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ドライクリーニングの意味や石油系と呼ばれる理由は?匂いの解決法も

ドライクリーニングの意味や石油系と呼ばれる理由は?匂いの解決法も

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2020年7月10日

クリーニング店では、ワイシャツは水洗い仕上げ、スーツやコートなどのウール類はドライクリーニング仕上げなど、素材や汚れに適した方法で洗濯する。水洗いは何となく想像できても、ドライクリーニングはどういったものなのか分からない方もいるだろう。本記事ではドライクリーニングの特徴、匂いの解決方法や保管方法などを解説する。

  
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1. ドライクリーニングの意味や石油系と呼ばれる理由

「ドライ」の意味や石油系と呼ばれる理由など、まずはドライクリーニングの基礎知識から身につけていこう。

ドライクリーニングの意味

ドライは乾燥という意味だが、クリーニングにおいてはそこから転じて「水を使わない」という解釈となる。つまりドライクリーニングは「水を使わないクリーニング」という意味だ。

石油系と呼ばれる理由

ドライクリーニングでは、水ではなく有機溶剤を用いる。有機溶剤とは石油や塩素が原料の液体のことだ。石油系溶剤やパークロロエチレンなどの揮発性有機溶剤を使う洗濯方法から、石油系のクリーニングとも言われている。スーツやコートの洗濯表示タグに「セキユ」と書かれていたり「P」「F」といったマークがある場合は、石油系溶剤での洗濯、つまりドライクリーニングが適しているということになる。

油溶性の汚れに強く色落ちしにくい

  • 油溶性の汚れを落とすのに適している
  • 型崩れや色落ちを防げる
  • 水溶性の汚れは落ちにくい
ドライクリーニングは、油で揚げた食べ物のシミや油性ペンのインク、皮脂など水洗いではなかなか落ちない油性の汚れを落とす効果がある。また、ウール素材で作られたスーツやコートなどの型崩れ、ニット製品の縮み、色落ちを防ぐ効果もある。

一方デメリットとして、水とは混ざりにくい石油系の溶剤を使うので、汗や食べ物の汁、飲料水などの水溶性の汚れが落ちにくい点が挙げられる。ただし中には微量の水を使い、水溶性の汚れを落とすケースもある。

ドライクリーニング品を水洗いしたらどうなる?

洗濯表示でドライクリーニングが指定されているウールやシルク素材の衣類を、自宅で水洗いしたらどうなるのだろうか?ウールやシルクの繊維は水を含んで膨張し、洗う際の摩擦で繊維同士が絡まり合って縮んでしまう。縮んだ繊維は編み目が詰まる(フェルト伸縮)状態になり、生地が固くゴワゴワになる。その結果、ウールやシルクが本来持っている風合いが損なわれてしまうのだ。

スーツやコート、ネクタイや着物など、水洗いによって色落ちや型崩れを起こしてしまう衣類は、きちんとドライクリーニングをして長持ちさせよう。

2. ドライクリーニングの匂いの原因と解決策

ドライクリーニング後の衣類から匂いがした場合は、3つの原因が考えられる。解決策とあわせて見ていこう。

汗や飲食物のシミの匂い

汗など水溶性の汚れは、ドライクリーニングでは落とし切れないことがある。目には見えなくても繊維に付着した汚れが残り、匂いの原因になることがあるのだ。これを避けるには、ウェットクリーニング(汗抜き加工)で水溶性の汚れを落としておこう。

ウェットクリーニングとは、本来ドライクリーニングしかできない衣類を洗浄液で洗濯する方法である。衣類へのダメージをできる限り抑えて、汗や水溶性の汚れを落とす洗い方だ。汗をかく夏が過ぎたら、スーツなどのドライクリーニング品はウェットクリーニングしておいたほうがよいだろう。

石油のような匂い

ドライクリーニング後の衣類から石油のような匂いがした場合は、溶剤の可能性がある。本来、溶剤は乾燥の工程で揮発するので匂いが残ることはない。だが、乾燥や匂いをろ過するフィルターの管理が不十分な場合は匂いが残ることがある。

あるいは、古い石油系などの溶剤を使い続けていることも考えられる。基本的に、ドライクリーニングに用いる溶剤は汚れる前に交換する。だがクリーニング店によっては、そのまま使い続けているところもあるという。これも、衣類に匂いが残ってしまう原因になる。

風通しのよい場所に衣類を吊るしたり、扇風機の風をあてたりすれば、一晩ほどで匂いは解消されるだろう。あまりにも匂いがきつい場合は、衣類に残っている溶剤によってかぶれる恐れがあるので、直接触れないようにしたほうがよい。クリーニング店に連絡して、対応してもらおう。

カビ

クリーニング後についてくるビニールカバーに衣類を入れたままにしておくと、湿気がこもってカビが発生する可能性がある。保管する際は通気性のよいカバーなどにかけ変えよう。

3. ドライクリーニング品は洗濯機・乾燥機が使える?

洗濯機にはドライコースがあるが、ドライクリーニング品を洗濯することはできるのだろうか?また、ドライクリーニングするような衣類は乾燥機にかけてもよいのだろうか?

洗濯機のドライコースの意味は?

洗濯機のドライは弱水流で洗うコースのことで、ドライクリーニング品が洗えるコースという意味ではない。そもそも、ドライクリーニングは石油系溶剤と専用の機器を使うので、自宅の洗濯機での水洗いとは異なる。

また、通常の洗濯とドライコースとでは、水量と水流の強さが違ってくる。通常は水で満たした洗濯槽を回転させて水流の力で衣類を洗っているのだが、ドライコースは弱水流でやさしく洗うという違いがある。ドライコースで洗うのは、「手洗いマーク」のタグが付いたニットや刺繍が施されている服など、デリケートな衣類である。

乾燥機は使える?

ドライクリーニングが指定されているウールやシルク、革製品など熱に弱いデリケートな素材の衣類は、乾燥機を使うことはおすすめしない。型崩れや縮みなどが生じるおそれがあるためだ。またウールやシルク以外でも、洗濯表示で「タンブラー乾燥(回転ドラム式の乾燥機)」がNGになっている衣類は乾燥機に入れないようにしよう。そのほか、ドライマーク・吊り干し・陰干し・平干しの洗濯表示タグがついている衣類も乾燥機は避けたほうがよいだろう。

結論

ドライクリーニングとは、石油系溶剤などで汚れを落とす洗濯方法のことで、油性の汚れ落としに強いことが特徴だ。水洗いすると色落ちや型崩れなどを起こすデリケートな素材の衣類をきれいに仕上げる効果もある。ドライクリーニング品を保管する時は、通気性の良い不織布のカバーでほこりの付着を防ぎ、防虫剤の活用で衣類につく害虫を予防できる。ドライクリーニングで大切な衣類を長持ちさせたいものだ。
  • 公開日:

    2019年5月16日

  • 更新日:

    2020年7月10日

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