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ドライクリーニングのメリットとデメリット。本当に油性汚れに強い?

投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部

2019年5月28日

クリーニング店では、ワイシャツは水洗い仕上げ、スーツやコートなどのウール類はドライクリーニング仕上げなど、素材や汚れに適した方法で洗濯されている。しかし、水洗いは何となく想像できても、ドライクリーニングはどういったものなのか分からない方もいるだろう。本記事ではドライクリーニングの特徴、匂いの解消、保管方法などをご紹介しているので、頭の片隅にインプットしていてほしい。

1. ドライクリーニングのポイントは石油?

ドライクリーニングの特徴とは何か、どんな衣類に適しているのか、自宅の水洗いとの違いなど基本的な情報をご紹介しよう。

ドライクリーニングとは?

ドライクリーニングとは、石油系溶剤やパークロロエチレンなどの揮発性有機溶剤を使う洗濯方法のことである。スーツやコートの洗濯表示タグに「セキユ」と書かれていた場合は、石油系溶剤での洗濯が適しているということになる。


ドライクリーニングのメリット・デメリット

油で揚げた食べ物のシミや油性ペンのインク、皮脂など水洗いではなかなか落ちない油性の汚れを落とす効果がある。また、ウール素材で作られたスーツやコートなどの型崩れ、ニット製品の縮み、色落ちを防ぐ効果もある。ただしデメリットとして、水とは混ざりにくい石油系の溶剤を使うので、汗や食べ物の汁、飲料水などの水溶性の汚れが落ちにくい点が挙げられる。

ドライクリーニング品を水洗いしたらどうなる?

ドライクリーニングするウールやシルク素材の衣類を水洗いしたらどうなるのだろうか。ウールやシルクの繊維は水を含んで膨張し、洗う際の摩擦で繊維同士が絡まり合って縮んでしまう。縮んだ繊維は編み目が詰まる(フェルト伸縮)状態になり、生地が固くゴワゴワになり、ウールやシルクが本来持っている風合いを変化させてしまうのだ。

スーツやコート、ネクタイ、着物など、水洗いによって色落ちや型崩れを起こしてしまう衣類は、きちんとドライクリーニングをして長持ちさせよう。

2. ドライクリーニングの匂いの原因と解決策

ドライクリーニング後の衣類から匂いがした場合は、3つの原因が考えられる。ここでは解決策をご紹介しよう。

汗や飲食物のシミの匂い

汗などの水溶性の汚れはドライクリーニングでは落とせないので、目には見えなくても繊維に付着した汚れが残り、匂いの原因になる場合がある。このような場合はウェットクリーニング(汗抜き加工)で、水溶性の汚れを落としておこう。ウェットクリーニングとは、本来はドライクリーニングしかできない衣類を洗浄液で洗濯する方法のことである。衣類へのダメージをできる限り抑えて洗い、汗や水溶性の汚れを落としてしまうのだ。汗をかく夏が過ぎたら、スーツなどのドライクリーニング品は、ウェットクリーニングしておいたほうがよいだろう。

石油のような匂い

ドライクリーニング後の衣類から石油のような匂いがした場合は、溶剤の可能性がある。本来、溶剤は乾燥の工程で揮発するので、匂いが残ることはないが、乾燥や匂いをろ過するフィルターの管理が不十分な場合は、匂いが残る可能性がある

風通しのよい場所に衣類を吊るしたり、扇風機の風をあてたりすれば、一晩ほどで匂いは解消される。あまりにも匂いがきつい場合は、衣類に残っている溶剤にかぶれる恐れがあるので、直接触れないようにしたほうがよいので、すぐにクリーニング店に連絡して、対応してもらおう。

カビ

クリーニング後についてくるビニールカバーに衣類を入れておくと、湿気がこもってカビが発生する可能性があるので、保管する場合はカバーから出しておこう。

3. ドライクリーニング品は洗濯機・乾燥機が使える?

洗濯機の「ドライ」とは?

洗濯機のドライはドライコースの略で、ドライクリーニング品が洗えるという意味ではない。そもそも、ドライクリーニングは石油系の溶剤と専用の機器を使って行う洗濯なので、自宅の洗濯機での水洗いとは異なる。

また、通常の洗濯とドライコースでは、水の量と水流の強さが違ってくる。通常は水で満たした洗濯槽を回転させて水流の力で衣類を洗っているのだが、ドライコースは弱い水流でやさしく洗うという違いだ。ドライコースで洗うのは、「手洗いマーク」のタグが付いたニットや刺繍が施されている服など、デリケートな衣類である。

乾燥機は使える?

ウールやシルクなど、熱に弱いデリケートな素材の衣類の洗濯で、乾燥機を使うことはおすすめしない。また、ウールやシルク以外でも「タンブラー乾燥はおさけください」と書かれた表示タグが付いている衣類は、乾燥機に入れないようにしよう。

乾燥機が使えない衣類は以下の通りだ。
  • ウール、シルク、皮製品は縮みや型崩れがおこる可能性がある。
  • 「タンブラー乾燥(回転ドラム式の乾燥機)はお避けください」の洗濯表示タグがついている。
  • ドライマーク・吊り干し・陰干し・平干しの洗濯表示タグがついている衣類

結論

ドライクリーニングとは、石油系溶剤などで汚れを落とす洗濯方法のことで、油性の汚れ落としに強いことが特徴だ。水洗いすると色落ちや型崩れなどを起こすデリケートな素材の衣類をきれいに仕上げる効果もある。ドライクリーニング品を保管する時は、通気性の良い不織布のカバーでほこりの付着を防ぎ、防虫剤の活用で衣類につく害虫を予防できる。ドライクリーニングで大切な衣類を長持ちさせたいものだ。
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