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ピノ・ノワールの特徴や味わいは?おすすめワインや合う料理も紹介!

ピノ・ノワールの特徴や味わいは?おすすめワインや合う料理も紹介!

投稿者:ソムリエ 垣内悠里(かきうちゆり)

2020年10月25日

ピノ・ノワールはブルゴーニュ地方原産のワイン用ブドウだ。栽培はとても難しいが国際品種として世界中に産地が広がっており、その繊細でエレガントな味わいに生産者から飲み手まで多くの人々を魅了し続けている。ほとんどの場合、他の品種とブレンドされずピノ・ノワール単一でワインが造られるのも大きな特徴だ。

  
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1. ピノ・ノワールとは?味わいや香りなどの基本的な特徴を解説

フランスのブルゴーニュ地方原産のワイン用黒ブドウ、ピノ・ノワール。その繊細さと華やかさが同居した魅惑的なワインは、世界の人々の憧れの的となっている。限られた環境でしか育たないとされていたが、現在では品種改良などによって国際品種として世界中で栽培されるようになった。多くの場合、ほかの品種とブレンドされることなくピノ・ノワール100%でワインが造られている。各地に別名(シノニム)が存在し、ドイツのシュペート・ブルグンダー、イタリアのピノ・ネロ、オーストリアのブラウアー・ブルグンダーなどが挙げられる。

ブドウの特徴

ピノ・ノワールは早熟で傷みやすく、病気にも弱いため栽培が難しい。果皮が薄いのでワインの色合いは淡く、渋みも控えめだ。冷涼な気候で育つとしっかりした酸が生まれ、ピノ・ノワールならではの個性を発揮する。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローはワインの色合いがピノ・ノワールよりも濃く、渋みもよりはっきりと感じられる。長期熟成向きといわれるカベルネ・ソーヴィニヨンだが、豊富な酸を持つピノ・ノワールも長期熟成すると複雑なニュアンスを持ったエレガントなワインとなる。またピノ・ノワールは、長い歴史の中でピノ・ブランやピノ・グリなど多くの突然変異種を生んできた。

香り・味わい

若いピノ・ノワールのワインは、明るいルビー色でチェリーやラズベリー、スミレのような香りを持ち、フレッシュな酸味と果実味のある軽やかな味わいだ。熟成が進むと、枯れ葉や香辛料、なめし皮のような複雑なニュアンスの香りがあらわれ、酸味は穏やかになり奥行きのある味わいとなる。また、旧世界と呼ばれるフランスなどと比べて、新世界と呼ばれるカリフォルニアやニュージーランドなどのピノ・ノワールのワインは色が濃くパワフルな味わいになりやすい。

シャンパンや白ワインも造られる

ピノ・ノワールはシャンパーニュ地方で造られるスパークリングワイン、シャンパンの主要品種としても名高い。シャルドネやピノ・ムニエとのブレンドを基本とし、ピノ・ノワールはワインにボディと骨格を与える役割を果たしている。黒ブドウのみを用いたブラン・ド・ノワール(黒ブドウから造られた白ワイン)という種類のシャンパンは、ピノ・ノワール100%で造られることが多い。華やかな香りで飲みごたえがあり、生産量の少ない希少なシャンパンだ。また、生産量は少ないが白の非発泡性ワイン(スティルワイン)も造られている。スパークリングワインでもスティルワインでも、白ワインの醸造は発酵前に果皮や種子をプレス機に入れて取り除くため、果皮の色などが抽出されることはない。しかし黒ブドウの成分が多少溶けだすため、白ワインになっても黒ブドウならではのリッチな味わいをもっている。

2. ピノ・ノワールの主な産地は?産地ごとの特徴や違いについてご紹介

ピノ・ノワールはとても栽培が難しく、フランスのブルゴーニュ地方でしか栽培できないといわれていた。しかし近年では品種改良などによって世界中で栽培される国際品種となっている。

フランス

フランスではブルゴーニュ地方、シャンパーニュ地方、アルザス地方などで広く栽培されているピノ・ノワール。なかでもブルゴーニュ地方の赤ワインは世界最高峰のクオリティーを誇り、世界中の人々を魅了している。世界一高額で取引されるロマネ・コンティというワインは、ブルゴーニュ地方のヴォーヌ・ロマネ村というピノ・ノワールの栽培に最も適した環境基盤をもつ場所で造られている。

アメリカ

アメリカではカリフォルニアがピノ・ノワールの名産地として知られている。特にソノマやモントレーなど冷涼な産地では、エレガントで繊細なピノ・ノワールのワインが造られている。またオレゴン州では、気候が最も冷涼なウィラメット・ヴァレーで高品質なピノ・ノワールが栽培されており、国際的に高く評価されるワインを生み出している。

ニュージーランド

ニュージーランドは、早くからピノ・ノワールの栽培を始めて素晴らしいピノ・ノワールの名産地となった。北島のマーティンボローはブルゴーニュ地方に気候や土壌が似ており、幅広いタイプのピノ・ノワールのワインを造っている。また、世界最南端に位置する南島のセントラル・オタゴはブルゴーニュやアメリカのオレゴンと肩を並べる世界三大ピノ・ノワール産地のひとつともいわれている。

