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変幻自在の白ブドウ?シュナン・ブランの特徴や魅力を徹底解説!

変幻自在の白ブドウ?シュナン・ブランの特徴や魅力を徹底解説!

投稿者:ワインエキスパート 白川茜(しらかわあかね)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

鉛筆アイコン 2020年8月13日

シュナン・ブランは白ワイン用のブドウ品種の中では中堅的な存在であり、好きな品種を聞かれてシュナン・ブランと答える人はそう多くないだろう。しかしさまざまなタイプのワインがある中で、ワイン好きならぜひおさえておきたい品種のひとつである。シュナン・ブランの味わいや産地、おすすめのブランドや合う料理などをじっくり見ていこう。

  

1. シュナン・ブランとは?味わいや香りなどの基本的な特徴について解説

シュナン・ブランと聞いてパッと味わいをイメージができる人は相当ワイン飲みであろう。シュナン・ブランからは実に多様なワインが作られていて、一言で表現するのが難しい点が特徴とすらいえるブドウである。

シュナン・ブランの味わいや香り

シュナン・ブランの個性として挙げられるのが、しっかりした酸味と豊かな果実感だ。そしてブランドによって程度の違いはあるものの、花、桃、リンゴなどの華やかで甘い香りがある。スパークリング、甘口、辛口とどんなスタイルにも使われる品種だが、この特徴的な香りと綺麗な酸味は多くのシュナン・ブランに共通して感じ取れる。

シュナン・ブランの呼び方

シュナン・ブランには大きく分けて2つのシノニム(別名)がある。フランスで最も大きなシュナン・ブランの産地であるロワール地方では、ピノー・ド・ラ・ロワールと呼ばれている。またシュナン・ブラン最大の産地、南アフリカではこのブドウが伝えられた当時からスティーンという名が使われているのだ。

2. シュナン・ブランの原産地は?産地ごとの特徴や違いを確認

シュナン・ブランは世界中で作られているブドウ品種である。とりわけよく見かけるのは原産地であるフランスと、今や世界最大の産地となった南アフリカのワインだ。それぞれの特徴を見てみよう。

フランス

シュナン・ブランはフランスのロワール地方が原産地だといわれている。ロワール地方は大変広いエリアでその中に違う気候の小地域がいくつかあるが、シュナン・ブランを主に栽培しているのはアンジュー・ソーミュール地区とトゥーレーヌ地区だ。アンジュー・ソーミュール地区ではシャンパン製法でつくられるスパークリングワインのクレマン・ド・ロワールが有名だ。そのほかに甘口のワインも作られている。トゥーレーヌ地区では辛口~極甘口からスパークリングまで多種多様なシュナン・ブランのワインが生み出されている。

南アフリカ

現在シュナン・ブラン生産量で世界一の南アフリカ、その国内で最大の栽培面積を持つブドウもシュナン・ブランだ。ワイン新興国のひとつに分けられることが多い南アフリカだが、シュナン・ブランが持ち込まれたのは1600年代と歴史が古い。著名なワイン評論家に「世界を震撼させる」とコメントさせた品質の高さを持ち、同国の代表的なワイン品種として世界中に流通している。

3. シュナン・ブランに合う料理とおすすめの飲み方

軽めのすっきりした味のシュナン・ブランであれば、サラダ、白カビやヤギ乳のチーズ、素材の味を生かした繊細な和食など幅広く合わせられる。また、コクのあるまろやかなシュナン・ブランであれば、バターやクリームを使った魚介や鶏、豚の料理によく合う。甘味と酸味をバランスよく持つ場合には、少しスパイシーな東南アジアの料理とも相性がよい。ぜひシュナン・ブランのタイプによって合わせる料理を変えてみよう。

4. シュナン・ブランのおすすめのワインをご紹介

では、シュナン・ブランのワインのおすすめを紹介しよう。

ラングロワ・シャトー『 クレマン・ド・ロワール・ブリュット』

販売元:京橋ワイン 他

ラングロワ・シャトーは有名シャンパーニュメーカーのボランジェと業務定型し、品質の高いワイン作っている。このクレマンはシュナン・ブラン60%にシャルドネとカベルネ・フランが20%ずつブレンドされた、フローラルで複雑な味わいの辛口スパークリングだ。減農薬農法、手摘み収穫などブドウの作り方にも手がかけられたシャンパーニュ顔負けの一本である。

リーフランド・ヴィンヤーズ『リーフランド オールドヴァイン シュナン・ブラン』

販売元:モトックス

南アフリカ・パール地区で作られるシュナン・ブラン100%のワイン。ワイン名の「オールドヴァイン」で表されているように、樹齢40年の古木からとれたブドウが使われている。柑橘類や完熟果実の華やかな香りとしっかりした果実感に加えて、強めの酸味とほのかな苦味を持ったバランスのよい一本だ。

ドメーヌ ユエ『ヴーヴレ ル モン モワルー 』

販売元:ワイングロッサリー 他

フランス・ロワールの白ワインの銘醸地「ヴーヴレ」で神様と呼ばれる造り手がこのドメーヌ・ユエだ。ヴィンテージの特徴に合わせ、甘口から辛口までさまざまなシュナン・ブランのワインを作っている。補糖や酵母の添加を一切しないナチュラルな作り方で、よいヴィンテージのものは長期熟成でよりその魅力を増してくる。人生で一度楽しみたい特別なワインである。

5. シュナン・ブランを知って白ワインをもっと楽しもう

シュナン・ブランは比較的幅広い気候に適応するブドウで、産地やスタイルで全く違うタイプのワインになる。爽やかに楽しめるスパークリングから、日本の食卓によく合うフレッシュな白ワイン、濃厚なフルボディタイプ、極甘口のデザートワイン...あらゆるタイプの白ワインが揃っているのがシュナン・ブランの面白さだ。自分の飲みやすいタイプから入り、さまざまなスタイルを比較して楽しむのに適したブドウ品種といえるだろう。ぜひ自分好みのシュナン・ブランのワインを探してみよう。

結論

シュナン・ブランは紹介してきた通り、さまざまななスタイルのワインに化ける個性的なブドウ品種である。また南アフリカの白といえばまず挙がってくるのがこの品種であり、世界的な評価も高い。手ごろな価格で手に入り、爽やかであまりクセのない味わいなので、ぜひ一度南アフリカの一本からトライしてみてはいかがだろうか。
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  • 更新日:

    2020年8月13日

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