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赤ワイン用ブドウ【シラー】の特徴とは?蠱惑的な香りと味わいを解説

赤ワイン用ブドウ【シラー】の特徴とは?蠱惑的な香りと味わいを解説

投稿者:ライター 岡本優美(おかもとゆみ)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

2020年8月28日

ワイン用のブドウの種類によってワインの風味は変化する。さらにさまざまな品種を組み合わせることで豊かな味わいが楽しめる。本記事ではワインの構成要素として重要なブドウの品種のうち、赤ワイン用ブドウのシラー種について詳しく解説する。

  
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1. シラーとは?まずは味や香りの特徴などについて知ろう

シラーという品種のブドウがあるが、具体的にどのようなブドウなのだろうか。ここではまずシラーという品種の概要を解説する。

シラーとは

シラーは赤ワインに使われるブドウの品種のひとつだ。主にフランスのコート・デュ・ローヌ地方が原産で、この地方で栽培されたものを「シラー(SYRAH)」と呼ぶ。一方オーストラリアでも栽培されているがこちらは「シラーズ(SHIRAZ)」と呼ばれる。オーストラリアにシラー種のブドウが持ち込まれたのは19世紀なので、200年以上は経つ現在では風土に合わせた進化を遂げている。基本的には同一種だが、細かな違いがあるとされているのだ。また、シラー種は現在チリや日本でも栽培されている。ワイン用ブドウの栽培面積の中で世界第六位に入る、近年人気がある種なのである。

シラーの香りと味わい

シラー種およびシラーズ種を表現する言葉として有名なものは「黒胡椒のようなスパイシーさ」であり、蠱惑的といわれる。近年の研究では、実際シラー種のブドウに化合物「ロタンドン」が他のブドウよりも多く含まれていることがわかった。このロタンドンは胡椒やオレガノ、タイムなどのスパイスにも入っている化合物でスパイシーな風味のもとだとされている。タンニンの渋さもあるが、ざらついた渋さというよりは滑らかなタンニンだと評されることが多い。シラーのタンニンは重口ながらも上品な口触りなのである。

2. シラーとカベルネソーヴィニヨンはどう違う?ワインのブドウ品種の違い

シラーだけではなく、ワイン用ブドウにはさまざまな品種がある。その中でもカベルネソーヴィニョンとシラーは似てるといわれる。そこで、シラーに似た二つの品種を比較して違いを解説する。

赤ワイン用のブドウの品種とは

赤ワインを作る際、ブドウは赤と白を使うこともあれば赤ブドウだけを使うこともある。シラーであればエルミタージュというワインは15%程度まで白ブドウを使うことが許可されている一方で、100%シラー種だけを使うものもある。これらは全て香りや風味を生み出すためさまざまな工夫がなされているのだ。また赤ブドウの種類も豊富で、シラーやカベルネソーヴィニョンの他に代表的なものはメルロー、ピノノワール、マスカットベーリーA、テンプラニーリョ、カルメネール、ガメイ、ネッビオーロ、サンジョヴェーゼ、ガルナッチャ、マルベックなど。他にも多くの品種がある。

シラーとカベルネソーヴィニョン

シラーとカベルネソーヴィニョンは似ているといわれるが、実際ブラックベリーのようなアロマ(香り)や渋い味わいは似ている。フランス原産であることも共通点だ。しかしカベルネソーヴィニョンよりもシラーの方が色が濃い。また黒胡椒のスパイスのような香りはシラーに特徴的だ。

シラーとピノノワール

ピノノワールとシラーは一見全く違う品種だ。ピノノワールで作ったワインは美しく透明なルビー色とタンニンの少なめな味わいが特徴だが、シラーは色も濃くタンニンがしっかり効いている。しかしこの二つの種類はDNA上では近縁種であることが最近の研究でわかっている。この一見正反対な品種に共通な特徴はなめらかな味わいだろう。タンニンがあってもなめらかで上品な風味が共通しており、共にフランス原産のブドウでもある。

3. シラーは産地によって全く違う?名産地別の違いや特徴について解説

シラーとシラーズは同一種だが、違うところに植えられて200年以上も経つ種だ。そのためヨーロッパの気候とオーストラリアの気候でそれぞれ変化が起きている。そこで、シラーとシラーズ、その他のシラー種の特徴について解説する。

シラー

シラーはフランスのローヌ地方で生まれた。現在もシラーの二大生産地といえばローヌ地方とオーストラリアである。ヨーロッパの方のシラーの特徴はスパイシーな黒胡椒の風味と繊細な味わいである。このシラーに白ブドウを少し混ぜて発酵させ、スパイシーさを生かしつつ華やかな香りをプラスする「混醸」という方法が伝統的なヨーロッパの醸造法の一つである。

