2023年1月19日目次
1. 生姜をカットして冷凍保存
生姜を冷凍保存するなら、スライスや千切りなど好みの形にカットしてからがおすすめだ。料理の種類などにあわせて、使いやすい形にしてから冷凍してみよう。以下では、詳しい保存の方法や手順を解説する。
すぐに調理に使える
生姜は生のまま冷蔵庫などで保存する人が多いが、実は冷凍できる野菜なのだ。カットしてから冷凍したい場合には、まず生姜をよく洗って綺麗にし、好みのサイズや形状に切る。続いて、ペーパータオルなどを使って全体の水気をよく取ってから、使いやすい量ずつラップでくるむ。最後に、ジッパー付きの袋や保存容器などに入れて冷凍すれば完了だ。
カットの方法は用途ごとに分けておくと便利なので、千切りやみじん切りなどさまざまな形にカットして冷凍しておこう。冷凍保存なら1か月程度は美味しく食べられるので、使いたい分だけ取り出して料理に活用しよう。カットして冷凍した生姜は凍ったままでも調理できる。解凍すると生姜のシャキシャキ感が薄れてしまうため、加熱料理に使うのがおすすめだ。
2. 生姜をすりおろして冷凍保存
料理の香りづけなどに使うなら、すりおろしの状態で冷凍するのがおすすめだ。ここでは、生姜をすりおろして冷凍する方法を詳しく見てみよう。
用途と容量で小分けにする
薬味や香りづけなどとして使うなら、生姜をすりおろしてから小分けにして冷凍するのがおすすめだ。おろし器などですりおろした生姜は軽く水気を切って小分けにし、ラップでくるんでからジッパー付きの袋や保存容器に入れて冷凍する。また、汁ごと冷凍したいならジッパー付きの袋に薄く広げて冷凍するとよい。この方法なら、使いたい分だけ手で折って使えるのでとても便利だ。
ラップで小分けにするのが面倒なときは、すりおろした生姜を棒状にしてラップでくるんでもよい。細めにしておけば凍った状態でも手で折れるので、使いたい分だけ手軽に取り出せる。
さらに、毎回折ったり割ったりするのが面倒な場合には、凍ってから適当なサイズに折って保存容器に入れておくと便利だろう。カットした場合と同じく1か月程度は保存できるが、早めに使い切るのがおすすめだ。
3. 冷凍生姜の使い方
生姜の冷凍保存の方法が分かったところで、次は冷凍した生姜の使い方について見てみよう。生の生姜とは少し使い方が異なるので、美味しく消費したい人はぜひこちらもあわせて参考にしてみてほしい。
加熱調理がおすすめ
冷凍した生姜を解凍すると、生姜本来のシャキシャキ感が失われやすくなってしまう。そのため、冷凍した生姜は生で食べるような料理ではなく加熱調理に使うのがおすすめだ。炒め物の最初に入れて香りを出したり、肉や魚などの下味に使ったりするのもよいだろう。煮物なら凍ったままでも調理できるので、ぜひ試してみてほしい。
加熱調理のメリット
生姜を加熱調理すると、6-ジンゲロールが6-ショウガオールに転換されるとの研究結果が出ている。6-ジンゲロールや6-ショウガオールは抗酸化作用などがあることで知られているが、6-ショウガオールの方がより高い効果を発揮するとされている。つまり、加熱調理によって6-ショウガオールへの転換が起こることで、抗酸化作用により高い期待がもてるのだ。（※1）
結論
生姜にはさまざまな使い道があるが、たくさんあるときは冷凍保存しておくと便利だ。カットやみじん切り、すりおろしなど使いやすい形状で冷凍しておくのがよい。冷凍保存した生姜は加熱調理に向いており、肉や魚の下味としても便利に使える。ぜひ本記事を参考にしながら、生姜を使った料理にチャレンジしてみてはいかがだろうか。
（参考文献）
※1参照：日本調理科学会誌「ショウガ中の 6-ジンゲロールの加熱調理による変化」
"監修管理栄養士：渡邉里英
経歴：大学で栄養学を学び、大学院卒業後、医学関連出版社に就職。管理栄養士としての知識と医学雑誌の編集経験をもとに、オリひと食料理記事の監修に至る。
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