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はちみつ

はちみつの賞味期限とは?天然なら腐らないといわれる理由

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2023年2月 8日

今回は、はちみつの賞味期限を紹介する。ホットケーキやパンケーキにかけたり、レモンを漬けたり、トーストに塗ったり、身近なはちみつだが、皆さんは賞味期限を知っているだろうか。市販のはちみつの賞味期限をチェックすると、2~3年と書かれているものが多いようだ。はちみつは腐らないといわれているが、賞味期限が記載されている理由とは?

  

1. はちみつの賞味期限はどのくらい?

はちみつを垂らす
保存食を代表するはちみつは、賞味期限がないのでは?と思っている人もいるようだ。しかし市販のはちみつを見てみると、賞味期限が2~3年と書かれているものが多くある。

天然はちみつの賞味期限は2~3年が目安

はちみつは強い殺菌力を持っているのが特徴で、古くなったものを食べても問題はないという。ただし、年月が経つにつれて風味が消えていき、糖が褐変するカラメル化の影響で色が濃くなってしまう。そのまま食べるなら新しいはちみつを口にし、古いものは砂糖の代わりとして煮物で使うのにおすすめだ。基本的に賞味期限は風味を美味しく味わってもらいたいという販売者の判断で、充てん後の1~3年を目途に決められている(※1)。
はちみつは種類で賞味期限が異なるのだろうか。天然のはちみつは未開封でも開封後でも腐らず、賞味期限は2~3年がほとんどだ。加糖タイプはメーカーによって異なるが、6ヶ月~1年というものが多い。

天然はちみつは腐らない!賞味期限切れでも食べられる

天然のはちみつは腐らず、古いものを食べても問題ないとされている(※2)。はちみつが長期間腐らないのは、糖度が高いうえ水分活性値が低く、弱酸性という性質だからだ(※3)。では腐らないのに賞味期限が記載されている理由とは? 安全に食べられる期限を消費期限というのに対して、賞味期限は美味しく味わえる期限のことだ。(※4)はちみつの賞味期限は未開封かつ常温で保存すれば、品質が変わらずに美味しく食べることができる期限をいう。賞味期限が設定されているのは消費者庁がガイドラインを定めており、先述したとおり販売者の判断で決めることになっている(※1、5)。

2. はちみつの賞味期限をのばす保存方法とは

ホットケーキにはちみつをかける
はちみつの賞味期限をのばす、おすすめの保存方法を紹介しよう。

冷蔵庫ではなく常温で保存する

はちみつは保存する温度に影響を受けやすく、15℃前後から結晶することがある。よく、はちみつを冷蔵庫に保存して白くかたまってしまったというケースを耳にするが、その理由ははちみつにブドウ糖が多く含まれているからだ。結晶して成分が変化するわけではないが、はちみつは常温保存がおすすめである(※1)。

【はちみつの結晶を溶解する方法】

もし結晶を溶解したいなら、少し時間はかかるが方法はある。たとえば、はちみつを瓶入りのまま水の中に入れて少しずつ熱を加え、お箸でかき混ぜていくと少しずつ溶けていく。急いで使いたいからといって電子レンジで加熱するのはNG。はちみつのとろみ加減が損なわれるため、60度以上にならないよう、徐々に熱を加えて溶解するのがおすすめだ。

ガラスの保存容器を使う

はちみつをプラスチック容器に入れ替えて保存すると、プラスチックのにおいが付くことがある。できれば小さなガラス瓶に移し替えておくと、風味を落とさないまま早めに最後まで食べ切れるだろう。また、先述したように白くかたまっても瓶のまま温められるので、ガラス瓶の保存がおすすめだ。
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はちみつの保存方法は冷蔵庫NG!開封後でも常温保存がおすすめ

3. はちみつを使うときの注意点

ひまわりとはちみつ
最後に、はちみつを使うときの注意点を解説しよう。

水分や食べ物が混入しないように気を付ける

はちみつの賞味期限は美味しさの目安だが、時間の経過とともに色が濃くなったり、風味が落ちたりすることがある。開封後はしっかりとふたをして、水分やパンくずのような異物が混入しないように注意すること。

結論

紹介したようにはちみつは腐らないが、より美味しく味わえる目安として賞味期限が記載されている。年数が経つにつれ色が濃くなり風味が落ちるが、食べてもOKだ。また、白くかたまっても瓶のままゆっくり温めれば、溶解できる。
(参考文献)
※1出典:一般社団法人 日本養蜂協会「ハチミツQ&A」
※2出典:水谷養蜂園株式会社「はちみつに関するなんでもQ&A」
※3出典:一般社団法人 全国はちみつ公正取引協議会「 組成基準の検査とは何の目的で行うのですか?」
※4出典:一般社団法人 全国はちみつ公正取引協議会「よくある質問」
※5出典: 農林水産省「消費期限と賞味期限」

監修管理栄養士:黒沼祐美

経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士、健康運動指導士資格を取得。企業給食管理、食品メーカーでの商品開発、医療機関での栄養指導、健保組合での特定保健指導などを経験。その後、食文化や料理技術を学ぶためイタリアにて1年間料理留学を経験し、2012年より在住。これまでの経験を活かし、現在はオンラインでの特定保健指導や食・栄養関係の記事監修などを行う。
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  • 更新日:

    2023年2月 8日

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