シラーズ

シラーズは19世紀にフランスからオーストラリアに移植されたシラー種だ。シラーよりも日照量が多い地域で育てられるため、完熟した状態で収穫され醸造される。そのためフランスのシラーと比べると濃密な果実味である。パワフルな味わいだが、タンニンが上品なのも特徴である。

南アフリカのシラー

最近では南アフリカでもシラーが栽培されている。南アフリカのシラーはエレガントと評されることが多い。他のシラーと比べて若干酸味があるという特徴がある。

4. シラーワインに合う料理は?おすすめの飲み方も合わせて紹介

シラーはその力強いスパイシーさと繊細なタンニンの味わいをあわせ持つワインだ。そんなシラーは料理と合わせたり、グラスに凝ることでさらに楽しむことができる。そこで、コンビニで買うことのできるおつまみや料理、またシラー用のグラスについて紹介する。

シラーにあうつまみ

シラーはスパイシーな一方、重口なだけではなく複雑な味わいが特徴だ。そんなシラーは同じく黒胡椒の風味及び肉のしっかりとした旨みとよく合う。そのため黒胡椒をしっかりまぶして焼いたラムのグリルなどがおすすめだ。他にも黒胡椒をきかせたコンビーフも相性がよい。また、くるみやクセのあるカマンベールチーズなどもよく合うといわれている。

シラー専用グラスとは

シラーには専用グラスがある。口当たりをよくするためになるべく薄く、しかし割れない程度の厚さに仕上げた口径部やシラーでできたワインが最も美味しく飲めるように計算されたボウルのカーブなど、趣向を凝らし見た目にもこだわったグラスが多くある。シラーワインを本格的に楽しむ際には専用グラスを購入してみるのもおすすめだ。

5. シラーを使ったおすすめのワイン5選

シラーを使ったワインはいくつかあるが、日本ワイン2選と海外ワインを3選を紹介する。

日本のシラーワイン2選

まずおすすめしたいのは、安曇野池田 シラー 2015である。こちらのシラーは日本のジビエである牡丹鍋などと相性がよい。シラーの特徴を生かしつつ、日本の風土に合わせたワインとなっているといえるだろう。もう一つはシャトー・メルシャン マリコ・ヴィンヤード シラーである。こちらは山椒を振ったうなぎの蒲焼などと相性がよく、樽由来のスモーキーな風味も味わうことができるワインである。
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海外のシラーワイン3選

海外のシラーワインは比較的手頃な価格が多く、老舗のワインであっても3000円以下のものもある。例えばオーストラリアのバロッサバレーで作られる「フィフス・ジェネレーション・バロッサ・シラーズ」はオーストラリアシラーズの特徴を味わうことができる。また同じオーストラリアシラーズでも「サクラ シラーズ 2016」は優しい味わいが特徴だ。一方でローヌ地方のシラーでは「クローズ エルミタージュ ルージュ 2015」がシラー独自の味わいを楽しむのにぴったりな一本である。
商品情報
  • 商品名:M.シャプティエ クローズ エルミタージュ ルージュ レ メゾニエ [ 赤ワイン フルボディ フランス 750ml ]
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6. シラーなどの違いを知ってよりワインを楽しもう

シラーワインは赤ワインの中でもスパイスの抜け感が美味しいとされている。そのため、肉の臭みを消してコクに変化させる一方で赤ワインソースなどはその抜け感を消してしまう。塩胡椒で肉を焼くだけの、シンプルな料理が合う場合が多い。また素材の味わいを引き出した煮込み料理も相性がよいだろう。さらにシラーワインの中にはパッケージが目を引くものもあり、見た目でも楽しむことができる。

このようにシラーワインだけでもさまざまな特徴があるので、ワインを知ってお酒や料理をさらに楽しんでみてほしい。シラーだけでなく、カベルネソーヴィニョンなどとも比較することで自分の好みや料理に合うワインが見つかり、さらにワインを楽しめることだろう。

結論

シラーはフランス・ローヌ地方が原産の赤ワイン用ブドウの品種のひとつである。複雑な味わいのタンニンを持つ一方で、蠱惑的な香りがあるという特徴があり、合わせる料理やグラスによっても楽しみ方が広がる。シラーワインは産地によっても違う顔を見せるので、ぜひ自分好みの味を見つけてみてほしい。
  

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