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白ワイン用ブドウのケルナーとは?ドイツ出身のたおやかな品種を解説

白ワイン用ブドウのケルナーとは?ドイツ出身のたおやかな品種を解説

投稿者:ライター 岡本優美(おかもとゆみ)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

2020年8月27日

ケルナーはドイツを代表する白ワイン用ブドウ品種のひとつである。上品だがどこか愛くるしい、フェミニンともいえる特徴的な香りと味わいを持つのが特徴だ。淡い色合いも美しい、そんなケルナーワインの魅力や楽しみ方を解説していこう。

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1. ケルナーとは?まずは特徴や言葉の意味などの基本情報を確認しよう

ドイツ産白ワインのブドウとして生み出されたケルナー種は、フェミニンな風味がするワインだといわれている。そんなケルナー種の特徴や歴史などを詳しく解説しよう。

ケルナーの歴史

ケルナーは1929年、ドイツで品種改良によって生み出された品種だ。白ワイン用の白ブドウだが、黒ブドウのトロリンガー種と白ブドウのリースリング種を掛け合わせて作られている。名前の由来は18世紀末から19世紀にかけて生きた、詩人であり医官でもあったユスティヌス・ケルナーである。彼はケルナーの開発されたヴュルテンベルク地方出身であり、ワインに関する詩を読んでいることから彼の名前が使われたのであろう。

ケルナー種の特徴

ケルナー種は比較的寒冷な気候でも生育が可能だ。マイナス10度の気候下でも生育するといわれている。発芽が遅いため他の品種と比較すれば霜害にも強い。耐寒性が高くどのような土地でも生育が可能なため、南チロル地方やオーストリア、北海道でも導入され、広く生育されている。

ケルナーワインの味わい

ケルナーは黒ブドウと白ブドウのハイブリッドなので双方の長所を受け継いでいる。アロマはマスカットが主体でリンゴやマンゴーなど、フルーティでトロピカルな部分もある、リースリングよりも親しみやすい風味だといわれている。味わいは酸味が多いが、黒ブドウのようなしっかりした果実味も持っているのが特徴だ。

2. ケルナーは産地によって違う?日本のケルナーはどう?

ブドウは生育する土地によってその味わいを変化させる。ケルナーもその産地によって同一品種ながら違った表情を見せるのだ。そこで、ケルナーが産地によってどのような違いを持つのか解説しよう。

ドイツのケルナー

ケルナー種はドイツ国内でもかなり栽培されている品種のひとつだ。生まれ故郷のヴュルテンベルク地方だけでなく、ファルツ地方、モーゼル地方、そしてラインヘッセン地方などでも栽培されている。とくにドイツのケルナーは豊かな果実味と柔らかでフェミニンな香りが特徴だ。

日本のケルナー

日本でもケルナーは栽培されており、とくに北海道余市のケルナーは有名である。北海道ケルナーの特徴はしっかりした味わいと華やかな香りだ。甘口のものも辛口のものもあるが、例えば雪摘みケルナーといって寒冷な気候になるまで熟したものは非常に糖度が高くなるので、甘口ワインとしても加工されている。

その他のケルナー

ケルナーはその耐寒性を生かし、ドイツ以外の南アルプスやオーストリアでも栽培されている。例えば、イタリアのケルナーであればやや辛口のものがある。ミネラル味もあるのが特徴的である。

3. ケルナーが合う料理は?おすすめの飲み方も合わせて紹介

ケルナーワインを楽しむ際には、そのふんわりと穏やかな香りとコケティッシュなほどの果実味を味わいたいものだ。そこで、ケルナーワインの長所をさらに生かす料理やおつまみを紹介する。

ケルナーの楽しみ方

ケルナーワインは多種多様な顔を見せるが、中口のケルナーと甘口のケルナーでは合わせる料理や飲む温度がかなり違う。例えば中口のケルナーは摂氏12〜15度の間で飲み、さっぱりした魚介類と合わせるとワインの香りが引き立ち、かつ料理の旨みも味わえる。一方でごく甘口のデザートワインのようなケルナーは摂氏5〜8度と低い温度で飲み、果物やデザート類と合わせることで味が引き締まり、甘すぎず果実の風味を存分に味わうことができるのだ。

