- ※1出典:公益財団法人 日本缶詰びん詰レトルト食品協会「腸内を綺麗にする便秘解消レシピ」 https://www.jca-can.or.jp/useful/column/158
- ※2出典:運営元:公益財団法人仙台市産業振興事業団「発酵食品で免疫力アップ!Vol.6 キムチレシピ」 https://www.siip.city.sendai.jp/kurasusendai/pickup/fermented_foodvol_6
- ※3出典:農林水産省「消費期限と賞味期限」 https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html
- ※4出典:株式会社ピックルスコーポレーション「商品に関するよくあるご質問」 https://www.pickles.co.jp/contact/faq/
- ※5出典:宮代町「食中毒予防の3原則 「つけない」 「ふやさない」 「やっつける」」 https://www.town.miyashiro.lg.jp/0000007054.html
- ※6出典:公益財団法人 韓昌祐・哲文化財団「キムチの食べ頃、お好みはそれぞれ」 https://www.hanchangwoo-tetsu.or.jp/bishokuroman/04.html
- ※7出典:株式会社小学館「キムチの冷凍保存|煮込み料理、炒めものへの活用が便利すぎて、常備必至!」 https://hugkum.sho.jp/320739
1. 開封後のキムチの賞味期限は何日?
キムチは開封後いつまで食べられるかを皆さんは知っているだろうか。開封後、期限を気にせず食べ続けるという人もいるだろう。ここではキムチの日持ちの目安について解説しよう。
日持ちの目安は約2週間
キムチは乳酸菌のパワーが活かされた発酵食品で、栄養価が非常に高い食材だ。キムチの乳酸菌は生きて腸まで届く可能性が、ほかの食材と比較すると高いといわれており、善玉菌として腸内環境を整え、免疫機能を高めるのに一役かっている(※1)。では開封後にどれくらい日持ちするのだろうか。先述したようにキムチは発酵食品で賞味期限が長いのでは?と思っている人もいるようだ。日本で製造されているキムチの多くが浅漬けで、未開封の賞味期限は2週間から1ヶ月で設定されているものが多い。開封後は1週間以内を目安に食べるのがおすすめだ。ちなみにキムチはアメリカの健康専門雑誌のヘルスで、世界五大健康食品に選ばれるくらい健康効果が高いといわれている(※2)。
開封後1ヶ月のキムチは食べられる?
賞味期限とは袋や容器が未開封の状態で、パッケージに記載された保存方法通りに保存する場合、この年月日まで品質が変わらず、美味しく食べることができる期限のことだ(※3)。キムチは製造から保存している間に少しずつ発酵が進んでおり、熟成が進むことで刻々と味わいが変化していく。とくに発酵が進むと酸味が増すため、味わいは変わるが、場合によっては食べられることもある(※4)。ただし自己責任で食べること。
2. 開封後のキムチが大丈夫かの見分け方
次に開封後のキムチが大丈夫かの見分け方について解説しよう。
酸味が強いキムチは大丈夫?
スーパーなどで販売されているキムチには賞味期限が表示されている。キムチは温度にデリケートな食品で、少しの温度上昇で大幅に発酵が進むことがある。キムチの種類によっては自然発酵を活かすよう、保存目的の添加物を使わず製造されているものもあり、賞味期限後に酸味を感じるものがある。また開封後、外気に触れるとパック内の保存状況が変化し、発酵の進みがさらに早くなって酸味が強くなることがある。酸っぱいキムチを食べても問題はないが、酸っぱいものが苦手な人は炒め物や鍋に使うのがおすすめだ(※4)。
3. 開封後のキムチの保存方法
次に開封後のキムチの正しい保存方法を紹介しよう。
常温でなく冷蔵庫で保存する
キムチの保存温度は10℃以下で、保存は常温ではなく冷蔵庫が適している。とくに、冷蔵庫の中でも温度が低いチルド室がおすすめだ。先述したようにキムチは空気に触れると酸化が進んで酸味が強くなるので、密閉できる容器に入っているなら、ふたをしっかりと閉めて保存すること。袋入りの場合はジッパー付きの保存袋へ移し、酸化と発酵を遅らせるため、なるべくピッタリと詰めてから密閉すること。
清潔な取り箸を使う
口をつけた食事用の箸には雑菌が多くいる(※5)。キムチを取り出すときは、清潔な箸を使うことも大切だ。
冷凍でも保存可能
キムチはマイナス1℃まで温度を下げて保存すると発酵が止まる。本場の韓国では各家庭にキムチ用の冷蔵庫があり、昔は漬け壺を地中に埋めて保存したそうだ。このように保存すると、年末に漬けたものでも年間を通して味わえる。日本の一般的な冷蔵庫で冷蔵保存すると、少しずつ発酵が進み酸味が強くなる(※6)。冷蔵室より温度が低い冷凍室なら、乳酸菌の発酵を止めやすく、長期間の保存が可能だ。冷凍保存は白菜の繊維を破壊するため、冷凍前とは少し食感に変化が起こる(※7)。これをほかの具材となじみやすくなるメリットと捉えて、和え物や炒め物、鍋に使うと冷凍後でも美味しく味わえる。
結論
開封後のキムチがどれくらいまで日持ちするのかを紹介した。先述したように日本で製造されているキムチのほとんどが浅漬けで、開封前の賞味期限は2週間から1ヶ月で設定されているものが多い。とくに酸っぱいのが苦手な人は開封後、早めに食べるべきだろう。
(参考文献)