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日本ワインを味わおう!国産ワインとの違いやおすすめ銘柄などを紹介

日本ワインを味わおう!国産ワインとの違いやおすすめ銘柄などを紹介

投稿者:ライター 森本泰斗(もりもとたいと)

監修者:管理栄養士 水島知美(みずしまともみ)

鉛筆アイコン 2020年12月 5日

日本ワインとは、文字通り日本で作られている純国産のワインの種類を指す。2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットで、各国の首脳にふるまわれたことでも話題になったワインである。本記事では、一見すると同じに思える日本ワインと国産ワインの違いをはじめ、日本ワインについての解説、産地やワイナリー、おすすめしたい銘柄など、詳しく紹介をしよう。

  

1. 日本ワインとは?味わいや香り・歴史などの基本的な特徴についてご紹介

はじめに、日本ワインとは一体どのようなワインなのか、解説していこう。ここでは日本ワインと一般的な国産ワインとの違いから、日本ワインの歴史、味わいや香りについてなど、日本ワインの基本的な部分を解説する。実際に日本ワインを味わう前に、しっかり押さえておこう。

日本ワインと国産ワインの違い

日本ワインと国産ワインは混同しやすいが、実は別の種類であることは覚えておきたい。一般的な国産ワインは国内製造ではあるものの、原料のブドウは主に海外から輸入したものを使用している。しかし日本ワインは100%国産のブドウだけを原料に使用して国内製造で作られる、純国産のワインなのである。

日本ワインの歴史

以前は日本ワインの定義が明確ではなく、酒造メーカーそれぞれの基準により日本ワインの販売が行われていたが、消費者が区別しやすいよう、2015年に国税庁が日本ワインについての基準を定め、その3年後の2018年に、正式に法律が施行された。以降、日本ワインはラベルに「日本ワイン」の表示が可能になったので、国産ワインと見間違うこともなくなった。日本のワイン造りの歴史は明治時代から始まったとされるが、日本ワインは日本のワイン史に残る新たなブランドなのである。

日本ワインの味わいや香り

日本ワインは、雑味が少なく繊細な味わいと、選りすぐりのブドウの華やかな香りが特徴である。その上品な口当たりは日本料理ともぴったりだとされており、ワインの新たなスタンダードとして世界でも高い評価を受けている。

2. 日本ワインの主な産地やワイナリーは?それぞれの違いや特徴について解説

日本ワインの産地は日本全国各地に存在しているが、中でも日本ワインの生産量が多い主な産地は北から北海道、山形、長野、山梨の4道県である。ここでは、産地それぞれの個性や特徴に加え、代表するワイナリーについても解説する。

北海道

北海道は四季の気候がはっきりとしており、また昼夜の寒暖差が激しいことから、気候条件が似たヨーロッパ系のブドウ品種の栽培が盛んである。このような北海道の風土は、元々は白ワイン用のブドウの栽培に適しているとされてきたが、近年は赤ワイン用のブドウの栽培にも積極的であり、多くのワインファンから注目を浴びている。代表するワイナリーは、小樽市の「北海道ワイン」だ。自社農園のほかに道内で350ヶ所以上もの契約農家を持っており、日本屈指のワイナリーと称されている。

山形

山形もまた、寒暖差が激しい気候なので古くから果樹栽培が盛んな土地である。寒暖差の激しさに加え、秋に雨が少ないということから、古くからブドウ栽培も盛んであり、その歴史はなんと江戸時代までさかのぼるという。代表するワイナリーは、高畠町の「高畠ワイナリー」だ。1990年の創業から現在に至るまで、世界に認められるワイン造りにこだわっており、国内外問わず高い評価を受けているワイナリーである。

