1. フランスワインの有名な産地は?

フランスワインの産地は、主に10地方に分けることができる。特に有名な産地であるボルドーやブルゴーニュを筆頭にシャンパーニュ、アルザス、ロワール、ジュラ、コートデュローヌ、プロヴァンス、ランドックルーション、ローヌといった産地が河川流域を中心に発展してきた。
フランスワインの歴史
フランスワインは、紀元前600年頃にギリシャ人によって南フランスに伝わったとされている。主な産地であるブルゴーニュは、キリスト教の修道士がワイン造りの研究を行ったことで品質が高まったとされている。一方のボルドーは、かつてイギリスの管理下だった時代にイギリス向けに生産されていたという歴史がある。
2. フランスワインの産地ごとの特徴や違いについて解説

先述の通り、フランスワインの産地は主に10地方に分けることができるが、それぞれ産地ごとに異なった特徴を持っている。ここでは、各産地が持つ特徴や生産しているワインについて紹介していく。
ボルドー地方
フランスワインの中でも特に有名なボルドー地区はフランス南西部に位置しており、ワイン産地として気候に恵まれたエリアだ。カベルネソーヴィニヨン、カベルネフラン、メルローなどの品種を中心にさままざまなワインが造られている。
ブルゴーニュ地方
ブルゴーニュ地方も知名度の高いフランスワインの産地のひとつだ。夏と冬の寒暖差が激しい気候の中で小規模ワイナリーが多く生産を行っている。ピノノワールやガメイ、シャルドネなどの品種を中心に栽培している。
シャンパーニュ地方
シャンパーニュ地方はシャンパンの産地として有名で、フランス北部の冷涼な気候を活かしてワイン造りが行われている。ピノノワール、シャルドネ、ムニエなどの品種が中心。
アルザス地方
アルザス地方はフランス北東部に位置するフランスワインの産地。リースリング、ケヴェルツトラミネール、ピノグリなどの品種が多く造られている。
ロワール地方
ロワール川に流域にあるロワール地方では冷涼な気候を活かし、ワイン造りが行われている。白ワインの生産が多く、ソーヴィニヨンブランやシュナン、シャルドネの栽培が盛んだ。
ジュラ地方
フランス東部に位置する生産地。ブルゴーニュ地方と近くサヴァニャン、シャルドネ、プールサールなどの品種が多く栽培されている。
プロヴァンス地方
プロヴァンスは南東部に位置し、夏は乾燥して冬は雨が多い気候。ロゼワインが有名でフランスワインの半分近くの生産量を占めている。
ランドックルーション地方
ランドックルーションは南部に位置し、デイリーワインを中心に大量のワインが生産されている。
ローヌ地方
ローヌ地方は南北に大きな面積を持つ地方で北部はシラーを中心とした品種のワイン生産が盛んだ。南部はグルナッシュを中心にブレンドワインの生産がされている。
南西地方
高品質のワインが多く生産されている地方。ボルドー地方とランドックルーション地方の間に位置する。
3. フランスワインの産地ごとにおすすめの銘柄を紹介

フランスワインの産地について整理したところで、おすすめの銘柄を紹介する。ここでは特に有名なボルドーとブルゴーニュに絞って紹介する。フランスワインは日本でもスーパーやオンラインショップで多くの種類が販売されているので気になる銘柄があれば購入してみてほしい。
シャトー・ソシアンド・マレ「シャトー・ソシアンド・マレ」/ボルドー地方
ボルドー地方を産地とするフルボディのフランスワイン。カベルネソーヴィニヨンを使用したAOCの高品質ワイン。ヴィンテージワインも販売されているので予算に合わせて購入してみよう。
シャトー・モンペラ「シャトー・モンペラ」 /ボルドー地方
コストパフォーマンスの高いフランスワインとして人気の銘柄。産地はボルドー地方でメルローを中心としたブドウ品種を使用している。評論家からの評価も高く、日本では人気漫画に取り上げられたことでも話題となった。
ラ・プス・ドール「ポマール プルミエクリュ レ ジャロリエール」/ブルゴーニュ地方
ブルゴーニュ地方を産地とするミディアムボディの赤ワイン。有機栽培で造られたピノノワールを使用した果実の風味が豊かに感じられる1本。
結論
フランスワインは歴史が長く、高品質なワインとして世界中で愛されている。地方ごとに異なる特徴を持ち、小規模ワイナリーも多く醸造を行っていることから銘柄によって個性を楽しむことができる。産地ごとの違いを感じたい人は同じフランスワインでもいくつかの産地のワインを購入して飲み比べをしてみよう。