1. 電子レンジの掃除に使う道具

まずは電子レンジの掃除をするときに準備する道具について解説しよう。どれも100円ショップで購入することができる。
準備する道具
- 重曹
- クエン酸
- ふきん
- 耐熱容器
電子レンジの庫内につきやすい主な汚れといえば、ソースなどが飛び散って付着する油汚れや、食品のカスなどのたんぱく質汚れである。油汚れは酸性の汚れなので、反対の性質を持つアルカリ性の成分で中和して落とすことが可能だ。逆にアルカリ性の性質を持つタンパク質汚れは酸性の洗剤で落とすことができる。
油汚れにはアルカリ性の性質を持つ重曹、たんぱく質汚れには酸性の性質を持つクエン酸を使って掃除をしよう。どちらも自然由来の成分のため、電子レンジのような食品を扱う場所にも安心して使うことができる。
油汚れにはアルカリ性の性質を持つ重曹、たんぱく質汚れには酸性の性質を持つクエン酸を使って掃除をしよう。どちらも自然由来の成分のため、電子レンジのような食品を扱う場所にも安心して使うことができる。
ふきんはマイクロファイバークロスがおすすめ
電子レンジの掃除に使う道具にマイクロファイバークロスをセレクトすると、より簡単に庫内の汚れを落とせるのでおすすめだ。マイクロファイバークロスとは極細の化学繊維で作られた布のことで、吸水性が高く、汚れを絡めとる力も普通のふきんより優れている。こちらも100円ショップなどで購入可能である。
2. 電子レンジの掃除方法

では実際に、電子レンジの中を掃除する方法について解説する。ついてすぐの汚れであれば、水で濡らしたふきんで拭き取るだけでも落とせるが、時間が経ってこびりついてしまった厄介な汚れは、水蒸気でゆるませてから拭き取る方法がおすすめだ。
重曹を使った掃除方法
油汚れが気になるときには重曹を使って掃除をしよう。
- 耐熱容器に200mlの水と大さじ2~4の重曹を入れてよく溶かす
- ラップをせずにレンジで5分間加熱する
- 20分間放置して庫内を蒸らす
- 耐熱容器の中の重曹水をタオルに含ませて庫内を拭く
- 別のふきんで乾拭きをする
レンジで5分間加熱したあとに20分間蒸らすことで、水蒸気が庫内に広がり汚れがやわらかくなって落ちやすくなる。庫内を拭いたあとの水分が残ったまま扉を閉めてしまうと、密閉された庫内で雑菌が繁殖する心配があるので、最後に乾いたふきんで水気を拭き取ろう。
クエン酸を使った掃除方法
食べ物カスや水垢などの汚れが気になるときにはクエン酸を使った掃除方法がおすすめである。
- 耐熱容器に200mlの水と小さじ2~4のクエン酸を入れてよく溶かす
- レンジで2~3分間加熱する
- 20分間放置して庫内を蒸らす
- 耐熱容器の中のクエン酸水をタオルに含ませて庫内を拭く
- 別のふきんで乾拭きをする
庫内の消臭にも効果あり
重曹にもクエン酸にも消臭効果があるため、魚料理やニンニク料理など、においの気になる食品を加熱したあとの嫌なにおいを取りたいときにもおすすめの方法である。
3. 電子レンジ掃除の注意点

最後に、ご紹介した掃除方法を行う際の注意点を確認しておこう。
注意点1.火傷に注意!
レンジ加熱したあと、重曹水やクエン酸水をふきんに含ませて拭き取るとより効果的に汚れを落とすことができるのだが、高温になるため火傷には注意しよう。完全に冷めてからよりも温かいうちに拭いたほうが汚れは落ちやすいので、ゴム手袋などを使って掃除するとよいだろう。
注意点2.たわしやクレンザーでこすらない
電子レンジの庫内に焦げついてしまった頑固な汚れは、たわしやクレンザーなどでこすって取りたくなってしまうが、それは避けたほうがよい。庫内に傷がつくと汚れが傷に入り込んだり、雑菌が繁殖しやすくなったりするためだ。電子レンジの中は傷つきやすいので、やわらかいスポンジやふきんを使って掃除をしよう。
注意点3.こまめに掃除をする
なぜ電子レンジの中の汚れが落ちにくいかというと、庫内に残った汚れがレンジを使うたびに繰り返し加熱されてこびりついてしまうからだ。衛生的に問題があるだけでなく、加熱効率が悪くなるせいで温め時間が余計にかかって、消費電力も大きくなってしまう。
汚れがつかないように、食品を加熱するときには必ずラップをする、使用するたびに拭き取るなどの習慣をつけることも大切だ。
汚れがつかないように、食品を加熱するときには必ずラップをする、使用するたびに拭き取るなどの習慣をつけることも大切だ。
結論
今回は電子レンジの掃除方法をご紹介した。繰り返し加熱されて頑固にこびりついた汚れは、重曹水やクエン酸水を加熱しやわらかくしてから掃除をすると簡単に落とすことができる。この方法は汚れだけでなくにおいも取ってくれるので、定期的に行うのがおすすめだ。