目次
1. タナとは?味わいや香りなどの基本的な特徴を解説

タナはフランス南西地方固有のブドウ品種である。タナ(Tannat)という名前はタンニン(Tannin)に由来し、その名の通りワインの色は濃く渋みも強いのが特徴だ。現在ではウルグアイでも国を代表する上質なワインを生み出している。
ブドウ品種
タナの厚い果皮はワインに濃い色と骨格を与える。丈夫で育てやすいブドウで、収穫量が多いのも特徴だ。フランス南西地方に位置するマディランは、タナの栽培に適した環境が揃っている。またタナはフランス移民によってウルグアイに持ち込まれたため、現在では栽培面積でウルグアイが上回るほど定着しているという。
香り・味わい
ブラックベリーやアメリカンチェリーなどの熟した果実のアロマが特徴で、熟成が進むにつれて野性的な香りが現れる。またフランス南西地方のマディランのタナと比べると、ウルグアイのタナはタンニンがやわらかめで若いうちから飲みやすいことが多い。
2. タナの主な産地は?産地ごとの特徴や違いについてご紹介

タナはフランスの伝統品種であるが、現在ではウルグアイが世界最大の生産量となっており、素晴らしいワインを生み出している。産地ごとの特徴や違いについて解説していこう。
フランス
マディランの伝統品種でるタナで造るワインは世界的に広く知られている。マディランで造られるワインは、タナ100%のワインのほかにカベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニヨンなどとブレンドされることもある。ワインはタンニンが強く長期熟成型が多いのが特徴だ。またベアルンやイルレギーではタナのロゼワインも造られている。
ウルグアイ
ウルグアイのタナはウルグアイを代表するブドウ品種として世界的に高く評価されており、「ウルタナ」とも呼ばれている。フランスのマディランのタナに比べるとより軽やかでタンニンも控えめだ。タナ100%のワインだけでなくメルロ、テンプラニーリョ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどとブレンドされたワインも生産されている。
そのほかの産地
ウルグアイからアルゼンチンに持ち込まれたタナは、ブラジルやペルー、ボリビアといった南米諸国でも栽培されている。またオーストラリアやイタリア、アメリカなど世界的に栽培地は広がっており、日本でもタナのワインを造る生産者は存在する。
3. タナに合う料理は?おすすめの飲み方も合わせて確認

タナは果実味や渋みがしっかり感じられる力強いタイプのため、合わせる料理も濃いめの味つけやこってりしたものがおすすめだ。温度やグラスもワインの味わいを左右するので、ぜひ参考にしてほしい。
相性のよい料理
タナは肉料理との相性がバツグンだ。牛肉の赤ワイン煮込みやメンチカツ、BBQなどでも活躍するだろう。熟成させたマディランのタナはジビエ料理との相性がよい。チーズならシェーブルやウォッシュタイプ、ゴルゴンゾーラなどと合わせるのがおすすめだ。またビターで濃厚なチョコレートケーキのお供にもよいだろう。
温度・グラス
タナのワインをバランスよく味わえる温度の目安は16~18℃だ。グラスはボウルの丸みがゆるやかで縦長の形状のものを選ぶと、タナの香りやボディをいかしながら強い渋みをやわらげてくれるだろう。
4. タナで造られたおすすめのワインは?

タナの主な産地からおすすめのワインをいくつか紹介する。気になったワインはネット通販などで手に入るので、探してみよう。日本で造られている希少なタナのワインにも注目だ。
ドメーヌ・アラン・ブリュモン シャトー・ブースカッセ
販売元:三国ワイン
卓越したワイン造りでマディランのタナを有名にした立役者、アラン・ブリュモン。このワインはタナを主体にカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランがブレンドされている。よく熟したブラックベリーやイチゴジャムのようなジューシーさと、心地よいタンニンのバランスがとれたワインだ。
卓越したワイン造りでマディランのタナを有名にした立役者、アラン・ブリュモン。このワインはタナを主体にカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランがブレンドされている。よく熟したブラックベリーやイチゴジャムのようなジューシーさと、心地よいタンニンのバランスがとれたワインだ。
おすすめ商品
- 商品名:ドメーヌ・アラン・ブリュモン シャトー ブースカッセ [ 赤ワイン フルボディ フランス 750ml ]
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ヴィーニャ・サロート・タナ・レゼルヴァ
販売元:エノテカ株式会社
ウルグアイのタナ100%で造られる果実味豊かなワイン。プラムやブラックベリーなどのアロマにブラックペッパーのニュアンスが感じられ、素朴さと力強さを兼ね備えた味わいだ。生産地のウルグアイは国民一人あたりにおける牛肉の消費量が世界一というだけあって、肉料理と合わせたくなる1本だろう。
ウルグアイのタナ100%で造られる果実味豊かなワイン。プラムやブラックベリーなどのアロマにブラックペッパーのニュアンスが感じられ、素朴さと力強さを兼ね備えた味わいだ。生産地のウルグアイは国民一人あたりにおける牛肉の消費量が世界一というだけあって、肉料理と合わせたくなる1本だろう。
おすすめ商品
- 商品名:【牛肉消費量No1のウルグアイワイン! 】ヴィーニャ サロート タナ [ 2017 赤ワイン フルボディ ウルグアイ 750ml ]
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山のタナ
販売元:ココ・ファーム・ワイナリー
ココ・ファーム・ワイナリーでは日本の風土に合った品種としてタナのワインを造っている。「山のタナ」はタナを100%使用しておりフルボディだ。山形県の上山で育てられたタナは野生酵母で発酵される。果実味とさわやかな酸味、やわらかな渋みのバランスがとれ、オークやメントールのニュアンスも心地よい。長期熟成にも向いている。
ココ・ファーム・ワイナリーでは日本の風土に合った品種としてタナのワインを造っている。「山のタナ」はタナを100%使用しておりフルボディだ。山形県の上山で育てられたタナは野生酵母で発酵される。果実味とさわやかな酸味、やわらかな渋みのバランスがとれ、オークやメントールのニュアンスも心地よい。長期熟成にも向いている。
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- 商品名:山のタナ/ココファーム 赤 750ml
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結論
タナは生命力の強い赤ワイン用ブドウ品種だ。ワインは色が濃く、果実味豊かで渋みを感じられる。主要産地はフランス南西地方のマディランやウルグアイだが、それぞれが違ったキャラクターのワインを生み出しているので飲み比べてみるのもいいだろう。料理やシチュエーションに合わせてタナの味わいを楽しんでみよう。