1. スクリューキャップを知る前に!コルク栓のワインとは

ワインは、ガラス製のワインボトルが普及する前は、陶器のツボのような器で保存されていた。ガラス瓶の普及とともに、コルク栓が使われるようになり、ワインの保存にワインボトルが普及した。
■コルク栓の素材
軽くて弾力性のあるコルクの原料は、コルクガシの樹皮だ。樹皮を厚く剥がし、円筒形に打ち抜いて作られている。そのほかに、コルク栓を打ち抜いたあとのコルクガシを細かく砕き、接着剤を使って成形した圧搾コルク栓や、合成素材から作られた合成コルク栓もある。円筒形に打ち抜いたコルク栓は価格が高い。
■コルク栓のワインの置き方
ワインセラーに並んだワインを見ると横向きになっている。これには、コルク栓が関係している。コルク栓は乾燥すると、劣化して割れたり、ボトルとの間に隙間ができて空気を多く通したりするようになる。そのため、コルク栓とワインが接するようにワインボトルを横にして、コルク栓が乾燥しないようにしているのだ。
■コルク栓の特長
コルク栓は適度に空気を通すため、熟成させて楽しむワインによく使われている。一方で、コルク栓自体に匂いの強いものがあり、ワインの風味に影響がでることも。最近では、風味に影響のないスクリューキャップも好まれている。
コルク栓のワインを開けるには、ワインオープナーが必要だ。コルク栓の中心にオープナーをねじって差し込むが、コルクが割れてしまう場合もあり、慣れていないと難しいので腕の見せ所でもある。
コルク栓のワインを開けるには、ワインオープナーが必要だ。コルク栓の中心にオープナーをねじって差し込むが、コルクが割れてしまう場合もあり、慣れていないと難しいので腕の見せ所でもある。
2. スクリューキャップのワインの普及

2000年ごろから、ワインの新世界であるオーストラリアやニュージーランドで取り入れられた。スクリューキャップのメリットから、そのほかの国にも広がり、伝統的なワイン造りをしているヨーロッパでもスクリューキャップが普及している。
■スクリューキャップの特長
- ワインオープナーを使わずに開けられる
- 密閉度がコルク栓よりも高く、ワインの酸化を防ぐことができる
- コルク栓のにおいがワインの風味に影響しない
- 垂直に保存することができる
- 開封後に栓がしやすい
- コルク栓よりも安価である
■スクリューキャップの素材
主に樹脂製やプラスチック、金属製である。金属製のキャップはミシン目で手にケガをする可能性があるため、開封するときには気を付けたい素材だ。
3. スクリューキャップのワインの開け方

ワインのスクリューキャップには2種類ある。1つ目はペットボトルのキャップのようなショートタイプ。2つ目は、ビンの口から下10cmほどまで覆われているロングタイプだ。ショートタイプはキャップを持ってねじるだけで開けられるが、ロングタイプにはコツがいる。
■ロングタイプのキャップを開けるコツ
ロングタイプのスクリューキャップにはミシン目が付いているので、最初にミシン目を切り離すことから始める。まず、スクリューキャップのミシン目から下の部分と、ビンの下の方を持つ。ビンの下の方を、ゆっくり、カチッと音がするまで回そう。その後、キャップ部分を回して取り外す。スクリューキャップのミシン目の上下を持って開けようとすると、固くて開けにくいため、あらかじめミシン目を切り離そう。
結論
ワインのスクリューキャップは、密閉度が高くワインが酸化しにくい。また、ワインオープナーなしで開けることができ、コルク栓のワインのように横にして保存する必要がない。メリットがたくさんあるため、今後はスクリューキャップのワインボトルが増えていくかもしれない。