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貴腐ワインはワインの帝王!世界最高峰の甘口ワインを味わおう

貴腐ワインはワインの帝王!世界最高峰の甘口ワインを味わおう

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

2020年11月 2日

甘口ワインと呼ばれる種類のワインは世界中に数多く存在しているが、中でもワインの帝王とも称される希少な甘口ワイン、貴腐ワインという種類をご存知だろうか。本記事では世界中のワイン愛好家たちも魅了されるといわれる貴腐ワインの味わいや産地についての解説をはじめ、おすすめの商品なども含めてじっくりと貴腐ワインの魅力を紹介していこう。

  
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1. 貴腐ワインとは?味わいや香りなどの基本的な特徴について解説

はじめに、貴腐ワインとは一体どのような味わいや香りを持つワインなのか、基本的な特徴について解説する。貴腐ワインを飲む前に押さえておきたい。

貴腐ワインの味わいや香り

貴腐ワインの味わいは甘口ワインの中でも特別で、極甘口ともいわれる。ワインの色は少し濃いめの琥珀色が特徴で、グラスに注げばハチミツやドライフルーツのような独特の香りが心地よく立ち上がる。極甘口の味わいと前述したが、その甘さは決して甘ったるいものではなく、気品も感じさせる濃厚で上質な甘さとなっていることが特徴だ。

貴腐ワインとアイスワインの違い

貴腐ワインと同じく、極甘口のワインに分類されるもので有名な種類がアイスワインである。ともに希少であり混同されやすい種類ではあるが、原料に大きな違いがある。貴腐ワインは原料に貴腐ブドウという種類を使用するが、アイスワインは冬場に自然凍結したブドウだけを使用して作られるのだ。そのため貴腐ワインは濃厚な甘さが特徴だが、アイスワインはさっぱりとした甘さが特徴で、その味わいにも違いがあることを覚えておこう。

2. 貴腐ワインはなぜ甘い?高価な理由もある?

貴腐ワインの味わいについて解説したが、ここではなぜ貴腐ワインがこれだけ濃厚な甘さを持つのかということについて、原料や成分などに基づいて解説していこう。また、貴腐ワインが高価である理由も含めて解説する。

貴腐ワインの甘さの秘密

貴腐ワインの原料である貴腐ブドウだが、実はこのブドウはもともと一般的な辛口ワインに使用されるブドウと何ら変わらないものである。では、なぜこれだけの甘さが生まれるのだろうか。その秘密は「貴腐菌」にある。貴腐菌とは「ボトリティス・シネレア菌」といわれる、カビの一種である。この菌がブドウの皮につくことでブドウの皮に穴があき、その後、日照により乾燥した気候が続くとブドウの水分が蒸発し干からびてしまう。しかしレーズンのような状態になってもブドウの糖分は損なわれていないため、甘さが凝縮された極めて糖度が高いブドウ「貴腐ブドウ」となって収穫されるのである。この貴腐ブドウを原料として使用しているため、貴腐ワインは極甘口に仕上がるのだ。

貴腐ワインが高価な理由

貴腐ワインが高価である理由は、前述した貴腐菌がポイントである。すべてのブドウに貴腐菌がうまい具合につく可能性は低く、気候の条件や菌がつくタイミングによりブドウ自体が使い物にならなくなってしまうこともある。こういった厳しい条件のもと作られるワインであるため大量生産ができないこともあり、貴腐ワインは高価なプレミアムワインとなるのである。

3. 貴腐ワインの主な産地は?

貴腐ワインの主な産地は、ハンガリー、フランス、ドイツである。これらの産地は貴腐ワインの世界3大産地ともいわれている。前述した貴腐ブドウを作るための気候条件がよいことが絶対条件のため、どこでも簡単に作れるワインではないのだ。では、各地域ごとの貴腐ワインの特徴を確認していこう。

ハンガリーの貴腐ワイン

貴腐ワインが発祥したのはハンガリーのトカイ地方といわれている。ブランドの品質を守る独自の規格が定められており、貴腐ブドウのみを使用して作られる貴腐ワインを「トカイ・エッセンシア」、そのほかのブドウも混ぜて作られる貴腐ワインを「トカイ・アスー」として区別している。

フランスの貴腐ワイン

フランスのボルドー地方にあるソーテルヌは、世界最高の貴腐ワインの産地とも称されている。長期熟成に向いた種類が多く作られており、そのすべてが高品質であることが特徴だ。

ドイツの貴腐ワイン

ドイツのライン川流域も貴腐ワイン作りが盛んな地域である。産地や生産者ではなく、「トロッケンベーレンアウスレーゼ」という格づけの名で世界的に知られており、これは甘口ワインの最高級という意味を持っている。

4. 貴腐ワインのおすすめの飲み方は?合う料理やおつまみも合わせて紹介

一般的に貴腐ワインなどの甘口ワインは総称してデザートワインと呼ばれるが、おすすめの飲み方や一緒に合わせる料理やおつまみにはどんなものが合うのかを解説していこう。

貴腐ワインの飲み方

貴腐ワインを美味しく飲むためのポイントは、飲む前によく冷やしておくことである。目安は4℃から8℃あたりがおすすめの飲み頃だ。酸化の早さが緩やかであるため、開栓後もしっかり冷蔵庫で保管すれば2週間程度は問題なく楽しめる。一度にたくさん飲むのではなく、少量をゆっくりと楽しみたい。

貴腐ワインに合う食べ物

貴腐ワインと合わせる料理やおつまみは、塩味が効いたものが相性がよい。定番のチーズ類はもちろん、アンチョビなどもよく合うだろう。また、デザートワインのため、食後のスイーツと一緒に合わせても美味しく楽しめる。

5. 貴腐ワインのおすすめはどれ?スーパーでも手に入る?

最後に、おすすめしたい貴腐ワインの銘柄を紹介しよう。貴腐ワインは希少なためスーパーマーケットなどではあまり見かけないだろうが、ネット通販であれば安価な種類も見つかりやすい。好みの貴腐ワインを見つけてみよう。

ヴァインハイマー・キルヒェンシュトゥック・ベーレンアウスレーゼ

ドイツ産の本格貴腐ワインながら安価で手に入ることが魅力だ。まるで果実を丸ごとかじったようなフレッシュな甘さと酸味が特徴である。これから貴腐ワインを飲む人の最初の1本に、ぜひおすすめしたい。

シャトー・リューセック

フランス・ソーテルヌのスーパースターとも称される由緒ある貴腐ワインのブランドである。優雅な甘さの中にほのかに香るスパイシーさが特徴で、後味の余韻も力強い。複雑に変化するさまざまな味わいは、まさにプレミアムである。

登美・ノーブルドール

貴腐ワインは世界3大産地で作られたもの以外に、国産の種類もある。「登美・ノーブルドール」はサントリーが販売する貴腐ワインであり、自社農園である登美の丘ワイナリーで収穫された貴腐ブドウを原料に使用している。2016年に三重県志摩市で開催されたG7伊勢志摩サミットで、1990年の登美・ノーブルドールが振る舞われたことで話題になった。販売価格はほかのものに比べ大きく上がるが、フルーツやナッツの芳醇な香りと、とろりとした上質な甘さは一度は味わいたい逸品である。

結論

貴腐ワインはこれまで思っていたワインのイメージをがらりと変える味わいである。ワインファンの人にはもちろん、普段あまりワインを飲まない人にもぜひ一度味わってもらいたい。まず手に入りやすい種類から、気の合う仲間やパートナーと一緒に、貴腐ワインで乾杯してみてはいかがだろうか。
  

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