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キムチの賞味期限は何日くらい?正しい保存方法と捨てるタイミング

キムチの賞味期限は何日くらい?正しい保存方法と捨てるタイミング

投稿者:食生活アドバイザー 吉田昌弘

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2022年10月17日

韓国定番の漬物「キムチ」。発酵食品であるため長期保存できるイメージが強いが、開封後は記載されている賞味期限に関わらず「1週間以内」に食べ切るほうがよい。ただし、この1週間以内はあくまで目安であり、保存状態によってはもっと短期間で傷んでしまう可能性もある。今回は、そんなキムチの賞味期限、正しい保存方法、捨てるタイミングなどを詳しく解説する。

  

1. キムチの賞味期限の基本

賞味期限とは、未開封の状態で美味しく食品を食べられる期限のことをいう(※1)。そんな賞味期限は「市販のキムチ」と「手作りキムチ」で異なる。市販のキムチはパッケージに記載されている賞味期限を参考にすればよいが、手作りキムチは食べ頃から1週間程度を保存期間の目安としよう。

キムチの賞味期限と保存期間の目安

  • 市販のキムチ:製造日から 20~25日程度
  • 手作りキムチ:食べ頃から7日程度

2. 市販のキムチの賞味期限・消費期限

市販のキムチの賞味期限は、一般的に「製造日から20~25日程度」に設定されていることが多い。しかし、商品によって違いがあるため、以下に主な市販のキムチの賞味期限をまとめておく。

市販のキムチの賞味期限のまとめ

  • 東海漬物「こくうま」:製造日より25日(未開封)
  • ピックルス「ご飯がススムキムチ」:製造⽇+20⽇
  • モランボン「韓キムチ」:50日
  • 美山「いちおしキムチ」:25日
  • イケガミ「宮廷キムチ」:製造日より20日(未開封)
  • 成城石井「白菜キムチ」:製造日より10日前後

3. 密閉容器での冷蔵保存がおすすめ

キムチは冷凍保存も可能だが、美味しく食べられるのは冷蔵保存だ。しかし、ニオイが強いキムチをそのまま冷蔵庫にしまっておくと、ほかの食品にニオイが移ってしまうこともある。そこで市販のキムチ、手作りキムチを問わず、以下のように「密閉容器」に移してから冷蔵庫で保存しよう。

キムチの冷蔵保存のやり方・手順

  • キムチをキレイなビニール袋に移す
  • 袋のままキムチを密閉容器に入れる
  • 冷蔵庫のチルド室に置いて保存する

【キムチを密閉容器に移すメリット】

キムチを密閉容器に移すメリットには、まずほかの食品へのニオイ移りを防げることがある。また、ビニール袋や密閉容器に入れることでキムチが空気に触れにくくなるため、発酵を遅らせることができるようになる。そのため、キムチが酸っぱくなるのを防げるという効果もある。

4. 保存袋に入れて冷凍保存も可能

キムチは、保存袋に入れてから冷凍保存することも可能だ。冷凍保存すれば、開封後でも1か月程度は食べられるようになる。ただし、冷蔵保存に比べるとみずみずしさやシャキシャキ感が損なわれてしまう。それでもキムチを傷ませてしまう可能性があるなら、以下のようにして冷凍保存しよう。

キムチの冷凍保存のやり方・手順

  • キムチを1食分ずつ保存袋に入れる
  • 空気をしっかり抜いてから平たくする
  • 保存袋のまま冷凍庫に入れて保存する

冷凍キムチのおすすめの食べ方

冷凍キムチは、冷蔵庫に入れて自然解凍するか、水を張ったボウルに入れて流水解凍するとよい。また、水っぽくなるのを防ぐために凍っているキムチを解凍せずに、そのまま豚キムチ炒めやキムチ鍋などに入れて使うのもおすすめだ。常温解凍・電子レンジ解凍をすると、野菜の組織が壊れて水分が出てしまい、水っぽくなってしまうので避けよう。

5. キムチを捨てるタイミング・ポイント

キムチを正しい方法で保存していても、日にちが経てば酸っぱくなったり、傷んだりしてしまう。特に以下のような異変・異臭などが見られたら、もったいないが無理に食べずに捨てるようにしよう。傷んだ食品を無理に食べると食中毒などのリスクもあるので注意が必要だ。

傷んだキムチのサイン・見極め方

  • 味:明らかに酸味が強いもの
  • 見た目:カビが生えているもの
  • ニオイ:鼻を付く悪臭がするもの
  • 質感:ぬめり感があるもの

6. キムチの賞味期限・保存方法のよくある質問

ここまでキムチの賞味期限や保存方法について説明してきたが、まだキムチについて知りたいこともあるだろう。そこで最後にキムチの賞味期限・保存方法のよくある質問に回答する。

Q1.韓国産キムチの賞味期限はどれくらい?

韓国のキムチには賞味期限ではなく、「流通期限」と呼ばれる韓国の法律に基づいた期限が表記されている。ただし、これは「販売が許されている期間」の表示のことであるため、明確にいつまで食べられるかは書かれていない。一般的には「30~45日程度は食べられる」とされているが(※2)、あくまで目安になるのでキムチの状態を確認して食べられるかどうかを判断する必要がある。

Q2.キムチ臭がする保存容器はどう洗えばいい?

保存容器にキムチの色味やニオイが付いてしまった場合は、重曹を使って洗うのがおすすめだ。重曹の作用によって、色移りやニオイ移りを取り除ける。洗い方はいくつかあるが、基本的には「底いっぱいに重曹を入れる」「お湯を8分目くらいまで注ぐ」「冷めたら普段通り容器を洗う」の3ステップでOKだ。これで保存容器に移った色味やニオイを落とすことができる。

Q3.酸味が強いキムチはどうやって食べればいい?

発酵が進んだキムチは酸味が強くなってしまう。そんなキムチは、お好みで炒め物や鍋料理などに使うのがおすすめだ。このように加熱調理するとキムチの酸味が和らぎ、うま味がアップする。そのため、普通に食べるよりも美味しく食べられるようになる。なお、明らかに酸味が強いものは傷んでいる可能性もあるため、無理して食べないようにしよう。

結論

キムチの賞味期限・保存期間は、市販のものが20~25日程度、手作りのものが1週間程度となっている。また、キムチの保存は味や食感を損なわずに済む冷蔵保存がおすすめで、冷蔵庫内へのにおい移りを防ぐために密閉容器に入れるとよい。しかし、キムチは日に日に酸味が強くなってしまう。正しい方法で保存している場合でも、開封後はなるべく早めに食べきるようにしよう。
【参考文献】
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  • 公開日:

    2019年2月22日

  • 更新日:

    2022年10月17日

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