1. 甲州ワインとは?味わいや香りなど基本的な特徴をご紹介

甲州はキレイな薄紫色の果皮を持った日本を代表する白ワイン用品種だ。まずはその味わいや歴史など、基本的な情報を見ていこう。
甲州の歴史
甲州はヨーロッパのワイン用ブドウ品種のDNAを持ち、その発祥には諸説あるが山梨県で1000年以上前から栽培されていたという。ワイン用にも生食用にもなり、日本で甲州を使ったワイン作りが始まったのは明治時代のことだ。ワイン作りの技術向上が進み、甲州は2010年にワインの国際的審査機関「OIV」に登録されている。甲州は日本のブドウで初めて、公式に世界から認められたワイン用品種なのだ。
甲州の味わいや香り
甲州のワインは穏やかな果実味に酸味とほろ苦さがあり、柑橘系のスッキリした香りをもっている。ほかのワインと比べると特別に目立つような強い要素はなく「繊細」と表現されることが多い品種だ。甲州は作り方次第で多種多様なワインが楽しめるブドウで、辛口ワインだけでなく甘口、スパークリング、樽熟成ワインなど幅広いスタイルが作られている。
2. 甲州ワインの産地はどこ?

甲州は日本の白ワイン用品種で最も多い生産量を誇るブドウだ。その主要な産地について見ていこう。
山梨県
山梨県はかつて甲州と呼ばれていたエリアで、この名前からも分かる通り、山梨県がブドウ品種甲州の最も大きな生産地だ。雨が少なく日照量が多い山梨県の気候はワイン用ブドウの生産に適していて、約80軒のワイナリーが稼業している。山梨県から海外のコンクールで受賞するワインも出てきており、日本ワインのトップといえる産地だ。山梨県の勝沼町には見学ができるワイナリーもたくさんあり、日本ワインの知見を深めるのにもおすすめのエリアである。
そのほかの産地
甲州のワインはそのほとんどが山梨県で生産されているが、そのほかでは栃木県、大阪府、山形県などでも栽培されている。海外では白ワインの銘醸地であるドイツのラインガウ地方でも甲州の移植、ワインの生産が行われており、海外産の甲州ワインも見られるようになっているのだ。
3. 甲州ワインに合う料理は?おすすめの飲み方も合わせて確認

柑橘系の香りとすっきりした清涼感が特徴の甲州のワインは、出汁を使ったようなあっさりした味わいの和食とバツグンに合う。魚料理に合うのはもちろんだが、刺身や魚卵などのワインと合わせにくいといわれている食材とも甲州は相性がよく、日本の食卓で大活躍するワインである。飲むときはしっかり冷やし、甲州ワインのフレッシュさを存分に楽しんでほしい。
4. 甲州ワインのおすすめ銘柄は?

甲州ワインは日本人にとって手に入れやすく種類も豊富なワインだ。その中からおすすめの銘柄をいくつか紹介する。
グレイスワイン「グレイス甲州」
販売元:エノテカ
甲州を使ったワインで最も有名なワイナリーのひとつがグレイスワインだ。補糖など味の調整を行わず、自社栽培の甲州の個性が存分に引き出されている。白桃などを思わす繊細な味わいの中にほのかなスパイシーさやミネラル感が混ざりあい、甲州の持つ奥深さを楽しめる1本だ。
甲州を使ったワインで最も有名なワイナリーのひとつがグレイスワインだ。補糖など味の調整を行わず、自社栽培の甲州の個性が存分に引き出されている。白桃などを思わす繊細な味わいの中にほのかなスパイシーさやミネラル感が混ざりあい、甲州の持つ奥深さを楽しめる1本だ。
マルスワイン「マルスワイン ブラン」
販売元:マルスワイン
まだ日本にワイン用の750mlボトルがなかったころは、日本酒用の一升瓶に瓶詰めされていた。今では見かけることのほとんどない一升瓶のワインを多く作っているのがマルスワインだ。このマルスワイン ブランは山梨県産甲州を主体として、すっきりした味わいに作られているのでどんな食事にも合わせやすい。1800mlの大容量で見た目もインパクトがあるので、大勢で集まるパーティーなどにおすすめのワインだ。
まだ日本にワイン用の750mlボトルがなかったころは、日本酒用の一升瓶に瓶詰めされていた。今では見かけることのほとんどない一升瓶のワインを多く作っているのがマルスワインだ。このマルスワイン ブランは山梨県産甲州を主体として、すっきりした味わいに作られているのでどんな食事にも合わせやすい。1800mlの大容量で見た目もインパクトがあるので、大勢で集まるパーティーなどにおすすめのワインだ。
サントリー「ジャパンプレミアム 甲州」
販売元:サントリー
山梨県内4つの地域の甲州をそれぞれ別に仕込むことで、それぞれの個性を調和させたバランスのよいワイン。発酵後の澱(おり)とワインを接触させて熟成させるシュー・ル・リー製法が用いられており、すっきりした味わいの中に甲州の旨味が詰まっている。刺身など魚介を使ったメニューととても相性のよいワインだ。
山梨県内4つの地域の甲州をそれぞれ別に仕込むことで、それぞれの個性を調和させたバランスのよいワイン。発酵後の澱(おり)とワインを接触させて熟成させるシュー・ル・リー製法が用いられており、すっきりした味わいの中に甲州の旨味が詰まっている。刺身など魚介を使ったメニューととても相性のよいワインだ。
結論
日本が世界に誇る甲州を使ったワインはバラエティ豊かであり、海外のワインに負けない魅力を秘めている。手ごろな価格帯のものが多く、日本の食卓で万能に活躍するワインも多いので、ぜひ甲州を味わいながら日本ワインのポテンシャルを感じてほしい。