チリ

チリではアコンカグア地方のカサブランカ・ヴァレーやレイダ・ヴァレーで栽培されるピノ・ノワールが注目を集めている。西側に太平洋と海岸山脈があり、冷涼な海風の影響でピノ・ノワールに最適な環境がつくられる。ワインの色合いは濃く、フレッシュで凝縮感のある味わいが特徴だ。

オーストラリア

オーストラリアではビクトリア州のヤラ・ヴァレーやモーニングトン・ペニンシュラ、タスマニア州といった冷涼産地で最高級のピノ・ノワールが生産されている。タスマニアのピノ・ノワールのワインは、世界的なワイン評論家ジャンシス・ロビンソンが高く評価したことでも有名だ。

日本

「日本ワイン ピノ・ノワールサミット」というイベントが開催され、人気が高まっている日本のピノ・ノワール。生産量はあまり多くないが、冷涼産地の北海道は世界から注目されている。ブルゴーニュを思わせる正統派から個性的なワインまで、さまざまなスタイルが存在するのも魅力だ。

3. ピノ・ノワールに合う料理は?おすすめの飲み方も合わせて確認

ピノ・ノワールと相性のよい料理は幅広い。軽いおつまみからしっかりした肉料理までシチュエーションやワインのスタイルによって合わせてみよう。

相性のよい料理

ピノ・ノワールは繊細な味わいでいろんな料理と合わせやすい。肉類では鴨肉や鶏肉がピノ・ノワールのなめらかなタンニンとバツグンの相性をみせる。凝縮感のあるピノノワールには牛肉の煮込みなどもおすすめだ。また、ピノ・ノワールは赤身魚の寿司やすき焼き、肉じゃがのような和食との相性もよい。ドライフルーツなどのおつまみや酸味のあるサラダにも気軽に合わせてみよう。チーズで相性がよいのは、独特な旨味をもつウォッシュタイプのエポワス。ほかにはハードタイプのコンテやセミハードタイプのゴーダもおすすめだ。

温度やグラス

ピノ・ノワールを飲むときは大ぶりのバルーン型のグラスを使うと、香りの広がりと酸味をバランスよく楽しめる。温度は15~17℃くらいが飲み頃だ。

4. ピノ・ノワールで造られたおすすめワインは?

ピノ・ノワールのおすすめワインを世界の名産地から紹介しよう。ネット通販やスーパーでもで入手できるワインばかりなので、ぜひ参考にしてほしい。

ブルゴーニュ キュヴェ・マルゴ

ブルゴーニュを代表する素晴らしいワインの造り手、オリヴィエ・ルフレーヴが手掛けるこのワインはピノ・ノワールの栽培に向いた土壌をもつコート・ド・ボーヌのブドウを使っている。赤いベリー系果実の香りに、口に含むとフレッシュな果実味となめらかなタンニンが心地よい。軽やかな味わいだが長い余韻も感じられる。ブルゴーニュのピノ・ノワールを手頃な値段で楽しめるのも魅力だ。
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ボーグル ヴィンヤーズ ピノ ノワール

「アメリカン・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー2019」を受賞したカリフォルニアのボーグル・ヴィンヤーズ。このワインは、冷涼な気候のロシアン・リヴァー・ヴァレーやモントレーなどのブドウをブレンドして造られている。ベリーやフローラルなアロマにスパイスの香りが続き、熟した赤や黒い果実味に皮革の風味も感じられるなめらかでバランスのよい味わい。デイリーワインとしても贅沢なひとときを味わえる1本だ。
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サンタ・ヘレナ・アルパカ・ピノ・ノワール

スーパーなどで買えるコスパ抜群のチリワインとして大人気のアルパカシリーズ。ピノ・ノワールの味わいはミディアムボディで、フレッシュな果実味が感じられ飲みやすい。デイリーワインとして日々の食事に合わせやすく、気軽なホームパーティのお供にもぴったりだろう。
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コノスル ピノ・ノワール ビシクレタ クール・レッド

暑い季節にもぴったりの「冷やして美味しい赤ワイン」はチリで生産されている。冷やすと苦みが強くなりがちな赤ワインだが、このワインはタンニンが控えめで苦くなく、イチゴのようなジューシーな果実味を楽しめる。春の花見や夏のアウトドアイベントなどで大活躍する1本だろう。12~14℃くらいに冷やして飲むのがおすすめだ。

はこだてわいん 北海道100 ピノ・ノワール

日本人の味覚に合ったワイン造りを目指す北海道のはこだてわいん。北海道100シリーズでは、余市町の契約農園のブドウを使用して単一品種の高品質なワインを生み出している。ピノ・ノワールは、イチゴなど赤系果実の香りに軽やかでなめらかな味わい。飲み疲れしない、日々の食卓で楽しみたい1本だ。
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結論

ピノ・ノワールは最高級ワインからデイリーワインまで幅広いワインを生み出す黒ブドウ品種だ。華やかなアロマに繊細な味わい、長期熟成能力とその溢れる魅力は人々の心をつかんで離さない。これからさらなる飛躍を遂げるであろう日本のピノ・ノワールも大きな注目を集めている。
  

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