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アルミホイルを電子レンジで使うのは絶対ダメ?安全に使うための知識

投稿者:ライター 渡辺恵司(わたなべけいじ)

鉛筆アイコン 2022年1月19日

アルミホイルを電子レンジで使うのがNGといわれる理由を解説する。あわせて、アルミホイルが使用できる電子レンジの主な機能なども紹介しよう。知らずに使用してしまうと電子レンジの故障のみならず、火災などを招くリスクも生じる。安全に使用するためにも、ぜひ正しい知識を身につけよう。

  

1. アルミホイルは電子レンジでの加熱がNG!その危険性とは

アルミホイルの写真
「電子レンジでアルミホイルを使うのは危険」という情報は多くの方がご存知だろう。たしかに危険なのだが、具体的になぜ、電子レンジでの加熱にアルミホイルを使うことが危険なのだろうか。

アルミホイルを電子レンジで加熱すると火花が散る

【電子レンジの故障や火災などにつながるおそれがある】

容器などにアルミホイルをかぶせて電子レンジで加熱すると、盛大に火花が散り出す。そのまま使い続けると、電子レンジの故障を招くおそれがあるだけでなく、爆発や火災の原因になることも考えられる。アルミホイルを電子レンジで加熱する行為は非常に危険なので絶対にやめておこう。

2. アルミホイルを電子レンジで加熱すると火花が出る理由

火花のイメージ写真
ではなぜ、火花が出るのだろうか?電子レンジの仕組みとあわせて、その理由を解説していこう。

電子レンジの加熱機能の仕組み

電子レンジで加熱調理ができる仕組みを考えてみよう。電子レンジは、庫内にある「マグネトロン」という真空管からマイクロ波と呼ばれる電波を発生させている。このマイクロ波が、食品に含まれる水分子を激しく振動させることで熱が発生し、食品が温まる。

アルミホイルを電子レンジで加熱すると火花が出る理由

アルミホイルは、アルミニウムという金属を薄いシート状に伸ばしたもの、すなわち「金属」だ。まずは単純に、金属には電波を反射する性質がある。加えて、金属の表面には自由に動ける電子がたくさん存在する。それら電子がマイクロ波の振動によって激しく動き回ることになる。
激しく動き回るうちに、アルミホイルから飛び出して暴走する電子も出てくる。空中に飛び出した電子がほかの物体に飛び移る際、火花やバチッという音を出す。これが放電だ。
電気はとくに突起した部分に集まりやすい。食品を包んでアルミホイルがクシャクシャになっていたり、端がヒラヒラしていたりすると、放電のリスクが高まる。そのほか庫内の汚れが原因のひとつになることもある。
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3. アルミホイルが使用可能な電子レンジの機能とは?

電子レンジの耐熱皿にのった、アルミホイルを巻いた食品のイメージ写真
ここまでお伝えしてきたのは、アルミホイルを電子レンジで「加熱」する危険性だ。電子レンジは加熱以外にもさまざまな機能があるが、そのいずれの機能でもアルミホイルが使えないのかというと、そういうわけではない。

アルミホイルが使用できる電子レンジの機能とは?

【解凍機能】

加熱よりもマイクロ波の放射量が少ないのが解凍機能だ。アルミホイルで容器や食品を丸ごと覆ってしまうのはNGだが、一部を覆う程度であれば使用できる。肉などの厚みがほかよりも薄い部位などにかぶせておくと、その部分だけ過加熱されるのを防ぐこともできる。ただし庫内に触れるなどした場合は火花が出るおそれがあるため気をつけよう。

【オーブン機能/トースター機能】

電熱線やヒーターで食品を温めるオーブン機能もしくはトースター機能であれば、電子レンジでもアルミホイルを問題なく使える。マイクロ波は放射されないためだ。一般的なアルミホイルの耐熱温度は600度ほどだが、中には300度といった商品もあるため、必ずオーブンの温度に耐えられるかどうかは確認しておこう。

電子レンジでの「加熱」にアルミホイルが使えるケースもある?

アルミホイルを電子レンジで加熱すると故障や火災のおそれがある一方で「使い方には注意が必要だが使用はできる」とする情報もある。実は、茶わん蒸しの調理や日本酒を温める際、容器の口にアルミホイルをかぶせるという使い方は「あり」として紹介されているのだ。条件はあるものの、電子レンジでアルミホイルを使う方法はあるということになる。
実際、一部メーカーでは使い方ガイドにアルミホイルを使って茶わん蒸しを作る方法や、お酒のお燗の仕方を紹介している。日本酒メーカーのHPでも、電子レンジで日本酒を温める場合にムラなく加熱するための方法として、アルミホイルを使う加熱調理を紹介している。

ともあれ電子レンジの取扱説明書は必ず確認しよう

上述のように、電子レンジにアルミホイルを使用することが一概にダメというわけではないようだが、メーカーや機種、あるいはアルミホイルの性能によってはNGということも大いに考えられる。まずはとにかく、お使いの電子レンジの取扱説明書で確認しよう。

4. アルミホイル以外にもある!電子レンジで使わないほうがよい素材とは?

金箔が装飾された器の写真
電子レンジでアルミホイルを使用するのは基本的に避けるべきだが、ほかにも使わないほうがよい素材がある。

電子レンジでの加熱に注意したほうがよい容器や素材

  • 金属製の容器や皿
  • 耐熱性のない容器
  • 漆器
  • 竹製品
  • 木や紙
  • 金箔などが施された器
  • 陶磁器(電子レンジ対応のものもある)
  • 特殊な形状の容器 など
金属製の容器は、アルミホイルで解説したとおり危険なためNGだ。オーブンなどに付いている角皿なども使えないので覚えておこう。そのほか、耐熱性のないガラスやプラスチック容器は電子レンジで使用できない。漆器は塗りがはげる、ヒビ割れるといったことがある。
竹製品、木や紙は燃えることがあるため使用は避けるべきだろう。また陶磁器は電子レンジで使用できるものとできないものがあるため、購入時に確認しておくとよい。金箔などが施された容器も、金属なので使用不可だ。
注ぎ口が細くなった特殊な形状の容器は、細い部分だけが集中的に加熱されるため、突沸などのおそれがある。十分注意しながら加熱するか、できれば別の方法(湯煎など)で温めるようにしよう。

5. アルミホイルも電子レンジも調理に必須!正しく安全に使おう

電子レンジの写真
アルミホイルや電子レンジは、調理には欠かせないアイテムだ。基本的には相性の悪い組み合わせだが、使い方によってはそうとも言い切れない。とはいえ間違った使用方法は電子レンジの故障のみならず、爆発や火災といった大きな事故につながるおそれがあるため、とにかく正しく安全に使うことが大切になってくる。
お使いの電子レンジの取扱説明書を確認し、それでも不明なときはメーカーのホームページを見てみよう。あわせてアルミホイルのメーカーのホームページなども確認できればベストだ。

結論

アルミホイルなどの金属を電子レンジで加熱すると、電子レンジの故障や火花が散って火災につながるといった危険がある。基本的にアルミホイルを電子レンジで加熱することは控えよう。一部機能で使えることもあるが、念のため事前に取扱説明書をチェックしてほしい。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2019年3月 8日

  • 更新日:

    2022年1月19日

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