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お米の美味しい冷凍方法

お米の美味しい冷凍方法!味が劣化するメカニズムと解凍方法

投稿者:ライター 佐々木このみ(ささきこのみ)

鉛筆アイコン 2023年3月19日

炊いたお米を保存するなら、冷凍がおすすめだ。ただし、お米は冷凍の仕方によって味が左右されるため、美味しさを損なわずに保存するコツを知っておく必要がある。お米の美味しい冷凍方法をおさえて、炊きたての味をキープしよう。

  

1. お米の美味しい冷凍方法と基本

お米の美味しい冷凍方法と基本
お米を炊いたあとに美味しく保存するには、基本的な性質を知っておくことが大切である。炊いたお米はデンプンに生じる糊化と老化という現象により、時間の経過とともに性質が変わる。冷凍保存を推奨するのは、デンプンの老化を抑制するためだ。

デンプンの老化

お米を炊くとデンプンが水を吸って糊のような性質になるため(糊化)、柔らかくふっくらとした状態になる。しかし、炊いたお米が冷めると水分が抜けて粘りが失われ、パサパサした状態になる。デンプンの間の水分が押し出され、デンプン同士が再配列されることで、お米が硬くなってしまうのだ。(※)
老化は温度が低いと進みやすいため、炊いたお米を冷蔵庫に入れて保存するとパサパサになってしまう。一方、速やかに冷凍すれば、老化を防ぎながら保存することができる。

2. お米の美味しい冷凍方法

お米の美味しい冷凍方法
お米の美味しい冷凍方法には、ポイントがいくつかある。下記のように冷凍の仕方を工夫することで、炊きたての美味しさを長持ちさせることができる。

炊きたてをラップする

お米を炊いたら、速やかにラップで包もう。時間が経つと湯気とともに水分が失われ、パサパサしたごはんになってしまう。炊きたてのうちに湯気ごとラップで閉じ込めることが大切だ。水分を含んだ状態で保存できるため、解凍するとふっくらとしたごはんになる。ラップではなくふたつきの保存容器に入れる場合も、同様に炊きたての状態で密閉しよう。
ラップや容器で湯気を閉じ込めてからしばらく置き、粗熱が取れてから冷凍庫に入れるとよい。

一食分ずつ小分けにする

ラップで包む場合は、一食分(150g程度)ずつ小分けにするのがおすすめだ。まとめて多めに包むと冷凍に時間がかかり、解凍の際も加熱ムラができやすくなってしまう。小分けにして包んでから冷凍したほうが、美味しさを保ちやすく扱いやすい。また、できるだけ均一に平らな状態にして冷凍すると、解凍しやすくなる。
ラップで包んだら、冷凍用保存袋に入れてから保存するとにおい移りなどの心配もない。1ヵ月程度を目安に食べきろう。

3. お米の美味しい冷凍方法と解凍方法

お米の美味しい冷凍方法と解凍方法
冷凍したお米を美味しく食べるには、適切な方法での解凍が重要である。自然解凍ではデンプンが老化した状態になり美味しくないため、電子レンジで解凍しよう。あたため機能を使って、温かくなるまで加熱しながら解凍するのが基本だ。さらに美味しいお米にするために、二段階に分けて電子レンジ加熱する方法もある。

解凍のコツ

ラップで包んだ冷凍ごはん(一食分)を電子レンジに入れ、まずは600Wで1分程度加熱する。半分ほど解凍された冷凍ごはんを一旦取り出し、耐熱性の茶碗に移し箸でほぐす。その後、ラップを軽くかけて2分程度再加熱する。このようにすることで、余分な水分がとび食感のよいごはんになる。保存容器に入れて冷凍した場合は、一旦取り出したタイミングでそのまま箸でほぐし、再加熱するとよい。

結論

炊いたお米の美味しい冷凍方法は、炊きたてのうちにラップで包むか、保存容器に入れるのがコツだ。湯気ごと閉じ込めることで、水分が保持され解凍時に柔らかく美味しいごはんになる。解凍ムラを避け扱いやすくするために、一食ずつに小分けにしてから冷凍保存しよう。解凍は電子レンジでの二段階加熱がふっくらと仕上がりおすすめだ。お米の美味しい冷凍方法と解凍方法を覚えて、いつでも炊きたてのごはんを気軽に楽しもう。
参考文献

監修管理栄養士:児玉智絢

経歴:女子栄養大学栄養学部を卒業後、管理栄養士免許を取得。食品メーカーの商品開発などを経験後、フリーランスとして栄養・健康分野の記事監修を中心に活動中。
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  • 更新日:

    2023年3月19日

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