1. グリューワインってどんな意味?

ではまずグリューワインの意味や歴史などについて解説する。飲む前に一般的なワインとの違いや味わいの特徴などを押さえておこう。
グリューワインの意味
グリューワインの「グリュー」とは、ドイツ語で「煌々と燃えて、熱を帯びる」という意味合いがある。言葉の意味の通り、グリューワインは寒い冬場に飲むと身体が芯からぽかぽかと温まるワインだ。身体が温まる理由はただホットワインだからというわけではなく、ふんだんに使用されるスパイスにある。シナモンやクローブ、アニスなどを使用して作るのが一般的である。
グリューワインの歴史
グリューワインの歴史は、なんと古代ローマ時代までさかのぼる。かつてローマの兵士たちが、寒い冬を乗り越えるためにグリューワインを好んで飲んだという。当時からグリューワインの身体を温める効果は注目されており、これをきっかけに一般家庭にも浸透するようになった。ヨーロッパの冬の定番グリューワインには、これだけの長い歴史があったのだ。
2. スパイスたっぷり!グリューワインのレシピ

グリューワインは一般家庭でも作ることができる。少し手間がかかるレシピではあるが、クリスマスパーティーをはじめ冬のホームパーティーで大活躍なので、ぜひ試してみよう。ここでは、赤ワインを使用したレシピと白ワインを使用したレシピの2つを紹介しよう。
赤ワインを使ったレシピ
まず、赤ワインをベースにしたグリューワインのレシピを紹介する。選ぶ赤ワインは市販の安い種類でまったく問題ないが、なるべく酸味の少ない種類から選ぼう。基本レシピだが、まずオレンジとリンゴを1個ずつ切っておく。皮ごと使用すると香りが付きやすいので、オレンジとリンゴはオーガニックのものが望ましい。次にワイン1本と砂糖30gを鍋でじっくりと人肌程度まで温める。砂糖の量は自由に調節しよう。また、砂糖は好みではちみつに変えてもOKだ。次にシナモンとクローブをティーパックに入れたら、そのまま鍋に入れて香りを付ける。最後に切ったオレンジとリンゴを鍋に入れ、再度弱火で温めたら完成だ。使用するスパイスはほかにジンジャーやカルダモンなど、自分の好みで選んでもよい。オリジナルのグリューワインを楽しもう。
白ワインを使ったレシピ
あっさりと楽しみたい人には、白ワインベースのグリューワインをおすすめしたい。こちらも手に入りやすい安価な白ワインでOKだ。使用するフルーツのリンゴをレモンに変えるだけで、ほかの工程は赤ワインベースとまったく同じである。アレンジとしては、白ワインは柑橘系と相性がよいので、ユズなどを加えても美味しく楽しめる。
ノンアルコールでもOK
グリューワインにはノンアルコールでも楽しめるレシピがある。ベースのワインをブドウジュースやリンゴジュースで代用すれば、お酒が飲めない人や子供でも安心して飲めるグリューワインが完成する。パーティーなどでみんなで乾杯をすれば盛り上がることだろう。
3. おすすめグリューワイン3選

前項ではグリューワインのレシピを紹介したが、用意する材料が多く、もっと手軽に楽しみたいという人も多いだろう。そんな人には、グリューワインのボトルがおすすめだ。通販などで簡単に手に入るが、シーズンになるとカルディ・コーヒーなどで販売されることもあるのでチェックしてみよう。
ラプンツェル・グリューワイン
ラプンツェル・グリューワインは、ドイツの冬の街並みの上を飛ぶ少女が描かれたボトルデザインが印象的だ。アルコール度数は10度で、シナモンやアニスなどのスパイスの香りに加え、レモンやオレンジ、ブルーベリーなどのフルーツの香りも加えられた香り高いグリューワインである。
グートロイトハウス・グリューワイン
グートロイトハウス・グリューワインは、グリューワインの人気のブランドである。アルコール度数は8.5度で、クローブやシナモン、コリアンダーなどの数種類のスパイスの香りが際立つ甘口の味わいが特徴だ。クリスマス感のあふれるボトルデザインも魅力的である。
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ハウザー・グリューワイン
ハウザー・グリューワインはやわらかい飲み口と、優しい甘さが特徴だ。アルコール度数は8.5度で、さまざまな種類のスパイスやフルーツがブレンドされた本格グリューワインである。こちらもボトルデザインはクリスマスがイメージされており、大きなクリスマスツリーを飾る家屋が描かれている。
4. グリューワインの美味しい飲み方

グリューワインは寒い冬場に飲みたいホットワインだが、基本的にはシーンを選ばず楽しめるワインである。だが、買ったものの日持ちをするのかどうかというところは、気になるポイントだ。ここではグリューワインのちょっと変わった楽しみ方や、賞味期限の有無を紹介しよう。
冷やしても美味しい
グリューワインは甘口のライトボディに分類される。フルボディのワインは冷やすと渋味が増してしまうため、常温で飲むことが推奨されているが、ライトボディのワインは冷やすことで味わいが引き締まり、口当たりもよく楽しめる。暑い日は冷やしてグリューワインを楽しんでみてはいかがだろうか。
グリューワインの賞味期限
基本的にワインには賞味期限がなく、熟成させるほど価値が上がるものとされている。しかしグリューワインには賞味期限があり、市販のものでボトリングされてから1年程度なら保存できる。ワインの仲間だからと長期保存してしまうと飲めなくなってしまうので、保存には十分注意しよう。
結論
グリューワインは日本でもクリスマスシーズンを中心に販売されるワインだが、家庭でも楽しむことができるドイツの伝統ワインである。もし本記事でグリューワインに興味を持ったのなら、冬のホームパーティーでグリューワインを振る舞ってみてはいかがだろうか。