ケルナーワインに合うおつまみ

ケルナーワインだけでなく、白ワインを飲む際に万能と言われるのは生ハム・チーズ・オリーブの3種類だ。また冷奴なども相性がいい。そんな白ワインの中でも、とくにケルナーワイン専用として紹介したいのは平野由希子氏が考案した「アスパラ、ベーコンのせフレンチトースト」である。このレシピに使う材料を以下に引用した。

材料・2人分

食パン(6枚切り)...2枚
A
溶き卵...2個分
牛乳...大さじ6
砂糖...小さじ4

グリーンアスパラガス... 2本
ベーコンスライス...2枚
バター...小さじ2
シュレッドチーズ...適量
こしょう...少々

まずAを全てとき合わせ、1時間以上パンをつける。また下準備としてグリーンアスパラガスは硬い皮をむき2cm幅に切り、ベーコンは3〜4cm幅に切っておく。オーブントーストを予熱したら、卵液をつけたパンにバターをちぎってのせ10分焼く。焼き色がついたらシュレッドチーズ、アスパラガス、ベーコンを乗せチーズが溶け焼き色がつくまで焼くのだ。最後にこしょうを振れば完成。甘さと塩味がケルナーの味わいを引き立てるため、おすすめのおつまみである。

4. ケルナーが使われているおすすめのワイン3選

ケルナー種を使った白ワインは辛口もあれば甘口もある。そこで日本ワインや海外ワインも取り混ぜ、ケルナーの味わいがしっかりする一方でお手頃価格のワインを3つご紹介しよう。

サッポロビール 余市ケルナー

こちらは北海道余市で作られた、さわやかな辛口タイプのケルナーだ。このケルナーの特徴は、白の辛口ワインであるにもかかわらず摂氏5〜7度の低い温度が最も美味しく味わえる温度だということだ。寿司や鮭のムニエル、アスパラガスのソテーなど日本や北海道の名産品がよく合う。こちらは数量限定だが、酒屋や通販サイトのAmazonなどでも取り扱いがある。
商品情報

北海道ワイン株式会社 おたる特撰ケルナー

こちらは同じ北海道ケルナーワインだがしっとりとした甘さが特徴の甘口・デザートワインタイプだ。このケルナーはレアチーズケーキやいちごケーキなど、甘いものにもよく合う。一方でブルーチーズなどクセのあるものにも相性がいいワインである。このワインは北海道ワイン株式会社の公式オンラインショップなどで購入が可能である。

商品情報

ヴァイングート ザンクト・アナガルテン  2017 ケルナー カビネット

このケルナーワインはすっきりとした、やや甘口タイプのケルナーだ。醸造元のヴァイングート ザンクト・アナガルテンは赤ワインが有名な一方で、このようなケルナーも作るという幅広いテイストが魅力だ。ケルナーの生まれたヴュルンベルクのワインであるため、甘い果実の香りが蠱惑的だ。

5. ケルナーについて知ってより深くワインを味わおう

ケルナーワインの楽しみ方は料理だけではない。例えば北海道産ケルナースパークリングワインはミルクチョコレートやホワイトチョコレートと相性がいい。また家で飲むときは氷を入れてみるのも口当たりがよくなり飲みやすくなる。さらに、甘口のワインにはクセの強いチーズを合わせるとチーズ自体が食べやすくなるという。またケルナーは香りがよいため、独特のにおいを消す効果もある。ケルナーワインは味わいや産地によってかなり楽しみ方の幅が広くなるワインなのである。

結論

ケルナーはドイツで品種改良されたハイブリッド白ワイン用ブドウだ。そんなケルナーの特徴は片親のリースリング種に似ているが香りが親しみやすい点である。また、もう片方の親である黒ブドウ特有の豊かな果実味も受け継いでおり、まさにいいとこ取りのワインだ。甘口から辛口まで多様な種類があるケルナーワインをぜひ一度試してみてはいかがだろうか。

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