長野

長野は年々ワイン生産量が増え続けており、注目されている産地である。県が推進する地域振興策、「信州ワインバレー構想」の後押しもあってワイン生産者が増加しており、分けられた4つの区域それぞれで高品質なブドウの栽培、個性あふれる味わいのワインの生産が行われている。代表するワイナリーは、東御市の「ヴィラデストワイナリー」だ。千曲川ワインバレー内に位置しており、小規模なワイナリーながら、造り出されるワインはどれも逸品揃いであることで知られている。

山梨

山梨は、言わずと知れた日本最大のワインの産地である。ほかの産地で栽培されている海外由来のブドウとは異なり、山梨の特産品ともなっている日本固有の品種である「甲州」と、「マスカットベーリーA」の栽培で世界的に認知されていることで有名だ。甲州市にはとくに多くのワイナリーが集中しているが、中でも代表するワイナリーは「グレイスワイン」だろう。日本ワインというブランドを牽引する、長野のみならず日本を代表するワイナリーのひとつである。

3. 日本ワインのおすすめ銘柄は?

ここでは、日本ワインのおすすめ銘柄をいくつか紹介していこう。日本ワインと聞くとそのすべてが高級なものというイメージを持つ人もいるかもしれないが、リーズナブルな価格で手に入るものも多い。また、通販でも簡単に購入可能であるところも嬉しいポイントである。ぜひ気軽に日本ワインを味わってみよう。

グレイスワイン「グレイス グリド甲州 2019」

「グレイス グリド甲州 2019」は、山梨が誇る日本固有のブドウ品種「甲州」を原料に使用した日本ワインである。口当たりはまろやかでクセがないものの、果実の香りやスパイシーな香りなどが複雑に入り混じった香りがあることが特徴である。味わいと香りの繊細なハーモニーを楽しもう。

北海道ワイン「北海道ケルナー 2019」

「北海道ケルナー 2019」は、北海道ワインのパイオニアとして知られる銘柄である。やわらかな酸味とフルーティーな香りのバランスがとれた味わいがあり、高い評価を受けている日本ワインである。

サントリー「登美の丘 赤 2016」

「登美の丘 赤 2016」は、ワインのプロフェッショナルからも認められる日本ワインである。ほどよい渋みと果実味を感じられる味わいがあり、ベリー系の華やかな香りと、スモーキーな樽香のバランスもよい。ぜひ一度試してもらいたい日本ワインである。

4. 日本ワインについてもっと知るには?

日本ワインについてもっと知るために、国内で開催されているさまざまな日本ワインについてのコンクールや、検定などについて知っておくのもよいだろう。代表するものをいくつか紹介する。

日本ワインコンクール

日本ワインコンクールとは、日本ワインだけを対象にしたワインコンクールである。2003年から続くこちらのコンクールは、毎年全国各地から多くの日本ワインがエントリーされる、日本ワイン市場を代表するイベントだ。多くの外国人審査員も招かれ、厳正なる審査のうえ受賞ワインが決められる。金賞や銀賞などの賞のほかに、コストパフォーマンス賞など、さまざまな賞が用意されていることが特徴だ。

日本ワイン検定

日本ワイン検定とは、3段階に分かれた検定レベルが用意されている検定試験である。1級を取得すると、「日本ワインマスター」として認定される。試験内容は筆記試験をはじめ、2次試験ではテイスティングも行われる本格的な試験である。

日本のワインを愛する会

日本のワインを愛する会は、日本ワインの発展、普及を目標にした活動団体である。会長を務めるのは俳優、タレントとして活躍する辰巳琢郎氏だ。全国各地で精力的に日本ワインのイベントを開催している。一般参加型イベントも多いので、日本ワインファンの人はぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

結論

ワインの産地と聞くとフランスやイタリアなど、ヨーロッパがすぐ頭に浮かぶという人は多いだろうが、日本ワインも世界的に認められるブランドとして浸透しているワインなのである。まだ聞き慣れない人も多いだろうが、ワインファンならぜひ一度味わってもらいたいワインである。ワイナリーによって個性が異なる味わいを、じっくりと楽しんでもらいたい。
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  • 更新日:

    2020年12月 5日

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