販売者だ。消費期限のラベルを見てみるといずれかの名称が記載されている。(※2)
しかし、昔ながらの魚屋さんやデパートの鮮魚売り場の対面販売などでは、消費期限が記載されていないこともある。この場合は口頭で確認するとよいだろう。
2. 魚の消費期限の長さ

ひとくちに魚といっても我々が口にする魚の種類はさまざま。刺身や切り身などの鮮魚には消費期限、ちくわやカニカマ、サバ缶などの加工品には賞味期限が記載されている。ここではその期限の長さについて詳しく説明をしていこう。
鮮魚と加工品
刺身や寿司、切り身などの鮮魚には、基本的に消費期限が記されている。すなわち、期限が短めといえるだろう。
スーパーで販売されている刺身や切り身の多くは、市場で購入されたものだ。これを加工した日が消費期限のベースとなっているので、水揚げ日から換算すると少なくとも1日以上経っているケースがほとんど。このため多くの場合、当日または翌日の消費期限が記載されている。丸のままの魚の場合は切り身や刺身よりは消費期限が長い場合が多く、翌日または翌々日のものもある。
消費期限が記載されているものは、それを目安にするのが大前提である。(※3)
一方、魚の加工品には、賞味期限が記載されている。すなわち、鮮魚に比べると期限が長めと言えるだろう。ちくわや缶詰類以外に、冷凍の魚にも賞味期限が記されている。これは冷凍により、長期間保存できるようになるためである。ただし、冷凍だから腐敗の可能性がゼロということにはならないので、その点については注意が必要である。
3. 消費期限切れの魚の腐敗を見分ける方法

消費期限、賞味期限を守ることが大前提だが、過ぎてしまうことも少なくない。ここでは、賞味期限切れの魚が、どのような状態だと食べることができないのかについて解説をしていこう。
腐っている状態を確認
腐った魚を食べると食中毒を起こす危険がある。腐っている状態を見極めるには、見た目と感触、臭いが重要だ。また、赤身魚を常温で放置すると、ヒスタミン中毒にかかる可能性があるので注意しよう。(※4、5)
上記のような場合は、消費期限、賞味期限に限らず、食べてはならない。消費期限、賞味期限が切れて何日なら食べられると断言することはできない。しかし上記のような状態でなければ消費期限なら1日、賞味期限なら2、3日経過しても、加熱するなど工夫をすれば食べることができる場合が多い。ただしこれも自己判断になるので、細心の注意をはらいたい。
結論
魚の消費期限、賞味期限はそれぞれ、それらに詳しい製造業者や加工業者、販売者が決定をしている。基本は適切な保存方法で保存し、期限を守ることである。ただし、期限をすぎてしまった場合も数日であれば食べることができる場合もある。フードロスの観点からも食べ切りたいが、無理は禁物なので、その点を鑑みて食べるか否かを決めて欲しい。
(参考文献)