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新鮮なミカンの実やミカンの葉

みかんの日持ちはどれくらい?箱みかんを長持ちさせるコツも伝授

投稿者:ライター 風間さと美(かざまさとみ)

監修者:管理栄養士 小林里穂(こばやしりほ)

鉛筆アイコン 2023年2月 7日

秋冬に旬を迎えるみかんは、果物の中でも人気のひとつだ。そのまま食べてもよし、加工してもよしと、幅広いアレンジが可能なところに魅力がある。しかし、意外と難点なのが、その日持ちの短さだ。箱買いしてはみたものの、気づかないうちに箱の下の方でカビが生えてきてしまった、という経験はないだろうか。そこで今回は、みかんの日持ちする期間や、箱みかんを長持ちさせる方法について解説する。

  

1. みかんの日持ちはどれくらい?

熟した汁気の多いマンダリン(タンジリン)と緑の葉
みかんのベストな保存温度は、5~10度であるとご存じだろうか。みかんを日持ちさせるためには、基本的に涼しい環境に置くことが大切だ。とはいえ、季節によっては保存場所に違いが出てくるだろう。まずは、時期によって保存方法をどのように変える必要があるのかみていこう。

冬は常温で3週間

冬場にみかんを日持ちさせるには、玄関付近の暖房が効いていない場所での常温保存が適している。しかし、みかんは高温多湿の環境に弱い。したがって、できるだけ風通しのよい場所で保存すると、3週間ほど鮮度を保つことができる。

冬以外は冷蔵庫で2週間

夏場や暑い季節にみかんを日持ちさせるときには、冷蔵庫を活用しよう。その中でも、「野菜室」がベストな保存場所だ。野菜室は、みかんを保存するのに適した温度設定となっているからだ。冷蔵庫の中であれば、2週間ほど保存が可能である。

冷凍保存なら1か月

季節を問わず、みかんを楽しみたいときは、冷凍保存がおすすめだ。冷凍することで、生で食べる時とは異なる食感になるのも面白い。冷凍庫の中であれば、1か月ほど保存が可能である。

2. みかんの品種別の日持ち

スライスしたルビー オレンジとタンジェリンを石板に並べた
みかんには、実にさまざまな品種がある。日本だけで、その数は80種類以上だ。では、味、特徴に違いがあるように、みかんの日持ちにも違いはあるのだろうか。
ここでは、代表的なみかんの品種をいくつか紹介しよう。なお、みかんは保存環境によって日持ち期間が前後する場合がある。

はるみ

糖度が比較的高めで、果肉にハリがある。果肉を覆うじょうのう膜が薄いのが特徴だ。風通しのよい涼しい暗所での保存が適している。みかんの日持ちは、5~7日ほどだ。

甘平

糖度が非常に高く、酸味が少なめ。鮮やかなオレンジ色の果肉が特徴だ。直射日光を避けた、涼しい暗所での保存が適している。みかんの日持ちは、4~5日ほどだ。

せとか

糖度が高く、優しい酸味があり果汁が豊富。外皮が非常に薄く、濃橙色という特徴がある。涼しい暗所での保存が適している。みかんの日持ちは4~5日ほどだ。

清見

甘みと酸味のバランスが良く、ほのかにオレンジ香が漂う。外皮が固いのが特徴だ。みかんの日持ちは、常温で1週間ほどだ。

3. 箱みかんを日持ちさせる保存のコツ

箱入りの農場から出た新鮮なみかん
みかんは、日本の果物消費量のうち第3位(総務省 家計調査 2019年~2021年平均)に入っている。みかんはそれだけ、馴染みのある果物なのだ。旬の季節になると、みかんを箱買いする人も多い。しかし、箱みかんの中は、けして通気性のいい状態とは言えない。では、どうしたら、箱に入ったみかんをなるべく日持ちさせることができるのだろうか。

傷んだみかんは取り出す

箱みかんを購入したら、一度、中身をすべて取り出し、カビが生えているものはないか確認しよう。傷んでいるみかんを放っておくと、ほかの新鮮なみかんにも傷みが移ってしまう可能性があるからだ。

ヘタを下にして保存する

みかんはとても柔らかく、ダメージを受けやすい。しかし、みかんのヘタ部分はとても固くて丈夫だ。ヘタを下に向けて置くことで、みかんにかかる圧力をヘタが軽減してくれる。したがって、みかんを日持ちさせる保存方法として、とても適している。

一度乾燥させる

みかんの入っている段ボールを空にして、乾燥させるのもおすすめだ。段ボールを空にすることで、溜まった湿気を取り除き、同時にみかんの傷みをチェックできる。

みかんの箱は裏から開ける

箱みかんを購入したら、箱を裏側から開けてみよう。底に詰められていたみかんは、圧迫され通気性も悪い状態にあるので、とても傷みやすい。したがって、傷みやすいみかんから先に食べていくことで、みかん全体の日持ちを長くできる。

4. みかんの加工品の日持ち

木のテーブルの上に瓶の中に半みかんとマーマレード
みかんを加工したときに気になるのは、やはり日持ちするのかという点だ。加工品を長持ちさせる為には、「密閉性の高い保存容器を使うこと」、「事前に煮沸消毒して十分に殺菌しておくこと」が大切である。みかんの加工品それぞれの保存方法や日持ちする期間ついて解説する。

みかんのはちみつ漬けの日持ち

みかんのはちみつ漬けには、皮つきでみかんを使うことが多い。その際に、皮つきみかんを沸騰したお湯に30秒ほどつけると、皮の表面を殺菌しカビ防止に効果がある。みかんのはちみつ漬けは、冷蔵庫で1週間ほど保存可能だ。

みかんのコンポートの日持ち

みかんのコンポートを作るときは、砂糖の量を増やすことで、保存性を高める効果がある。また、ブランデーを少量入れることでも、長持ち効果がわずかに期待できる。みかんのコンポートの日持ちは、冷蔵庫で5~7日ほど保存可能だ。
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みかんのシロップ漬けの日持ち

みかんのシロップ漬けは、火を通したみかんを先に容器に詰め、その上から別の鍋で煮詰めていたシロップを加える。どちらも熱いうちに入れるのがポイントだ。冷めたら半日以上冷蔵庫で寝かせて完成。みかんのシロップ漬けの日持ちは、冷蔵庫で2~3日ほどだ。

みかんジャムの日持ち

みかんジャムは、作りたてを熱いうちに容器のすれすれまで詰め、ふたをして逆さにして冷ます。すると、瓶の中にある空気を収縮してしっかりと密閉ができ、カビ防止に効果がある。みかんジャムの日持ちは、冷蔵庫で1~2か月ほど保存可能だ。
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結論

みかんの日持ちは、保存方法によってかなり延ばすことも可能だ。それは、みかんを箱で購入したときにもいえる。みかんの保存には、「通気性があり、低温保存できる場所」が適していることを忘れなければ、いつでも美味しいみかんを味わうことができる。しかし、みかんの加工品を作るときは、保存方法が違うので注意してほしい。

監修管理栄養士:小林里穂

経歴:管理栄養士養成施設を卒業後、栄養士資格・管理栄養士資格・栄養教諭資格を取得。学校給食センターでの勤務時に小・中学生に食育を実施した経験を活かし、栄養分野の記事執筆・監修を中心に活動中。
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  • 更新日:

    2023年2月 7日

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