1. 食べられない冷凍魚の見分け方
近年では冷凍技術が発達し、さまざまなものが長期保存可能になってきた。そのため、安心して長期間放置している人も多いはずだ。しかし、長期間保存すれば傷んだり腐ったりするリスクが高くなるのだ。そのため、長期間保存した冷凍魚は食べる前に必ず状態を確認するようにしよう。ここでは、食べられない冷凍魚の見分け方について解説する。
見た目やにおい
冷凍魚が傷んだり腐ったりし始めると、見た目やにおいが変化してくる。色の変化・カビ・解凍後のぬめりなどをチェックしよう。腐っている場合は表面にぬめりがでたり、解凍後に表面に白い膜がはったりするなど、見た目に大きな変化が起こる。においに関しては、解凍後に生臭さや生ごみのような異臭がしてくる。このように、見た目やにおいに変化が現れるので、異変を感じた場合は食べるのはやめておこう。
2. 食べられない冷凍魚と賞味期限
ここでは、冷凍魚の賞味期限について解説していこう。
冷凍魚の品質
冷凍魚は賞味期限が切れたからといって、必ずしも腐っているわけではないのだ。賞味期限とは味などの品質を保持できる期間のことで、風味や味は落ちるが、賞味期限が切れたからといってすぐに腐るわけではない。また、賞味期限を過ぎた冷凍魚は、見た目やにおいなどから食べられるかどうかを各々判断する必要がある。ちなみに、消費期限は安全に食べられる期間を指す。そのため、消費期限を過ぎた冷凍魚は食べないようにしよう。
3. 冷凍魚の上手な解凍方法
ここでは冷凍魚の上手な解凍方法を紹介しよう。
解凍のポイント
市販の冷凍魚は漁船内や水揚げされた港で急速に冷凍されるため、店頭に並ぶ際にも鮮度が保たれている。しかし、急速に解凍しようとすると、せっかく鮮度を保った美味しい魚が台無しになってしまうことも。冷凍魚を上手に解凍するコツは、冷蔵庫でゆっくり解凍することだ。解凍せずにいきなりグリルで焼いたりお湯の中に入れたりすると、大量のドリップが出て、栄養や旨みが抜けてしまう。使う時間を計算し、早めに冷凍庫から冷蔵庫に移すのがよいだろう。また、1度解凍したものは1~2日以内には食べきるようにしよう。
結論
冷凍魚は、日持ちはするが長期間放置すると傷んだり腐ったりするリスクが高くなる。冷凍魚が傷んだり腐ったりすると、色が変化したり生臭いにおいがしたりしてくる。このような状態になったら食べないようにしよう。また、冷凍魚を上手に解凍するコツは冷蔵庫に移し、じっくりと冷蔵解凍することだ。この記事を読んで、食べられない冷凍魚の見分け方の参考にしてみてはいかがだろうか。
監修管理栄養士:児玉智絢
経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。