からすみのおすすめの食べ方！そのままでも料理に使っても絶品！

からすみは、日本だけでなくイタリアや台湾でも愛されている珍味のひとつである。美しいオレンジ色が特徴で、本来はボラの卵巣で作られるものだが、ほかの魚の卵巣で作っているものも出回っているようだ。美味しさの特徴は、コクのある旨みと塩気であろう。クセになる味わいで、酒のアテにはもってこいだ。ここではまず、基本の食べ方について学んでいこう。

からすみは、真空パックで販売されていることがほとんど。パックを開けて、薄皮をむいて食べるのが基本である。この薄皮を取り除くことでぐっと口当たりが良くなる。ただ、薄皮は見えにくいので、反面1分程度、水や酒に浸してふやかしてはがすといい。基本的には洗う必要はないが、こうすることでぺろりと簡単にむくことができる。

冷凍の場合はゆっくりと冷蔵庫で解凍すると風味が飛びにくい。半分固まっている状態だとカットしたり、けずったりしやすいので、そちらもおすすめだ。薄皮自体は食べても問題はないので、無理をして剥ぎ取る必要はない。

流水解凍などは、せっかくの風味を壊すことになりかねないので極力控えよう。

高級食材からすみを美味しく食べるための保存方法を知ろう

からすみは酒のおつまみとして食べられることが多い。ここからは、まずおつまみとしてからすみを食べる方法についてご紹介していこう。

からすみは塩漬けなので、分厚く切ると塩気が強すぎる。薄くカットすることが重要だ。そのまま食べるとたっぷりと美味しさを楽しむことができる。

薄く切ったものを餅の上にのせ、海苔で巻いて食べるのもおすすめ。さらに薄く切った大根やカブと一緒に食べても旨い。

からすみは軽く炙ると風味がぐっと引き立つ。このとき、表面に日本酒を軽く塗っておくと旨みが倍増する。焼き網がない場合は、熱したフライパンや魚焼きグリルを使って炙ってもいい。このとき、油は引かなくてもOKだ。

からすみは、料理に使うこともできる。特に相性がいいのはパスタだ。イタリアではからすみは、ボッタルガと呼ばれている。パウダー状のものも多く販売されている。ここではからすみをパスタに使う方法についてシェアしていこう。

ニンニクとイタリアンパセリ、唐辛子で作ったシンプルなペペロンチーノにたっぷりとからすみを削ってかけてみてほしい。驚くほどに旨いパスタがあっという間に完成する。

イタリアではクリームパスタの仕上げにかける場合もあるという。いずれにせよ、削って使うのが基本だ。

台湾のお土産の定番でもあるからすみ。現地でも薄くスライスしたり、大根と共に食べたりするのがポピュラーだが、ここではお祝い事に食べるという少し変わった食べ方をご紹介していこう。

合わせるのはりんごのスライス。薄切りにしたからすみと一緒に食べるのだ。からすみは油で表面を炙ってからスライスするといい。

からすみはボラの卵巣の塩漬けを乾燥させたもの。ウニやこのわたと並び、日本の三大珍味のひとつでもある。高級品なので、日常的に食べるものではないが、年末年始などお祝い事にはあると重宝する食材だ。塩気が強いので少しずつ食べるのがおすすめ。炙ったり、大根やりんご、餅を合わせたりするのもいい。シンプルなパスタに、たっぷり粉チーズのように削って食べてみるのもよいだろう。まだ食べたことがないという人は、ぜひこの機会に食べてみては？

経歴：管理栄養士取得後、介護施設、病院にて給食業務、栄養管理業務に携わる。現在病院にて主に透析患者への栄養指導に携わる傍ら、栄養・健康分野の記事監修を手掛ける。