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貴重なワイン【アイスワイン】とは?唯一無二の味わいを楽しもう

貴重なワイン【アイスワイン】とは?唯一無二の味わいを楽しもう

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

鉛筆アイコン 2020年10月17日

世界中で多くの人から愛飲されているワインだが、中でもとくに貴重なワインとされるアイスワインという種類をご存じだろうか。極上のデザートワインとも称されるアイスワインの甘い味わいは、女性からも高い人気を誇る。では、アイスワインとは一体どんなワインで、飲み方や賞味期限などはあるのだろうか。また、アイスワインとほかの甘口ワインの違いやおすすめの銘柄などについても徹底解説していこう。

  

1. アイスワインとは

まず、アイスワインとはどんなワインなのかを解説していこう。一般的に販売されているワインとはどのような違いがあるのか、飲む前に知っておくとよいだろう。

アイスワインとは

アイスワインという言葉を直訳すると「凍ったワイン」になるが、実際の意味合いは異なる。アイスワインはワインを凍らせて作るものではなく、凍らせたブドウを使用するのだ。それも人工的に冷凍するわけではなく、気温の極めて低い冬場に、自然凍結したブドウのみを収穫するという骨の折れる作業工程がある。凍ったブドウからしぼり出される果汁の量は通常の1割程度なので、大量生産もできない。このようにアイスワインは、非常に多くの手間をかけて作られるプレミアムワインなのである。

アイスワインの定義

アイスワインはドイツ・フランコニア地方発祥のワインだが、隣接するオーストリアに製造法が伝わった後、安定して生産するためにカナダ・オンタリオ州でも生産が始まった。このような歴史的背景から、これらの国で生産されたもの以外は、アイスワインという名前自体を使用することができないのである。

アイスワインの味わいや度数

アイスワインはデザートワインに分類されるので、味わいは甘口である。しかしそれは決して甘ったるいものではなく、飲み口はさっぱりとしており、芳醇な甘さが口中に優しく広がる上品なものだ。アルコール度数は銘柄によって異なるが、約7度から12度あたりが平均的である。

2. アイスワインと貴腐ワイン・甘口ワインの違い

アイスワインについての基本的な解説をしたが、ここではアイスワインとほかの甘口ワインとの違いを解説する。中でも同じデザートワインを代表する貴腐ワインとの違いは押さえておきたいポイントである。

甘口ワインや貴腐ワインとの違い

甘口ワインとは、原料や産地、醸造法などによりそれぞれ定義が異なるものの、一般的には糖度の高いワインのことを指す。前述の貴腐ワインとは、極めて糖度が高いとされる貴腐ブドウを原料にしたデザートワインのことであり、アイスワインのさっぱりとした飲み口とは違ったハチミツのような濃厚な甘さが特徴だ。ドイツ産の貴腐ワインを代表する「トロッケンベーレンアウスレーゼ」は世界3大貴腐ワインにも数えられている。このように貴腐ワインもまたアイスワイン同様、極上のデザートワインとして親しまれている種類なのだ。

3. アイスワインのおすすめ3選

アイスワインにもさまざまな種類があり、とくに初めての場合は、どれを選ぶべきか悩んでしまうだろう。ここではおすすめのアイスワインの銘柄を3つ紹介する。ぜひ自分好みの味わいを見つけてみてほしい。

ノーザン・アイス・ヴィダル

「ノーザン・アイス・ヴィダル」は、モンドセレクションで3度の最優秀金賞を受賞した醸造家、ジェイミー・マクファーレン氏が手がけるアイスワインだ。レモンやオレンジなどの柑橘系の風味と、ピーチやマンゴーなどのフルーティーな果実感がある味わいが特徴である。アイスワインが初めてという人にもおすすめしたい。
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ハイマースハイマー・ゾンネンベルク

「ハイマースハイマー・ゾンネンベルク」は、「太陽の山」という意味を持つドイツ産のアイスワインだ。とてもエレガントな風味と洗練された酸味は、本場ならではの上品な味わいといえるだろう。メロンやパイナップルのフルーティーな余韻もまた、ほかにはない特徴である。
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ツァント

「ツァント」は、オーストリア産のアイスワインである。スパイシーさとフルーティーさを併せ持った味わいが特徴だ。ワイナリーの近くに生息する希少生物「パンノニア森林トカゲ」をあしらったラベルデザインが印象的で、贈答品としても人気が高いアイスワインである。
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4. アイスワインの飲み方とつまみ

アイスワインの美味しい飲み方や、一緒に合わせるつまみなども気になるポイントである。アイスワインを飲む前に、これらのポイントも知っておこう。

アイスワインの美味しい飲み方

アイスワインは冷やしてから飲むのがベストとされている。しかし冷やし過ぎるとアイスワイン本来の味わいが損なわれてしまうのでNGだ。4℃から8℃ほどがアイスワインを一番美味しく飲める温度といわれるので、しっかり覚えておきたい。また、アイスクリームなどのスイーツにアイスワインをかけて楽しむスタイルも一般的である。

アイスワインに合うつまみ

アイスワインはドライフルーツやコンポートなど甘いものとも相性がよいが、ここでおすすめしたいおつまみがブルーチーズだ。ブルーチーズの持つ独特な風味と濃厚な味わいがアイスワインの甘みと見事にマッチする。ぜひトライしてもらいたい。

5. アイスワインの賞味期限

アイスワインを含め、ワインには賞味期限があるのかという点は多くの人が気になる部分だろうが、実は基本的に賞味期限の記載はない。これはワインには腐るという概念がないからだ。ただし開栓後の場合、話は別である。アイスワインは一度に飲み切ることはあまりないワインなので、開栓後の保管が必要になる。開栓後はしっかりとコルクでフタをして、冷蔵庫で保管しよう。1週間以内であれば美味しい状態をキープしてアイスワインを楽しめるだろう。

結論

アイスワインとは、デザートワインを代表するものとして世界中で広く愛飲されているワインである。もし日ごろワインをよく飲むのであれば、ぜひ一度アイスワインも味わってみてはいかがだろうか。冬場に自然凍結したブドウからしぼり出した果汁で作る、新感覚のワインの味わいをゆっくりと楽しんでみてほしい。
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  • 更新日:

    2020年10月17日

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