目次
1. ホチキスの正しい止め方と角度・位置

さっそくホチキスの正しい止め方を解説しよう。縦書きと横書きでは正しい場所が異なるため、うっかり間違えないように覚えておくことが大切だ。針の角度や止める位置についても言及しているので、あわせて参考にしていただきたい。
ホチキスを止める場所は縦書きが「右上」、横書きが「左上」
あくまで「原則」であるが、日本語の文章が書かれた書類などをまとめる場合、縦書きであれば右上、横書きであれば左上が基本となる。ちなみに縦書きは文字が縦に並んだ文章で、右上から読み始めて左下で終わる。一方、横書きは文字が横に並んだ文章で、左上から読み始めて右下で終わる。「読み始めるほうで止める」と覚えておけば混乱することはないだろう。
文字ではなく「用紙の縦向き・横向き」は関係ある?
たとえば横向き(横長)の用紙に文字を縦書きした場合でも、ホチキスを止めるのは右上、同様に縦向き(縦長)の用紙に文字を横書きした場合でも、ホチキスを止める場所は左上である。上述の通り「読み始めるほう」で覚えておけば間違えないはずだ。
「縦書きと横書きが混在する書類」の場合はどうなる?
表やグラフなどが横向き、文章が縦書きという書類もある。この場合は横向きになっているグラフなどを正面に持ってきてから左に90度回転させる(用紙を縦長の状態にする)。あとは左上をホチキスで止めれば完成だ。
ホチキスを止める「角度」や「位置」も大切
ホチキスの止め方でもうひとつ知っておきたいのが「角度」や「位置」である。何箇所を止めるかによっても変わるが、基本(1箇所のみの場合)は書類に対して「斜め45度」と覚えておこう。また止める位置を間違えると、紙が外れたりめくりにくかったりすることがある。書類の角から2〜2.5cmほどの位置で止めるのが無難だろう。
2. 冊子や中綴じの場合のホチキスの正しい止め方は?

「書類」といってもさまざまな種類がある。たとえばプレゼン向けに冊子にしたい、中綴じにしたいということもあるだろう。この場合のホチキスの止め方は上述したルールとは異なるため、あわせて覚えておこう。
冊子にするなら2箇所を止める
冊子にしたければホチキスで2箇所を止めよう。いわゆる「ページをめくって読める冊子」になる。この場合、縦書きは「右側」、横書きは「左側」を綴じるのが基本だ。ホチキスの角度を書類に対して平行にすることでめくりやすくなる。また上部を2箇所止めて下をめくる方法もあるので、読みやすさを意識して決めるとよいだろう。
中綴じにするなら真ん中を止める
通常のホチキスでは書類の中央まで届かないことが多いため、中綴じ専用のホチキスが必要だ。手元にない場合は通常のホチキスを180度開いて針を刺し、反対側に出た針をペンチで曲げるといった方法もある。ただし枚数が多いと針が貫通しなかったりずれたりするおそれがある。キレイに止めるためにも、やはり専用のホチキスを用意しておくことをおすすめする。
3. ホチキスの止め方に関する4つの注意点・ビジネスマナー

ホチキスの止め方について知っておきたい注意点やビジネスシーンにおけるマナーなどをまとめたので、こちらもぜひ押さえておいてほしい。
バインダーで保管する書類は閲覧時の向きを意識して止める
穴あけパンチなどで穴をあけ、バインダー保管することが前提という書類の場合、縦書き・横書きではなく保管時の書類の向き(そのまま閲覧する場合は閲覧時の向き)によってホチキスで止める位置を変える。
たとえば右側をホチキスで止めてしまうと、左側のとじ具と右側のホチキスに挟み込まれて書類が開けなくなってしまうことがある。スムーズに閲覧できるよう縦長の書類は左上、横長の書類は右上を止めると覚えておこう。
重ねて保管する場合は止める位置を少しずつずらす
ホチキスで止めた書類をまとめてファイリングする際は、止める位置を少しずつずらすとよい。ホチキスの針は単体であれば気にならないが重なると厚みがあるため、同じ位置で止めると重ねたときに一部だけかなり膨らむ。止めた針が重なりすぎないようにずらしておけば収納や保管もしやすいはずだ。
針を使わないホチキスはビジネスシーンには適さない
針を使わずに止められる便利なホチキスもあるが、ビジネスシーンには不向きだ。強度が低いためバラけてしまうおそれがある。公式の場で使う大事な書類には、必ず針を使う従来のホチキスを使おう。
そのほか会社独自のルールがないかも確認する
独自のルールを定めている会社も多い。ホチキスの止め方について確認しておくと安心だ。同僚や先輩にあらかじめ聞いておけば不要なトラブルを避けられるだろう。「基本のルールはこうだが、会社独自の止め方はあるか」などと尋ねれば教えてくれるだろう。
結論
ホチキスの止め方は大切なビジネスマナーのひとつだ。縦書きは右上、横書きは左上という基本を覚えておくとともに、2箇所を止めて冊子にしたり中綴じしたりする方法も知っておくと役立つかもしれない。針を使わないホチキスはビジネスシーンには不向きなど、注意点もあるのでぜひ正しい止め方とあわせて覚えておいてほしい。
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